アメリカ・ソーシャルセキュリティーナンバー (SSN)申請体験談
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2021年の3月にアメリカで研究留学を開始しました。日本の「戸籍」に当たるのがアメリカのソーシャルセキュリティーナンバー (SSN)で、これがないといろいろと生活のセットアップに苦労します。

コロナ禍でSSNオフィスがしまっている中で申請をした体験談と、SSNがなくてもとりあえず口座・携帯を用意する方法について紹介します。

SSNの申請方法・体験談

SSNの申請のタイミングは、公式にアメリカでのプログラムが開始する日 (例えばJ1ビザの場合はDS-2019にかかれているstart日) から早くても10営業日 (平日) たってからがいいようです。アメリカ入国後あまりに早く動きすぎると、まだ関連部局に情報が伝わっていない場合があるからです。

SSNオフィスは全米各地にあり、最寄りのオフィスはこちらで調べることができます。

コロナ禍以前は、オフィスに書類を持って出向くというのが普通のやり方でした。ところがコロナにより、今はオフィスはしまっており、原則的に職員はリモートワークです。

そのため、新たにSSNを申し込みたい場合には、まず必要書類を揃えてSSNオフィスに郵送します。

必要書類というのはビザステータスによって変わりますが、例えばパスポート (のコピー)、DS-2019 (のコピー)、SSNの申請書 (Form SS-5)に記入・印刷・サインしたもの、といった感じです。

これらを最寄りのSSNオフィスに郵送します。

3週間ほどたって、書類に記載した電話番号にSSNオフィスからテキストメッセージが送られてきました。SSN申請をするためにはオフィスに直接出向く必要があるため、その予約を電話でとってほしいという内容です。

テキストメッセージに書かれている電話番号はSSNオフィスの担当者に直通する番号のようで、名前を伝えると誕生日を確認 (一種の本人確認)され、先方の都合で日付を指定されました。電話から2週間後ほどの日付でした。当日はパスポートを忘れずに持ってきてほしいとのことです。

指定された日時にSSNオフィスにパスポートを持っていくと、入り口で空港のような手荷物検査を受けさせられた後、すぐに呼ばれました。他の人とかぶらない時間になっているようで、待っている人はいなかったです。

担当者の手元には郵送した書類一式が全てあるので、要求されたのはパスポート (とビザのページ) を見せてほしいということだけでした。およそ10分ほどで手続き完了。本人確認以外は何も聞かれませんでした。

10営業日ほどかかると言われましたが、SSNは実際には1週間で郵送されてきました。驚くほどペラペラなカードです。なくさないように保管する必要があります。

SSNがなくてもできること

このようにSSNの発行には時間がかかるので、SSNがまだなくてもいろいろできます。もちろん部屋を借りるときにSSNは不要なので (ビザは必要)、出立準備の段階でSSNが要求されることはありません。

アメリカに入国後最初にSSNが必要になるのは、おそらく銀行口座を開くときです。銀行によってはSSNがないと口座を開けないのですが、中にはSSN不要で口座を開けるところもあります。その代表例がBank of Americaで、全米に支店があるので便利です。ここの銀行はSSNが到着したら番号を教えてねというスタンスで、まだSSNを持っていない段階でも銀行口座を開設することができます。アメリカ西海岸に行くのであればユニオンバンクも便利です。ユニオンバンクに至っては、SSNが不要どころか、日本からも銀行口座を開けます。三菱UFJ銀行のカリフォルニア・アカウントプログラム経由で申請すればSSN不要です。

もう1つSSNが必要になりうるのは、アメリカの携帯電話契約の時です。SSNがなくても契約自体はできる場合もありますが、その場合は高い保証料をとられてしまいます。アメリカの携帯電話であれば、日本からでも契約できるハナセルがおすすめです。日本語サポート付きのアメリカ専用格安スマホで、もちろんSSNは不要です。

このように、コロナ禍にあってSSNの申請方は少し変わっており、時間もかかるようになりましたが、当面のところはSSNなしでも十分にやっていくことが可能です。

まとめに代えて

この記事ではアメリカのソーシャルセキュリティーナンバーSSNの申請法についての体験談と、SSNがなくても生活のセットアップができるという話をしました。

渡米前後のセットアップ含めて本でも紹介されています。

研究者は必ずしも学術分野だけではありません。企業に務める研究者を目指す方向けの指南書も人気です。

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