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ニンドリのススメ ゲーム雑誌で授業法を創る

 ↓ あとでじっくり読むときに便利


Nintendo DREAM(ニンテンドードリーム) 2021年 04月号 [雑誌]

 

この記事をご覧のみなさん
ニンドリという雑誌をご存じでしょうか。

 

正式名称は「nintendo dream」
通称「ニンドリ

 

内容は想像のつく人も多いかもしれませんが、
任天堂ハード向け(今は主にswitch)の月刊誌です。

 

実は亀きち
この前身にあたる「64ドリーム」の頃から愛読していて、
2005年以降は捨てることなくすべて保管しているという
生粋のニンドリファン。

 

ニンドリから学ぶことはとても多く、
教員時代に授業に取り入れたアイデアもたくさん。

 

今回はニンドリの良さに触れながら、
ゲーム雑誌から授業を創る方法を
紹介したく思います。

 

楽しいことの紹介なので
記事を打ちながら心底楽しんでます♪笑

 

 

 

 

 

ニンドリの魅力

 

まずは、ニンドリの魅力について
亀きち視点でご紹介いたしましょう。

 

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紹介の中から、
授業になりそうなヒントを見つけてみてくださいね。

 

 

間口が広い

 

ゲーム雑誌と呼ばれるものは
昔はたくさん種類がありましたが、
最近では、だいぶ減っています。

 

インターネットの普及や、本の需要の落ち込み、
スマホの普及による趣味の変動など、
出版業界は本当に大変な状態です。

 

なので、売れる本を作るためには
ニーズを明確にし、
幅の広い読者層を惹きつける必要があるのではと推測します。

 

このニンドリ
まず何といっても、間口が広いんです。

 

ゲーム初心者にはとっつきやすく

 

ゲーム初心者や、情報をさっと知りたい人には、
ゲームカタログのような感覚で目を通していけば、
最新情報はざっくりと掴むことができます。

 

また、任天堂のキャラクターは
子どもにも安定感がありますので、
キャラクターブック感覚でも楽しむことができます。

 

疲れたときに
パラパラっとページをめくるだけでも、
個人的には十分に癒し効果を感じます。

 

 

ゲーム中級者には十分な知識を

 

ゲームに慣れてきた人に対しては、
ゲームの攻略法も随時記載されています。

 

最新ゲームも
デモをプレイしたレビューや、
発売したソフトの更新ややり込み情報
(例えばどうぶつの森のアップデート情報)、
読者や企業が作成した
島デザインの紹介など多岐にわたります。

 

そして、投稿ページも多く
ニンドリという雑誌自体が愛されているな
という印象をひしひしと感じます。

 

私は、イラスト投稿はしたことありませんが、
かつて編集後記のアンケート欄に
1度取り上げられたことがあります(笑)

 

 

上級者には業界知識を

 

ゲームに詳しい人にとっては、
じっくり読んで、じわじわと楽しめる
書籍のような側面もあります。

 

代表的な例が
ゲーム開発陣へのインタビュー記事。

 

ゲームを作る上でのポイントや苦労した点、
読者に伝えたいことなど、
1度ゲームをクリアした後でも、
もう1度2度とやり直してみたくなるような、
そんな魅力をたくさん紹介しています。

 

また、ゲーム業界の話や
マニアックな通信技術などの話も。
(デス仙人、大好き笑)

 

私はこのような記事を読んで、
授業内での話に取り入れていました。

 

というわけで、
ゲームを始める前も、
ゲームをやっている最中も、
ゲームをクリアした後でも、
何度でも楽しめて、
その都度新しい発見がある雑誌なのです。

 

中でも、マイベスト記事は、
任天堂宮本茂さんスーパーマリオの生みの親)が
時雨殿(当時任天堂が運営していた百人一首の館)で
語っているゲームの過去10年間について語った記事です。

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当時の記事が掲載されているNintendo Dream 2006年9月号10月号

 

TVゲームの創成期から
活躍されていた宮本さん。

 

その宮本さんが感じていること、
ファミコンからの過去と未来(当時はWii)、
すべてが納得のいくもので、
それまでも大ファンでしたが、
さらに大好きになった記憶があります。

 

宮本茂さんについては、
過去ブログで語っている記事がありますので、
こちらもよかったらご一読ください。

 

math-kame.hatenablog.com

 

 

読者の目線に限りなく近い

 

読者との距離がとても近い
これもニンドリの大きな特徴です。

 

読者の投稿コーナー、キャラクター投票、
投稿した内容についてのコメント

 

読者との交流を
とても重要視しているなと感じます。

 

先ほどの私の編集後記での
編集者の方への質問を募集していたのもそうですね。

 

Twitteryoutubeでの配信もあり、
読者の声を幅広く取り入れようとする
紙面づくりがされているなぁと
毎号精読しながら感じています。

 

 

任天堂に対する愛が溢れている

 

そしてなにより、
任天堂大好き!という姿勢が
随所にみられる雑誌でもあります。

 

PSファンの方からすると、
ちょっと引いてしまう部分があるかもしれませんが(笑)

 

でも、その好きという気持ちを、
きちんと表現している雑誌って
なかなか稀有な存在ではないかと思うのです。

 

通常ならば、記事の中に
仕事として紹介をする、
という印象を受けることが多いのですが、
記事の中に常に気持ちが入っているのを感じるのです。

 

自分はこれだけゲームのことが、任天堂のことが好きだって。

だから読んでいて楽しくなるんです。

 

 

実際に授業に取り入れてみよう

 

ここから、ニンドリの楽しいエッセンスを取り入れながら
授業に展開していく方法を紹介します。

 

 

間口が広い ⇒ あらゆる生徒や習熟度対応

 

ニンドリの特長の1つは、
子どもから大人まで楽しむことができる間口の広さ。

 

あらゆる人が、すんなりと入り込める。
そしてのめり込める。

 

これを「教える」ことに置き換えると、
あらゆる生徒に対応ができる授業ということになります。

 

そのためには何が必要なのか、
どうやって取り入れるのか考えてみましょう。

 

授業を受ける生徒の習熟度合いも、

・全くの初心者
・ある程度基礎知識がある人
・予習もばっちりできて準備ができている人

がいます。

 

おそらく、学校の授業でしたら、
習熟度が平均的な生徒、あるいはそれよりやや下辺りをめどに
授業を組み立てられると思いますが、
その中で、上級者を満足させる授業展開をするのです。

 

私が授業を行う際には、
板書例以外にも、
知っておくと有益な内容を常に5つ~6つ考えていました。

 

そして、生徒の様子を見ながら
その時の雰囲気に適したものを披露します。

 

全部を披露することはありません。

なぜかというと、状況に応じて変化させるため

 

披露するのは1回の授業で1つか2つ。
それでも、へぇ~と納得させる材料を用意するのです。
授業への満足感を与えるのです。

 

例えば

・社会とのつながり
・今後いつ同じような問題を授業で扱うのか
・テストや入試ではどういう聞き方をされるのか
・数学の歴史
・その題材を使った数学の豆知識

 

日頃から数学に対するアンテナを張り巡らせておけば、
たくさんの情報に巡り会えます。

 

ぜひ、意識してみてくださいね。

 

 

読者目線 ⇒ 生徒目線での授業づくり

 

ニンドリの次なる特長は
読者目線での参加しやすい紙面づくり

 

授業においては、
読者をそのまま生徒に置き換えることができますね。

 

生徒が参加しやすい授業づくり
そのヒントがたくさん紙面の中にちりばめられています。

 

生徒にとって取り組みやすいものは何か、
意欲的にやってみようと思うものは何か。

 

授業を団体戦でやってみるのもあるでしょうし、
そのグループの中で個々に役割を与えて、
1人1人に満足感を感じてもらうのもありでしょう。

 

亀きちが取り組んだ例では、
正六面体や正八面体の展開図の種類を書き出す問題では
団体戦(班ごと)で取り組んでもらいました。

 

あとは、意欲的に取り組んでもらう取り組みとして、
点数のランキング化。

 

もちろん、
実名のランキングや全員の順位をさらすことは厳しいですので、
上位の人をニックネーム形式でランキングにしていました。

 

ただ、生徒が授業に参加しやすいということは、
授業の中でのけじめをきちんとつけていることが前提となります。

 

年度の最初が肝心です。
担当する先生独自の空気を教室全体に作り上げた上で、
楽しい取り組みをたくさん考えていきましょう。

 

更なる例として、
生徒からの通知表も書いてもらっていました。

 

これは雑誌に例えるならば、
読者アンケートになりますかね。

 

なかなか辛辣な意見を書いてくれる生徒もいて、
授業の未熟さを痛感したものです。

math-kame.hatenablog.com

 

 

任天堂愛 ⇒ 数学愛

 

ニンドリを作っているライターの方々は、
任天堂のことが大好きな人ばかり。

 

編集長であるりふぁさんも、
常に任天堂愛を発信し、
読者と同じ目線で、
様々なことに楽しみながら取り組んでいらっしゃる方です。

 

これを、数学を教える立場にスライドさせてみると、
数学に対する愛情を
はっきりと生徒に伝えるようにしてみてはいかがでしょうか。

 

「私は数学を心から愛している」んだと。

 

生徒は若干引いてしまうかもしれませんが(笑)、
やがてその気持ちは通じていくでしょうし、
楽しそうに授業をしている先生には、
生徒は楽しそうについてくるようになります。

 

数学のすばらしさを
延々と語るときがあったっていいじゃないですか。
文章題を飛躍させて
小説っぽくストーリー仕立てにさせてもいいじゃないですか。

 

特に数学の文章題は、
読解が難しい生徒にとっては、
かなり苦痛の時間となります。

 

先生がそれを察して、
楽しい物語に置き換えてあげると、
ぐっと生徒のハードルは下がることと思います。

 

例えば、
動点2個の問題ならば、
彼氏彼女の追いかけっことか(笑)

 

それだけでも、生徒にとっては食いつきやすくなりますよ。
経験上は、特に女子が嬉しそうに取り組んでくれました(笑)

 

 

数学本来の話も、もちろんいいですよね。
素数の個数が比較的均等に散らばっている話や
友愛数完全数、双子素数
話題はそれぞれの分野に、たくさん散らばっています。

math-kame.hatenablog.com

 

ぜひ、数学の楽しさや式の変形の美しさなど、
本気で愛を語れる授業者になってくださいね(笑)

 

 

さあ、ニンドリから授業を創ろう

 

というわけで、
興味のある雑誌から
編集者の目線で雑誌の特徴を見出し、
その雑誌のすばらしさを授業の中に落としこむ。

 

個人的に非常にお勧めするゲーム雑誌のNintendo dream (ニンドリ)。

 

最新号では、読者に寄り添った試みで、
サントラCDが付録になっています。
こういう付録がついた時は
経験上プレミア化することが多いです。

 

ご購入を考えていらっしゃる方は、
お早目のご購入をお勧めします。

 

毎号楽しい取り組みが新鮮なニンドリ
次号も牧場物語の情報など楽しそうですよ。

 

注目してみてくださいね。


Nintendo DREAM(ニンテンドードリーム) 2021年 04月号 [雑誌]

 


そして、授業にどんどん取り入れて、
生徒が笑顔で授業が受けられるよう、
さらにノウハウを積み上げていきましょうね。

 

私も、思いつく授業アイデアは、
どんどん紹介していきます。

 

このエッセンスは、会社員の教育にも十二分に使えますよ。
ニンドリ、おそるべし。

 

 

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