今日は「天上天下 唯我独尊」
釈尊は、生まれてすぐに七歩歩いて「天上天下 唯我独尊」と言われたと伝えられている。
そのことは皆さんよくご存じですよね。
ところがです・・・!
ほとんどの人が意味を読み違えてますねー、ほんと意外なほどです。
天上天下は、全世界とか世界中とか天と地の間とか、全宇宙のこととしている宗教団体もあるようです。
まあ、殊更取り上げて議論するほどの違いはないと考えます。
ところが、放っておけないのが「唯我独尊」なのです。
「ただ、我ひとり尊し」
と読まれる方がほとんどでした。私の周りだけではなさそうです。
そこでちょっとお節介?
我々日本人は最近ほとんど横書きに馴染んでいますよね。
封書の宛名でさえ、横書きが当たり前になっています。これも誤読の原因の一つかなと思うのですが。
今のように教団を大きくして裕福な暮らしをするわけではなく、人々の苦悩を取り除こうとされたお釈迦様の言葉です、せめて正しく読んでいただこう
そう思い立ちました。
唯我独尊、漢字ですので縦書きにして読んでみて下さい。
(ここでは横書きのままですみません)
唯と我の間の左側にレ点をつけて現代語訳して読みます。
「天上天下 唯ㇾ我独尊」
「この世界中に、我は唯ひとりとして尊し」 もっと意味深く読みます。
「この広い世界に、私は唯一人の人として生まれた。何も足さずただそれだけで尊いのです」
言わばスマップの歌にあるように「オンリーワン」なのです。
「天上天下 唯我独尊」
どうでしょう、全く違って感じませんか?一切衆生を救おうと起ちあがった仏様として尊崇の念を感じられませんか? 私は初めて知った時、大変感激したものです。
このことを知った海外の人は、仏教にかなり関心を示してくれました。
何だか嬉しい。
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