三蔵法師 | ノベルの森/アメブロ

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三蔵法師


以前、「ありがとう」という言葉について触れさせていただきました。
あの時はたくさんのコメントを頂いて、「ありがとうございました」

その後、あのエッセイを読んでくれたある友人のお母様から
「あのお話は勉強になりました。またお聞かせくださいませ」

とご丁寧なお言葉を頂き、大変恐縮いたしました。そして私より幾つも年上の方が「学ぶ」姿勢を持ち続けておられることに感銘を受けました。
拙なる文章でも「読んで下さる方がいらっしゃるなら」と、今まで自分自身で「ありがたい」と感じたことを思い出しながら書き綴ってみようと思います。

今回は「三蔵法師」について、あの方々の命懸けの天竺への旅を想う時、
( まず、『あの方々』という複数形に『?』と感じられましたでしょうか?)
「三蔵法師」という言葉を正しく知って頂きたいのです。
文字通りあの時代中国~天竺(インド)間を往復するだけでも命懸けですのに、難しい梵語(サンスクリット語)を漢字に翻訳して下さったのですから、その恩恵を受けた日本の仏教徒である私としては、御恩をしっかり感じるべきだと思うのです。それには先ず、せめてお名前を正しく知っておきたいのです。

三蔵法師とは、仏教の「経蔵」「律蔵」「論蔵」の三蔵に精通した僧侶のことであり、転じて経典を翻訳する僧を指して言うようになったのです。
もうお分かりのように名前ではない、ということなのです。

一番有名なところでは、あの「西遊記」でご存知の「玄奘三蔵」さんですね。あの方は「唐」の訳経僧で、玄奘は戒名です。
つまり、玄奘という名前(僧侶ですから戒名とか法名といいます)の仏教経典を翻訳するのに長けた僧侶ということなのです。

因みに、日本でトップクラスに信者数の多い「浄土系」の宗派で著名な経典に「浄土三部経」がありますが、それぞれ翻訳僧を申し上げます。

  経典名   国名  翻訳僧名
「無量寿経」  曹魏  三蔵法師 康僧鎧(こうそうがい)
「観無量寿経」 劉宋 三蔵法師 畺良耶舎(きょうりょうやしゃ)
「阿弥陀経」  姚秦  三蔵法師 鳩摩羅什(くまらじゅう)

一般的に有名な 玄奘さんの翻訳された経典は
称賛浄土仏摂受経 唐 
という日本では読経に用いられてはいますが、一般的には「阿弥陀経」の方が知名度は高いようです。

とは言え、どなたも命懸けで天竺からそれぞれのお国へ持ち帰られた事は大変有り難い事ですね。難しい字が出てきましたが、覚えなくても知って下さるだけで尊い役目を果たされた「翻訳僧」の方々は喜んで下さることでしょう。

最後までお読みいただき
「ありがとうございました」m(_ _)m
 




いかがでしたでしょうか?出来るだけ分かり易く
書いたつもりですが、^^;
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