秋なのに・・・ | ノベルの森/アメブロ

ノベルの森/アメブロ

オリジナル小説、今はSF小説がメインです。今日からは「多次元文章世界」と題して、ノンフィクション(ショート・ショート含む)とエッセイを展開していきますのでどうぞ応援してください。

 

秋なのに・・・​​

 



秋なのに・・・夏の名残りを惜しむあの類のお話です。

 


この物語の登場人物は



A君・・・ライブハウスのスタッフ・・

B君・・・スタジオミュージシャン

 

二人とも僕の友達です。

 

 


 

 

ある夏の日の夜のこと・・・B君はアパートの部屋でプロ野球ニュースを観てました。


と・・・キーッ!ガシャン! キーッは自転車のブレーキ音、ガシャン!は


スタンドを無視して道の脇に半ば放るように置いた音。

 


息を切らして上がってきた(B君の部屋は2階)A君


「水一杯くれる・・・」

「水と言わずビールいけよ」


とグラスを出してテーブルの端に、野球ニュース観戦の視界を遮らない位置だ。
注いでやる・・・優しいギタリスト。

 


プハーの後、


「実はな、さっきプラネタリウムを見たんだ・・・」

 

もう一杯。


 

「プラネタリウム?・・・どこで?」


「俺の部屋で・・・」


「・・・なんだ、もう飲んじゃってんのか?」


「違う、違うんだよ!」


「まあ落ち着けよ・・・」


「んなこと言ってられんのは今の内だぞ」


「この野郎、その言い草はなんだ・・・ビールも無くなったし」


「分かった下で買ってくるから、話、聞いてくれよ・・・」


「おう、任せとけ・・・ビール2本な」

 


A君の降りてく靴音がトントントン、B君の部屋の階下は音好きが集まる飲み屋さん。
その名も「Otosukiya」「音数寄屋」の2枚看板が目印。セルフでビールのテイクアウトもOK!

 


トントントン、上がってきたA君は両手に2本ずつ瓶ビールを持っていた。


「おい、気前良いな!何でも聞いてやるぞ」


B君、応援してるカープが勝って、ただでさえご機嫌なのにビールが4本やってきたので、笑顔満面!

 


A君「おれさあ、実は今夜は早々に寝ちゃってて・・・」

B君「はは、巨人負けちまったもんな lol 」


「るせえな最後まで聞けって・・・」


「はいはい、ビールあるもんな、それで?」


「ああ、急になんか胸が苦しくなって、目が覚めてみるとなんだか部屋の空気が違うんだよ。よどんでるってか・・・そんな感じで、そしたら身体が浮いた・・・そしてテーブルの下にパッと入り込んだり、ソファの上に飛んだりするんだ」


「飲みすぎて悪い夢でも見たんだろ・・・」


「違うって!夢なんかじゃないよあれは!」


B君(こいつ噓はつかない絶対に・・・とするとやばいなこの話・・・)

 

 

 

 

 









つづきはまた次回で!

 



​いつもお世話になっております。
今日も応援のほどよろしくお願いいたします。♪