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阿波の土柱は世界でもたった3ヶ所の景観!国の天然記念物

徳島県阿波市阿波町桜ノ岡にある「阿波の土柱(あわのどちゅう)」は、太古の昔より土や砂礫が堆積した土地が隆起し、雨水の浸食によって削られ、約120万年という長い長い年月をかけて形造られた大地の芸術。世界でもたった3ヶ所しかないという、とっても珍しい地形なのです。

尖った土の柱がニョキニョキっと林立する不思議な景観は、いくつかの展望台から見られるほか、夜にはライトアップされており、見る場所や時間帯によって様々な表情を見せてくれます。

目次

世界に三カ所の奇観「阿波の土柱」

引用:阿波市観光協会HP

「阿波の土柱(あわのどちゅう)」は、アメリカ・ロッキー山脈、イタリア南ティロル地方と合わせ、「世界三大土柱」と呼ばれる奇観で知られる、国の天然記念物です。その景観は、「四国八十八景」にも選定されています。

太古の昔、このあたりは吉野川の川底だったのですが、地形変動で底部が露出してしまいました。そして、約120万年という長い歳月をかけて、砂礫層(されきそう)が風雨の侵蝕によって数十にもおよぶ土の柱を出現させた地形となっていて、断崖に沿って土柱がニョキニョキとそびえ立っていたり、カーテン状になった襞が林立していたりといった、不思議な景観が見られます。今も侵蝕は続いており、長い視点でいえば、形が変わり続けているようです。

天然記念物に指定された波濤嶽(はとうがたけ)のほか橘嶽・筵(むしろ)嶽・不老嶽・燈篭嶽の5嶽からなる地形の景観美は圧巻。天才放浪画家の山下清もこの地を訪れ、見事な土柱を描き上げました。

「阿波の土柱」は天然記念物に選定されて長いこともあってか、観光地としての整備がしっかりされています。正面展望台(上・下二つ)からは、約100万年前の地層が真近で見え、四季の自然を楽しみながら遊歩道を散策できます。

まずは、土柱を中腹から見ることができるコース。障害者専用の駐車場から小道を100m程行くと、土柱を中腹から見ることができる場所へとたどり着きます。ここでは、土柱の高さを肌で感じることができるでしょう。柵があるところでは中に入らないでくださいね。

断崖の右側(南側)に整備された遊歩道のコースを行くと、波濤嶽(はとうがたけ)頂上の展望へと行けます。自然に囲まれた遊歩道を10分ほど歩き、土柱が見える場所まで登ると、土柱を上から見下ろす視点になるのです。ここから見ると、下から見上げるのとは表情が変わります。土柱の形も立体的で、展望台から見る風景とは別物になります。

土柱を足元で見下ろす上からの眺めはスリル満点!ぜひ登ってみていただきたい、おすすめのコースです。整備された遊歩道とはいっても、やはり歩きやすい靴で来ることをおすすめします。また、柵がないので、頂きから見下ろす際にはくれぐれも注意してくださいね。

その他の観光ポイント

阿波の土柱は夜間にはライトアップされており、昼間とは違った幻想的な土柱も見ることができます。
ライトアップ時間:夏期(5月~8月) 日没~22:00、冬期(9月~4月)日没~21:00 ※2022年5月現在の情報です

また、時間がある人にはもっとゆっくりと楽しんでいただきたいポイントも。この土柱は古くから文化人や芸術家に愛されてきたために、遊歩道沿いには句碑や歌碑が建っているのです。童謡「シャボン玉」や「赤い靴」で知られ、「童謡界の三大詩人」の1人にも数えられる野口雨情の歌碑等などがあり、その感性にも触れることができます。

また、散策で疲れたり小腹がすいたりした場合には、ぜひ地元のローカルフードも楽しんでみては。「阿波の土柱」から車で30分ほどの所には、徳島ラーメンの人気店「王王軒(わんわんけん)」がありますよ。

基本情報・アクセス

住所:徳島県阿波市阿波町桜ノ岡

電話番号:0883-35-4211(阿波市観光協会)

アクセス:JR徳島線「阿波山川駅」下車一事で15分 徳島自動車道・阿波PAから徒歩で10分

入場料金:なし ※団体向けに有料のガイドツアーあり 要予約

駐車場:あり(無料)40台

画像引用元:阿波市観光協会HP

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