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menehuneの写真旅の記録。お気に入りの映画、書籍とアニメのインプレ、ライフハックもたまに更新。


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ファン付きジャケット〈アイリスオーヤマ〉の〈COOL WEAR|クールウエア〉を使って感じたこと。


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〈アイリスオーヤマ〉の〈COOL WEAR|クールウエア〉

menehuneの現在の職場は冷暖房を完備しない、というか全くない、だだっ広い倉庫。その中を台車を押しつつ商品をオリコン(折りたたみコンテナ)でピックするお仕事です。前の冬は極寒の現場を経験し、春先の快適な職場環境を経て、猛烈な暑さをもたらした2022年6月終わりの状況を経験させられた結果、ファン付きジャケットの購入に踏み切りました。今回は実際に着用して感じた印象をまとめておきます。同様の環境で業務にいそしむ同輩の参考になれば幸いです。

 

 

大袈裟でなく、このままでは命に係わる?2022年6月終わりの猛暑でファン付きジャケットを迷わず購入!

〈ユニディ〉店内のアイリスオーヤマの機能性衣類〈FNCT〉コーナー

関東地方では、6月下旬に季節外れの暑さがレベルアップ。最高気温は35.0℃に達し、6日連続の猛暑日を記録しました。もちろん職場の倉庫内も尋常ではない体感温度となり、このままではまずい、ということでワークマンをはじめとする作業着屋さんを回ったのですが、どうもこの手のお店というのは陳列が雑で品物の仕様が良くわからない印象があります。あなたも同様の感想を抱いたことがありませんか?しかも求めるファン付きジャケットは結構高いです。ジャケットと空調用ファン、バッテリーのセットで2~3万円はざらのようです。逡巡していたところ、偶然通りかかったホームセンター〈ユニディ〉にそれは売られていました。〈アイリスオーヤマ〉の〈COOL WEAR|クールウエア〉というブランドです。「夏のスポーツ・レジャーや作業を快適に。服についた小型ファンで服の中に外気を取り入れ、熱や湿気を逃がす高機能ウェアです」とあります。公式サイトはこちらです。

www.irisohyama.co.jp

 

「空調服」という単語は登録商標。よってアイリスオーヤマでは〈COOL WEAR〉としてファン付きジャケットを展開しています。

ユニディ店内のFNCTコーナー

2000年初頭頃から現場の作業員の間で話題になっていたファン付きジャケット。もはや一般の単語として定着した感がある「空調服」というワードは、実は登録商標なんだそうです。ネットで少し調べましたが、大人の事情がドロドロ過ぎで読む気も失せたので割愛しますね。それにしても〈本家〉を主張するメーカーの空調服はウェアと〈スターターキット〉と呼称されるファンやバッテリー、そしてケーブル類がセットになったものを組み合わせて購入する必要があります。そうすると軽く3万円を超えてしまう。こうなると割高感は否めません。

ユニディのCOOL WEARコーナー

そんな中、偶然見かけたホームセンター〈ユニディ〉で販売されていた〈アイリスオーヤマ〉の〈COOL WEAR|クールウエア〉というブランド。価格をチェックすると、ヴェストとファン、バッテリー関係の込々セットで13,000円で購入できるようです。売り場には試着できるサンプルも豊富に陳列されており、よりアパレル店的な配慮がなされています。こうした基本的な姿勢は作業着屋さんでは見られませんでしたからね。長袖は初手から候補外。半袖とヴェストで迷いましたが、今回はヴェストのオール込みセットを選びました。〈クールウェアFNCT PROベストセット〉というユニセックス商品で、具体的にはベージュのLサイズを選びました。〈クールウェアFNCT PROベストセット Lサイズ FC22301-BEL ベージュ〉という型番になります。ユニディから発行されるレシートが1年間有効の保証書代わりになります。

 

湿気や熱気を放出するファン付きのクールウェアベストです。熱中症対策や屋外での作業に最適です。購入後すぐに使用できるフルセットです。ファンから取り込んだ風が背中から首元へ抜ける立体構造です。ファンは7V出力のパワフルな送風です。9枚羽のムラの少ない風で音を抑えます。さらに薄型設計で風が体に当たりにくくなっています。腰回りは絞りが付いていて、風の抜ける量を調整することができます。押しボタン式のコントローラーで3段階の風力調節が可能です。各段階で色が変わります。ケーブルは服の外側に出ないため絡まることがありません。胸ポケットが2つ、ファスナーポケットが2つ付いています。ユニセックスで着用できるデザインです。(公式サイトから引用)

 

アイリスオーヤマの〈COOL WEAR〉を装着して現場作業をした印象(1)ファンだけでも涼しいが限界はある。

6月最後の週末に手に入れたファン付きヴェスト、アイリスオーヤマの〈クールウェアFNCT PROベストセット FC22301〉を翌週の月曜日からさっそく着用して現場の作業に勤しみました。そこで感じたことをまとめておきます。

FC22301に付属するバッテリーと充電ケーブル

〈クールウェアFNCT PROベストセット FC22301〉に付属するのはバッテリーと10センチ程度の短い充電用ケーブルです。ACアダプターは付属しませんが、menehuneはiPad用のACアダプターを流用しています。ケーブルが短いためバッテリを支える土台が必要な場合もあるでしょう。PCのUSB端子からの充電は試していません。取扱説明書には、

ACアダプターは5V/3V以上の出力のものを推奨します。パソコンでは充電できない場合や、充電に時間がかかる場合があります。

とあります。menehuneのようなアダプターの流用を前提とした発想だと思われ、余計な出費を抑えることに繋がりますね。
まずバッテリーのもちですが、押しボタン式のコントローラーで3段階の風力調節が可能なため、職場における通常のピッキング時には3段階の「弱」で十分です。腰の位置にあるファンは確実に首筋までエアの流れを作ってくれます。作業の一環で重い段ボール箱を移動するのですが、そういうときは風量を「強」ないし「中」に調整すれば身体の発熱を急速に冷やし発散させる効果を実感できます。ただしこれはヴェストの下に着こむインナーの素材にもよるでしょう。menehuneの場合、ユニクロのエアリズムないし、ワークマンのアイスアシストといった肌着を着ているので、冷感効果と汗の吸水速乾による効果を感じますが、綿100のTシャツなどですと感じる印象は変わってくるかもしれません。ジャケットの下に着こむ衣類のアイテムや素材により体感差はあるでしょう。

 

〈クールウェアFNCT PROベストセット FC22301〉

こうして小まめに風量調節をしていると、8時間勤務を終えた後でもバッテリーの残量は半分以上残っています。よって風量「中」で付けっぱなしにしていても不安はないかもしれません。ただし、この押しボタン式コントローラーですが、バッテリーやファン同様、腰回りに配置されるため段ボール箱などを持ち上げた際に知らずとボタンを押してしまうようで、結果ファンがストップするという事象が発生しています。それからヴェスト(に限らず)背面にあるファンが生じたエアは背中を通って首に抜ける設計のため、基本的にファン付きジャケットの上には何も装着できないという制限があります。例えばウエストバッグやポーチはファンに干渉する恐れがあります。さらにたすき掛けのバッグなども背中のエアの流れを止めてしまうためお勧めできません。意外な盲点かもしれませんが、カラビナなどで必要な小物類はパンツからぶら下げる必要があります。


そしてノーマル状態だけでは外部温度への対応には限界があります。外気温が30度くらいまでならノーマルのファンだけでも「無いよりまし」なのですが、30度を超えてくると話は変わってきます。そこでmenehuneは考えました。やはり保冷剤を使うべきだろうと。

[アイリスオーヤマ] クールウェアベストセット FNCT カーキ XL

 

アイリスオーヤマの〈COOL WEAR〉を装着して現場作業をした印象(2)保冷剤の活用で断然快適で涼しいが冷えすぎにも注意。

〈クールウェアFNCT PROベストセット FC22301〉

ファン付きジャケットの世界では、一般的に保冷剤を仕込むメッシュ状のヴェストをインナーの上に羽織り、さらにファン付きジャケットを羽織るというスタイルが一般的のようです。この仕込みによってヴェストの内部は保冷剤から放たれた冷気により快適さが増すという仕組みです。保冷剤用のヴェストではなく、〈COOL WEAR〉本体に保冷剤を仕込めないだろうか。まず腰回りのファスナー付きのポケットに仕込むのが簡単で効果的です。これは偶然なのですが、現場の社員さんから凍ったペットボトル飲料が支給され、それを〈COOL WEAR〉のポケットに忍ばせた結果、俄然空調効率がアップして驚いたのです。そこで、よくよく購入したアイリスオーヤマの〈クールウェアFNCT PROベストセット FC22301〉を眺めていると、ある事実に気が付きました。件の腰回りのファスナー付きポケットなのですが、二つの袋布から構成されていることに気付いたのです。ポケット用の袋布ではなく、表生地と固定するための袋布との間に保冷剤を仕込むことができるのです。もっともメーカーのアイリスオーヤマさんは推奨していないので自己責任にはなりますが。

 

〈クールウェアFNCT PROベストセット FC22301〉用の保冷剤購入した保冷剤はライフなどのスーパーマーケットで売っている保冷剤です。画像の上、500gだと大きいので下段の300gのものを使用しました。ひとつ100円ほどで入手できます。

 

これをハンカチタオルで包み、さらに〈クールウェアFNCT PROベストセット FC22301〉のキットとして付属してきたウェアの収納袋にしまいます。

 

これを隠しポケット的存在の袋布に仕込むわけです。すっぽり収まります。アイリスオーヤマの〈クールウェアFNCT PROベストセット FC22301〉の場合、右側の身頃にバッテリーが仕込まれているので、保冷剤は左側身頃内側の袋布に忍ばせます。

スウィッチ・オン! 凉しいいいいいいいい!これはいい、断然いいです。冷感素材のインナー効果も相まって、さらに快適な労働空間を創造することに成功しています(大袈裟)。朝7時に出勤する際ジャケットに保冷剤を忍ばせ、9時の始業から稼働。正午までは十分保冷効果が持続します。午後の勤務はどうする?幸いmenehuneの職場の場合、社員の詰所にある冷凍庫を使用できるので、予備の保冷剤を凍らせておくことができるので、午後はその保冷剤に換装し、夕方の退勤時まで十分な保冷効果を享受できるのです。

 

ただしこの保冷剤を使った方法は冷えすぎにも注意が必要で、エアの流れに緩急をつけてあげないと背中が冷えすぎて肩甲骨周りが凝ってきてしまいます。導入を検討される方にはこまめな風量管理を心掛けることをお勧めします。それから繰り返しますが、メーカーは推奨していない方法ですから自己責任でお願いします。

 

アイリスオーヤマの〈COOL WEAR〉を装着して現場作業をした印象(3)夏の盛りを通じて感じたウイークポイント・改善点。

 

最後にこの商品のウィークポイントかもしれない点をいくつか指摘して終わりにします。

A)ヴェストの素材はポリエステル100%なのですが、ネック部分の素材がくたくたになってしまう傾向があり、洗濯回数が増えると顕著になります。そうするとエアの通りが悪くなります。つまり、涼しい風が首に抜けないんですね。細かく襟を立てる角度を調節して風通しを良くしてあげる必要があります。芯付きの襟素材とするなど、これは改善点ですね。

WindCoreファンウェア

B)アジャスターが裾にしか付いていない。実は途中から他社製品(上の画像=WindCore制菌消臭シェルベスト)に乗り換えて分かったことなんですが、脇と襟元にもアジャスターが付いていた方が断然エアの流れを制御しやすいです。このアジャスターが付いていない〈クールウェアFNCT PROベストセット Lサイズ FC22301-BEL ベージュ〉はファンから吸い込んだエアが脇から逃げて行ってしまいます。これも首に風が抜けない要因になっていることは間違いないです。
因みにこれは自己責任ですが、〈クールウェアFNCT PROベストセット Lサイズ FC22301-BEL ベージュ〉に付属するファンとケーブル類は乗り換えた製品でも流用できたので乗り換え時はベストの購入だけで済んでいます。

 

クーリングベスト

C)市販の保冷剤を仕込む件は先ほど書きましたが、保冷剤の種類によって多くの結露によりウエア側に大量の染みを発生させるという弱点があります。この点も他社製品に乗り換えた際、あまり結露しない保冷剤に交換しました。さらにウエアに仕込むのではなく、保冷剤を身に纏う「クーリングベスト」を使用しました。この上にファン付きジャケットを着こむわけです。これらの措置により、作業時の快適性を維持できるようになりました。

Amazon.co.jp: クーリングベスト

 

D)以上のような改善点があるのですが、最終的に身体は汗をかかずに済むのですが、顔と頭の保冷はできないので、力仕事をすると顔面からは大量の汗が噴き出します。ここはどうにかならないですかね。

アイリスオーヤマの〈COOL WEAR〉を装着して現場作業をした印象(まとめ)

アイリスオーヤマの〈クールウェアFNCT PROベストセット FC22301〉

6月最後の週末に手に入れたファン付きヴェスト、アイリスオーヤマの〈クールウェアFNCT PROベストセット〉を装着した印象を書いてきました。価格とのバランスに見合ったアイテムだとは思いますが、ヘビーな現場には向かないという結論です。先に書いた改善点でモデルチェンジするのか、趣味の延長上のアイテムとして切り分けてマーケティングしていくのか。メーカーもユーザーも切り分けて考えた方がいいでしょう。

 


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