コラム

中学生でも高校生でも1番を取れる勉強法はこれだ!

クラスで1番を取ることは大変なことだよ

これは、かれこれ40年近く前の、私が中学2年のころの話です。

 

クラス全員の中間テスト、期末テストの成績を、その都度、黒板いっぱいに書き出します。
5教科の総合点を、例えば477点から順番に、220点までって具合に書き出します。
もちろん、名前は書きません。点数だけです。

 

当時の担任の先生は、ずらっと並んだ点数の中で、自分がどこに位置しているか把握しときなさい、と言いました。

勉強以外で忙しい

私、中学の頃はサッカー部でした。
明けても暮れてもサッカー漬けでした。放課後の部活以外に、中間の休み時間も昼休みもクラスの連中とサッカーやってました。
楽しくて仕方なかったというよりそれしかやることがなかったという方が正しいかもしれません。

 

当時深夜のラジオ放送にも目覚めました。
オールナイトニッポンは未だに健在ですが、TBSのJUNKはパックインミュージックって言いまして、文化放送では、伝説のミスDJが流れていました。たけしのオールナイトは伝説ですが、西やん(西田敏行)のパックインは、NHKの大河「おんな太閤記」やりながらの深夜ラジオですよ。面白かったですね。

 

シンと静まり返った深夜に、1人起きて教科書を開いている、いや、ラジオを聞いている。
若いってこともありますが、変な時間に仮眠とかしてましたから、そんな生活でもなんちゃなかったんでしょう。
授業中も眠たいですよ、そりゃ。

もっと効率のいい勉強法はないのか

各テストでは、いくら頑張ってもクラスで5位止まりでした。
まーやってるんですが、成績は一向に上がりません。

 

もっと効率のいい勉強法があるんじゃないか、
いい参考書があるんじゃないか、
隠れて塾でも行ってるのか…

 

成績上位のクラスメイトは、何か違ったやり方を知っている。
私は、聖杯探しに躍起になりました。
(もっと楽に勉強が出来るようになる方法探し)

 

優秀なやつから勉強法を聞き出すのが手っ取り早い

クラスに、明らかに勉強ができた二人がいました。
点数までは教えてくれませんでしたが、毎回その2人が1位か2位であることは、授業中の先生の態度など見ていれば自ずから分かりました。

 

実家が病院を経営してるA子ちゃんと、吹奏楽部のB男君でした。
A子ちゃんに、テストが終わると聞いていました。
どうしてそんな点数が取れるのか。どんな勉強をしているのか。

 

決まって言います。「普通だよ、テスト前しか勉強はしてないよ」
A子ちゃんは、親が医者ですからね。元から頭がいいんです。
早期に、私は、そう結論付けました。

 

「おいB男、どんな勉強の仕方してんだよ?」と私。
「やってねーよ」とB男。

頼む、勉強法を教えてくれ

やって無い訳ないでしょう。ぶりっ子の女の子じゃないんだから…
絡んでも絡んでも、何回聞いてもそう答えるのみ。

 

もう秋だったか冬だったか、来年は受験です。
テストが終わったその時も…
そしてその時だけは私も真剣にB男に聞きました。
「マジ、どうやったら点が取れるか教えてくれ!」
もう懇願です。

 

 

又、いつもの絡みが始まったと察したB男は、その時ばかりは、切れながらこう答えました。
「俺は、兄弟の面倒も見なきゃいけないから10時以降じゃないと勉強できないんだよ!」

 

彼の家は商売をやってました。
つまり共働きだったんです。
両親は店の営業で忙しく、部活を終えた彼はその後、年の離れた弟と妹の面倒を見ていたんです。

 

最近は共働きが普通ですが、40年前はそうでもありませんでした。
高度成長期で結構な数の母親は家にいました。

聖杯探しはもうやめだ。勉強法の決定版!

思い返せば、彼はいつも言っていました。
「授業中聞いてたら解けるよ」

 

サブ参考書の写真に注釈があって、その小さい文言が、社会のテストに出たことがありました。
「こんなとこ誰が読むんだよ」と言った私に彼は言いました。
「授業中、先生が読んでたろ」

 

 

聖杯は目の前にあったんです。
「学校の授業」です。

 

 

B男君は、地区で1番の公立高校に進学し、その後旧帝大の1つにも受かったが、慶應大学に進学したと風のうわさで聞きました。