徒然草枕

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白鷺館アニメ棟

霧島温泉に宿泊して湯を堪能

霧島国際ホテルの庭園大浴場を体験

 霧島温泉に到着したのは2時前だった。ホテルのチェックインは3時からなのでそれまでに時間をつぶす必要があるが、それは当てがある。硫黄谷の霧島国際ホテルに日帰り入浴に行こうというもの。

 そもそも今回は本来は霧島ホテルに宿泊するつもりでANAトラベラーズにホテル確保の依頼を出していたのだが、パンフにはお一人様料金の表示があったにもかかわらず、霧島ホテルについてはお一人様不可として拒絶されたのである。霧島ホテルを選んだのは、庭園大浴場なる面白い風呂があるらしいということで興味を持ったのだが、宿泊を断られたので、それなら日帰り入浴で行ってやろうという考え。

 ホテルに到着すると日帰り客がかなり大勢いる模様。ここまで行くと日帰り客も結構大きな収益源になっていそうである。私もフロントで手続きをすると浴場へ。

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霧島国際ホテル

 庭園大浴場と名乗るだけにとにかく巨大な浴槽が特徴だが、ここが最大深140センチもあるのでお子様はご注意くださいという代物。ここに霧島温泉を代表する硫黄泉がなみなみと注がれている。さらに周辺には岩風呂やヒノキ風呂などの小浴槽が配されているのだが、これらが鉄泉、明礬泉、塩類泉などと種類が多彩なのが特徴。この種類の多さは、すぐそこの硫黄谷で湯がブカブカ湧いているからだろうか。種類の多い温泉と言えば、登別温泉の第一滝本館が「日本で湧いているほとんどの泉種の浴槽がある」と言っていたのを思い出す。確かあそこは大浴場に十種類以上の浴槽があったはずだ。

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ホテル最寄りの硫黄谷は大湧泉地である

 大浴槽で歩行浴をしてみたり、露天風呂に頭を冷やしに行ったり、個別浴槽を独占してしばしくつろいだりなどたっぷりと30分以上遊んでから出てくる。なるほどなかなかに楽しい趣向だ。ただゆっくりと温泉でくつろぐというのとは根本的に異なるということも感じる。

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庭園大浴場の隣には本当に庭園がある

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霧島温泉大使のアヒル隊長

 

 

空腹を抱えながらホテルにチェックイン

 さて入浴後だが、実は今日はまだ昼食を摂っていない。霧島ホテルでランチ営業ぐらいあるかと思っていたのだが、それが当てが外れてしまったので町を車でウロウロしたのだが、月曜日というのが祟ったのか飲食店は全滅状態。結局はまともに昼食は取れず、セブンイレブンで買ったパンや焼き鳥が間に合わせという悲しい状態に。

 そうこうしているうちに3時を回ったのでホテルにチェックインすることにする。霧島ホテルに宿泊を拒否されてから、じゃらんで急遽確保したのがホテル霧島キャッスル。HMIグループのホテルである。まあ価格的にはそれなりと言ったところ。

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ホテル霧島キャッスル

 チェックインの時に確認すれば、夕食の予約は7時30分からの部になっているようだ。どうも予約時はどこかでガッツリ昼飯を食ってホテルに入るつもりだったので、夜に腹が減らないように夕食を遅くした模様。これはかなり長い間空腹を抱える羽目になりそう。時間変更できないか聞いてみたが、残念ながら一杯で不可の模様。これは空きっ腹を抱えるしか仕方ない。

 とりあえず部屋に入る。二機しかないエレベータから部屋がやけに遠いのはやや閉口。ただドアを開けた途端に驚いた。いわゆる和洋室というやつで、こんな広い部屋は今まで泊まったことがない。HMIグループは経営破綻したホテルなどを買収して事業を拡大していったようだが、どうやらここも客室の広さから見ると元々はかなり豪華なホテルが破綻したものと思われる。なおHMIグループの経営の肝は、要は省力化の合理化で採算を出すことであり、夕食バイキングなんかもその一環だろう。またスタッフ人数はホテルの規模の割には減らしていることも分かる。またこの和洋室というのもさり気にポイントとしては、こうしておけば布団の上げ下ろしの手間がないということである。和室のホテルは客が夕食に出ている間に布団を敷くという手間があるので、これが結構大変である。割り切って「布団はセルフサービスで」になっているホテルもあるが、そうなるといかにもチープ感が出る。というわけで最近は部屋に入ったら最初から布団が敷きっぱなしというのが意外に多い。洋室にしてベッドにすると、チープ感を逃れながら布団敷きっぱなしができるのである。

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こんな広い部屋は初めて見た

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入口からこれはさすがに驚いた

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窓からは遠くに桜島も見える

 

 

大浴場で入浴してくつろぐ

 部屋に入って着替えると、先ほどセブンで仕入れた食料を腹に入れてから、とりあえずはここの大浴場に入浴に行く。ここは大浴場と露天風呂は完全に別になっているようである。

 大浴場は内風呂だが、周辺や天井がガラス張りの巨大な温室のような浴場である。そこに霧島温泉の単純硫黄泉がドバドバと注がれている。硫黄の匂いがプンと漂い、やや白濁のある(白い湯の花を含んでいる)なかなかの湯。肌にしっとり来る。単純に硫黄泉だけなら、先ほどの霧島ホテルのものよりも湯の力がありそう。まあこれは客の数と湯の使い方も関係してそうだが。

 内風呂をしっかり堪能すると、再び浴衣を羽織って今度は露天風呂を見に行く。露天風呂は完全に別棟になっていて野外にある。かなり開放感のある造りとなっているが、昨日あたりから気温が下がってきているのでいささか寒い。しばし独占状態で湯を楽しんでから引き上げる。これはもう少し寒くなってきたら、湯から上がって体をふいて服を着るまでが大変そうだ。

 そう言えば寒い露天風呂と言えば、ラビスタ函館ベイの雪の中での屋上露天風呂というのを思い出す。湯の中は温かいが一歩外に出ると地獄という状態で、首から下はポカポカしているが、顔は吹き付ける寒風で凍りそうという状態。浴槽に飛び込むまでと、湯から出るのが大変だった。今となって若い頃の思い出で、今あれをやると心臓が止まりかねない。

 入浴を済ませて部屋に戻ってくると夕食まではまだ数時間ある。今日は昨日のようなハードなことをしていないので(と言っても歩数1万歩、上がった階数35階だが)、精神が飛ぶほどにはグッタリしていない。というわけで、とにかく今朝飛んでしまった分の原稿を書き直しである。

 

 

夕食はバイキング

 ようやくほぼ書き直せたところで夕食の時刻が近づいてくる。そこでレストランへ。レストランの前には既に大行列ができている。密の回避のためにバイキングを分けているはずなのに、それを待つところで密が出来ているというおマヌケな状況である。

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レストラン開場待ちの「密」

 バイキングは焼肉やしゃぶしゃぶなどメニューはそれなりにあるが、正直なところあまり手間がかかっていないメニューが多いかなという気もする。やはりいろいろと省力化しているようである。先日のいわさきホテルのような高級ホテルと比較するのは無茶だが、正直なところここよりも安いホテルでもここよりも充実したバイキングのところはある。まあ伊東園のような問題外バイキングではないが、大江戸温泉には負けているという印象。

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バイキング夕食

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陶板焼き食い放題

 夕食を終えると再び原稿入力。大分疲れたところでもう一度入浴に行く。体にたっぷりと硫黄が行きわたったところで今日は就寝することにする。

 

 

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