腎がんなんて俺の人生に何の関係もないと思っていた

平成30年に腎がん(腎臓がん・腎細胞癌)が発覚してから、僕の治療と生活と仕事の記録

副腎不全

令和2年2月3日 月曜日

K先生を外来受診。

前回の受診時に追加で受けた血液検査の結果を聞く。どうやら、副腎の機能が戻っていないらしい。副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)とコルチゾールが低いままで、どういうことかというと、脳から副腎皮質ホルモンを出す「指令」が出ていないのだと。

以下、僕の理解である。オプジーボ+ヤーボイによる副作用で副腎に機能障害が起こり(=副腎不全)、副腎皮質ホルモンを体内で作ることができなくなった。その影響で激しい頭痛などが起きて、その対処としてステロイド剤=副腎皮質ホルモンを人工的に大量投与し、結果、症状は抑えられた。その後は少しずつステロイド剤を減らしていき、減らすことで眠ってしまっている副腎が再び活性化して副腎皮質ホルモンを出してくれることを期待する。外から副腎皮質ホルモン=ステロイド剤を大量に投与していると、副腎自体がホルモンを出さなくなってしまうのだそうで、ステロイド剤を徐々に減らすことで副腎が再びホルモンを出すようになるらしい。

ただし、ステロイド剤の減薬を急激に行ってしまうと、副腎がうまく目覚めなくてホルモンを分泌せず、それにより頭痛・関節痛等の副作用が振り返すこともある。僕もステロイド剤を減らしていく途中で軽く頭痛が出たりして、その際にK先生からそのように説明されたことがある。

で、僕の場合もそれを狙ってステロイド剤(プレドニゾロン)を減薬してきたのだが、2.5mgまで減らしたところで副作用がぶり返してきて、そこで血液検査をしたところ、副腎不全が回復していないね、というわけ。

K先生によれば、副腎不全は戻らないだろう、薬は減らせないので10mgに戻して飲み続けてもらう必要がある、とのこと。

僕は同時に甲状腺機能不全も起こしていて、こちらはおそらく戻らないので今後も薬(チラーヂン)を服用していく必要があるけど、副腎不全の方は回復するだろうという見込みだったみたい。

甲状腺機能不全のためのチラーヂンという薬は、特に体に害はないそうで、継続して飲んでいても問題ないらしい。だが副腎不全のためのステロイド剤服用はどうなんだろう。10mgというのはおそらく少量で、10mg以下ならオプジーボも投与可能というレベル。とはいってもステロイド剤をずっとその量飲み続けて影響はないのだろうか。一般的には骨粗鬆症とか…

こんな状況なので、当然ながらオプジーボ再開もまだやめておきましょうということだった。

 

帰宅して、あらためて自分の症状と、副腎不全でステロイド剤を服用し続けなければいけないということについて、妻とも相談しつつ考える。

右の手指の痛みは、いろいろ調べるとリウマチの症状っぽいねと。ただリウマチって体の両方に出るらしく、そこは異なる。まあこれはあくまで免疫チェックポイント阻害剤の副作用だから、それによってリウマチ様の症状が出てるってことだろうか。ステロイド剤についても、やっぱり心配だ。調べるとやはり長期服用によって骨粗鬆症などがあるみたい。妻いわく、副腎とか甲状腺のことだから、泌尿器科は専門じゃなくて、内分泌系の内科とかにまわしてもらったらどうか、と。確かになあ…次回の外来でK先生に相談してみようか。