A1 | Dance to the Music | B1 | Sexual Revolution |
A2 | Addicted to Your Love | B2 | Can't Break the Habit |
A3 | I Just Wanna Turn You On | B3 | Keep on Playin' That Funky Music |
A4 | A Love for You (and a Love for Me) | B4 | Doin' It to the Bone |
A5 | What's Goin' Down | B5 | Beware of the Rip-Off |
洋楽好きの諸兄なら、マッスル・ショールズって聞いたことあるかと思います。ロックやソウルの南部録音が盛んに行われたところです。
数多のレコーディングに携わった常駐のスタジオ・ミュージシャンたちは、名盤請負人として、音楽通の間でたいへん高く評価されています。
そこのホーン・セクションがディスコ・ブームに便乗せんと、自己名義でアルバムを発表しました。
といってもインストものではありません。線の細い、影の薄いヴォーカリストが歌っちょります。誰なんだお前は。
リード・ヴォーカルはバンドの顔です。これが弱いと、途端にアルバムは退屈になってしまいます。
いやいや、ヴォーカルは添え物なんだよ、バンドの顔はホーン・セクションなんだよ…という美学を貫けば、例えばスペクトラムのように、それはそれでよかったのかもしれません。
しかし本作はヴォーカリストがヒョロっちいだけでなく、ホーン・セクションにも何やら覇気がない。
本作は全体的に、醒めた空気が流れています。これを「クールだ」とするか「シラけている」とするかで、人により評価は大きく分かれるでしょう。
A2は寒色のサウンドがほどよくハマって、たしかにカッコいい。
でもさあ、やっぱりホーン・セクションのアルバムなわけでしょう。お祭りを聴きたいんですよ。身も心もバカになっちゃってさ、それこそラッパの朝顔から飛沫がドバドバ噴き出すようなの、聴きたいんですよ。
B3を聴くと、本作に足りないものがよくわかります。パリッシのようなエモーショナルで、なおかつエネルギッシュなヴォーカリストがどどーんと歌い上げていれば、ホーン・セクションもつられて爆発炎上したんじゃないかなあ。
残念ながら、ダンスフロアでガンガンかけるようなアルバムにはなれませんでした。腰にこないんだもん。
ヘボいヴォーカルを配するくらいなら、いっそのこと歌なんかやめて全曲インスト・ナンバーを貫徹した方がよかったように思えます。さすれば、ホーン・セクションが主役として奮起し、吹いて狂って飛沫ドバドバになったはず。
バンドの顔に何を持ってくるのか。これが明確でないと、どれだけ名人が集まってもピンボケなアルバムが出来上がってしまうのです。バンドは顔がいのち。
数多のレコーディングに携わった常駐のスタジオ・ミュージシャンたちは、名盤請負人として、音楽通の間でたいへん高く評価されています。
そこのホーン・セクションがディスコ・ブームに便乗せんと、自己名義でアルバムを発表しました。
といってもインストものではありません。線の細い、影の薄いヴォーカリストが歌っちょります。誰なんだお前は。
リード・ヴォーカルはバンドの顔です。これが弱いと、途端にアルバムは退屈になってしまいます。
いやいや、ヴォーカルは添え物なんだよ、バンドの顔はホーン・セクションなんだよ…という美学を貫けば、例えばスペクトラムのように、それはそれでよかったのかもしれません。
しかし本作はヴォーカリストがヒョロっちいだけでなく、ホーン・セクションにも何やら覇気がない。
本作は全体的に、醒めた空気が流れています。これを「クールだ」とするか「シラけている」とするかで、人により評価は大きく分かれるでしょう。
A2は寒色のサウンドがほどよくハマって、たしかにカッコいい。
でもさあ、やっぱりホーン・セクションのアルバムなわけでしょう。お祭りを聴きたいんですよ。身も心もバカになっちゃってさ、それこそラッパの朝顔から飛沫がドバドバ噴き出すようなの、聴きたいんですよ。
B3を聴くと、本作に足りないものがよくわかります。パリッシのようなエモーショナルで、なおかつエネルギッシュなヴォーカリストがどどーんと歌い上げていれば、ホーン・セクションもつられて爆発炎上したんじゃないかなあ。
残念ながら、ダンスフロアでガンガンかけるようなアルバムにはなれませんでした。腰にこないんだもん。
ヘボいヴォーカルを配するくらいなら、いっそのこと歌なんかやめて全曲インスト・ナンバーを貫徹した方がよかったように思えます。さすれば、ホーン・セクションが主役として奮起し、吹いて狂って飛沫ドバドバになったはず。
バンドの顔に何を持ってくるのか。これが明確でないと、どれだけ名人が集まってもピンボケなアルバムが出来上がってしまうのです。バンドは顔がいのち。
★★★ | 採点表を見る |
Muscle Shoals Horns
Harrison Calloway: Trumpet, Trombone
Ronnie Eades: Baritone Sax
Harvey Thompson: Soprano, Alto and Tenor Sax
Produced by Barry Beckett
Horns Arranged by Harrison Calloway
Musicians Include
Roger Hawkins, Roger Clark: Drums
Bob Wray, David Hood: Bass
Tim Henson, Harrison Calloway: Keyboards
Ken Bell, Larry Bryom: Guitars
Roger Hawkins: Percussion
Barry Beckett: Synthesizer
Anthony Parsons: Flute
Charles Rose: Trombone
Vocals by Harrison Calloway and the Muscle Shoals Horns
Engineered by Gregg Hamm and Steve Melton
Recorded at Muscle Shoals Sound Studios
Strings Arranged by Mike Lewis and Harrison Calloway
Engineered by Steve Krein of Criteria Studios
Remix Engineers: David McKinley, Rex Collier and Barry Beckett at Woodland Sound Studios, Nashville, Tennessee
Mastering by Glenn Meadows, Masterfonics, Nashville, Tenn.
Album Design / Illustration by Ruby Mazur
Harrison Calloway: Trumpet, Trombone
Ronnie Eades: Baritone Sax
Harvey Thompson: Soprano, Alto and Tenor Sax
Produced by Barry Beckett
Horns Arranged by Harrison Calloway
Musicians Include
Roger Hawkins, Roger Clark: Drums
Bob Wray, David Hood: Bass
Tim Henson, Harrison Calloway: Keyboards
Ken Bell, Larry Bryom: Guitars
Roger Hawkins: Percussion
Barry Beckett: Synthesizer
Anthony Parsons: Flute
Charles Rose: Trombone
Vocals by Harrison Calloway and the Muscle Shoals Horns
Engineered by Gregg Hamm and Steve Melton
Recorded at Muscle Shoals Sound Studios
Strings Arranged by Mike Lewis and Harrison Calloway
Engineered by Steve Krein of Criteria Studios
Remix Engineers: David McKinley, Rex Collier and Barry Beckett at Woodland Sound Studios, Nashville, Tennessee
Mastering by Glenn Meadows, Masterfonics, Nashville, Tenn.
Album Design / Illustration by Ruby Mazur
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