2023/01/19

Moulin Rouge ('79)

A1HolidayB1To Love Somebody
A2Run to MeB2My World
A3Lonely DaysB3Massachusetts
 みなさんもご存知の通り、70年代の真ん中あたりでビー・ジーズは突如ディスコ音楽に覚醒し、それ以後はズンズン街道をひた走ることになります。
 本作はディスコ化する前のビー・ジーズのナンバーを、ディスコ化してしまおうという倒錯した企画です。仕掛け人はディスコ音楽の名匠、マイケル・ゼーガー。

 ゼーガーがツーと言えば、すかさずカーと返してくれるような、気心の知れたスタッフやミュージシャンが集まりました。すでに拙ブログで取り上げたAfro-Cuban Bandと、ほぼ同じ陣容です。今回も、ゼーガー組はきっちり仕事をしています。ディスコ音楽としてのクオリティは高いですよ。

 さて、当時はあらゆる音楽がディスコ化の餌食になっていました。一発当てようと目論むディスコ山師たちが、ネタを求めて東奔西走していたわけです。ビー・ジーズほどの大物アーティストになると、彼らの捜査網をかいくぐることなんて到底できまへん。

 やはりというか、ゼーガー以外にも同じことを考える輩はいるようで、これはオランダのディスコ屋がビー・ジーズのヒット曲をメドレーにしたもの。「ニューヨーク炭鉱の悲劇」でさえディスコになってしまう。ショッキングですわ。

 私がディスコ音楽を好きなのは、流行りのものにすかさず便乗するディスコ商人たちの節操のなさ、これに尽きます。何とたくましい商魂か。

 私のシングル棚から、とりあえず目についたものを拾ってみました。「ディスコ・スーパーマン」「ディスコ スペースインベーダー」「ディスコ・ウルトラマン」に「ディスコお富さん」ですよ。それにしてもお富さん…ダンスフロアにどれだけの需要があったんだろう。

 ディスコ・ブームには、こういったレコードがうじゃうじゃ現れました。それだけ、シーンに勢いがあったのでしょう。私ももうちょっと早く生まれていれば、この熱狂に身を投じていたのになあ。
★★★

Produced, Arranged & Conducted by Michael Zager for Love-Zager Productions, Inc. in Association With David Chackler / Stuart Alan Love for C. C. I. Productions
Executive Producer: Jerry Love
Recorded at Silvery Moon Studios, Los Angeles, CA
Recorded & Mixed by Michael Boshears
Assistant Engineer: Mark Hanen

Drums: Mike Baird
Bass: Francisco Centano
Keyboard & Synthesizer: Rob Mounsey
Guitar: Robert White
Solo Guitar: Charles Bruce Crews
Congas: Ollie E. Brown
Percussion: Gary Coleman
Baritone Sax: Kim Hutchcroft
Alto Sax: Larry Williams
Tenor Trombone: Bill Reichenbach
Trumpet & Flugel: Oscar Brashear
Trumpet & Flugel: Charles Findley
Trumpet & Flugel: Jerry Hey
Trombone: George Bohanon
Strings by The Harry Bluestone Section
Vocalists: Alvin Fields, Stephanie Spruill, Julia Tillman, Lorna M. Willard
Contractors: Olivia & Billy Page

Art Direction: Stuart Kusher
Photography: Dick Zimmerman
Design & Lettering: Terry Larson Studio

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