▪️次のボックスに適当な文字列(複数可)を入力して、当ブログ内を検索できます ▪️下の目次タイトルをクリックするとテーマ別過去記事の目次へ飛びます
    ・目白の風景 今昔:目次
    ・吉祥寺の風景 今昔:目次
    ・昔と今の写真(番外編):目次
    ・地中海バブル旅行etc.:目次
    ・旅のつれづれ:目次
    ・母のアルバム:目次
    ・目白ジオラマ鉄道模型:目次
    ・すべてのカメラに名前がある:目次

日立目白クラブの竹やぶ2024年04月30日

ずいぶん前から私のお散歩コースにあった「竹やぶ」。
おとめ山公園の東側の坂道を少し北に登ると、
その右側の高台にありました。
001
これはMinoxミノックスで撮影したもの。
次もそうです。
002
こちらはおとめ山公園の中から坂道越しの撮影です。
何でも、おとめ山公園にはたぬきが住んでいて、
山手線東側の学習院大学にも出没したそうですから、
この竹やぶは、そのたぬきの通り道や遊び場所、
あるいは寝床だったかもしれません。

12年ほど前、
おとめ山公園の拡張予定地にあった公務員宿舎が2棟とも解体され、
でも公園は整備前のいわゆる「原っぱ」状態で仮開放されていた時、
ここは犬の散歩などをさせるのに絶好の場所でした。
次の写真の女性も、きっと近所から犬を連れてやってきたのだと思います。
003
その彼女が見上げる視線の先にあるのは例の「竹やぶ」
004
立派でしょう?
たぬきが隠れていても不思議ではないですね。
私も思わず二眼レフのシャッターを切りました。

この坂道は今も私のお気に入りの散歩コースですが、
例の竹やぶは既になく、代わりにおしゃれなマンションが建ちました。
005
次は公園の中から見たマンション西面。
006
公園の同じ場所から2013年に見えた景色は、次のような夕日の竹やぶ。
007
よく見ると、この竹やぶで西日を避けようとしているかのように、
やぶの向こう側に低層の共同住宅が二つあるのが分かりますか?

これが何かは昔の住宅地図をみると分かります。
008
「日立目白ハウス」と書いてありますから、
この共同住宅は「日立目白クラブ」の敷地内にあった日立の社員寮ですね。
元々は、クラブ本館とは別に学習院の旧学生寮が4棟あり、
日立が社員寮として使っていたが、それだけでは足りなくて、
板状のマンションタイプの社員寮を西側と南側に建てたのですね。

住宅地図の竹やぶの左に「下落合住宅」の文字がありますね。
下落合のこの地域には公務員住宅がたくさんありました。
それらが全部なくなって、一部はマンション、
他の大部分はおとめ山公園の拡張エリアとなったように、
日立の社員寮もすべてなくなって、
その敷地はおしゃれなマンションに変貌したわけです。

でも「日立目白クラブ」の本館は健在です。
009
東京の名建築に数えられるデザインです。
その南側に本館と同じテイストで建てられた次の(旧)学習院学生寮
009a
これも残っていると良かったのですが、Google地図を見ると
009b
本館と別館以外はすべて消えているようです。

日立目白クラブの正面玄関から、
クラブの建物を回り込むように西側に歩くとおとめ山公園に出ます。
その道は次のように、いわゆる「裏道」でした。
(十数年前、大枚叩いて買った" Leica ⅢG "での初めての撮影です。何もこんな裏道をバルナックライカでわざわざ撮影しなくても良いのに、と今は思いますね)
010a120424

010a120424a
ところが、この裏道も今や例の高級マンションの表玄関です。
010a120424b
右手住宅のブロック塀と電柱だけが昔のままです。

この先を西へ行くと、おとめ山公園が見えてきます。
011a140106
この道の先は公園に向かって急な崖になっています。
道路としては行き止まりなので、郵便配達車は来ることができず、
Uターン可能なバイクで配達しているのですね。
今は次のように道路が拡幅されていますから、
バイクのUターンも楽々です。
011a140106a

その階段の今昔写真。
012a120808a

012ab

さて日立目白ハウスと言っても普通の社員寮ですから、
建物は普通の中流マンションです。
ただ立地は最高!眺望は一流でした(推測)。
南を通る新井薬師道からは見上げるような高さでした。
013

014
フェンス際に柿の実が色づいていますね。
敷地内のテニスコート南にあった桜の大木も立派でした。
015

日立目白クラブ本館は、先ほどの写真のように、
近衛町側の外観(北立面)にて紹介されることがほとんどです。
ところが南側の下落合にその威容を示した時がありました。
5年前にマンションの敷地造成が始まって、
次のように社員寮がすっかり解体され遮る物がなくなった時ですね。
016a191125
これもいっ時でした。次のように同じ場所から眺めても、
今はマンションの陰に隠れて見えなくなりました。
016a191125a
マンション名は、この写真に写っている宣伝バナーに書いてあるように「ラ・トゥール目白御留山」。
私はこの宣伝バナーを見てバナー左上の黄色の「For Rent」に疑問を持ちました。
「購入してすぐに賃貸に出す人がいるのかな?」
と思ったら、何とこのマンション、92戸の全部が賃貸なんですって!
しかも軽く百万円越えの家賃(年間でなく月家賃)
きっと、むかし竹やぶに住んでいたたぬき達が、
枯れ葉をお札に変えて不動産屋を騙して住んでいるに違いありません。

アナログHOゲージのDCC化続き2024年04月12日

「アナログHOゲージのDCC化(http://mejiro.asablo.jp/blog/2023/05/08/9643808)」
及び「DCCで二台同時運転(http://mejiro.asablo.jp/blog/2024/04/08/9674188)」の続きです。

我が家のアプト式電車をデジタル運転するために必要なデコーダの再換装を行いました。
01
これは3種類のデコーダー(プラグ)を並べた写真です。
左から順に換装前、初回換装、今回換装の製品です。
いずれも写真中央のソケットに差し込んで使います。
それぞれの特徴は、

1.当初実装されていたプラグ
 アナログ運転用 W=11mm

2.前回換装したデジタルデコーダー
 耐電圧16V(米国仕様)W=14.5mm
 幅が広く車体の重りを外す必要があった

3.今回換装したデジタルデコーダー
 耐電圧18V程度(欧州仕様)W=11mm
 重りの隙間に納まる大きさ

[3]については元々のオプション品は製造中止になっていましたが、それと同等の製品が兄弟会社のRocoから発売されていることに気がつきました。オプション品と並べてみると、こうです。
02
これはどうみても同一製品に見えます。実際カタログで調べてみると、どちらもZIMO社の「MX630P16」に相当する仕様であると書かれていました。
ebayでスロベニアの業者から購入。半月ほどして到着。
03
普通では4千円くらいの送料が取られるのですが、これは9ドルと良心的な送料設定でした。
デコーダーをはめてみるとこんな感じ。
04
早速試走。この後、重りを乗せると更に安定した走りになりました。
05
ちなみに、デジタル運転時の車両識別用のアドレスはデフォルトでは「3」です。
そのため、このままでは我が家の初代機とかち合うので「2」に変更しました。
これはZ21システムの" Z21 mobile "アプリを使って、iPhoneから簡単に変えられます。
次のように辿って、
06
アドレス欄を「2」に書き換えてプログラミングボタンを押せば完了。

このデコーダの最も良いところは、耐電圧が高いことです。
現在入手できるデコーダーは、
HOゲージ用でも16V制限(米国仕様)をスペックしているものが多いので、
私のようにヨーロッパのスターターキットを買い、安易に遊んでいる人間にとって、
デジタル車両を買ったり、換装したりする時には耐電圧に注意しなければなりません。

私はこれまで遊ぶ車両によって、2種類の電源アダプターを使い分けていました。
07
今後はこのうち19V出力のアダプターでで心置きなくパワフルな運転を楽しめます。
蛇足ながら、Z21のアウトプットはインプットより常に1V低くなるそうなので丁度18Vがトラック電圧ということになります。

立体交差かクロスレールか2024年04月09日

前回の「DCCで二台同時運転(http://mejiro.asablo.jp/blog/2024/04/08/9674188)」からの続きです。
たまたま購入したフライシュマンの鉄道模型が気に入って、
HOゲージとしては次の三つのセットを手に入れました。
00フライシュマン製品
左からデジタルスターターセット、線路拡張セット、アナログスターターセットです。
線路の本数も増えました。
となると、その線路を全部使ったレイアウトで遊んでみたくなります。
その遊びを実行したのが前回の内容です

その時まず考えたのは、どんなレイアウトにするかです。
単純な長円では面白くありません。
立体交差とか交差線路とかにしたいです。
それで次の三案を検討しました。
いずれも畳1.5〜3枚くらいの大きさです。
1.立体交差案
01立体交差最大路線
2.大きな交差線路案
02Fleischmann平面クロス大
3.小さな交差線路案
03Fleischmann平面クロス小

結局、運転操作の面白さを考慮して2と3を実施したわけですが、
この案を実現するためには、
90°の交差線路クロッシング(クロスレール)を買い足す必要がありました。
現在、簡単に手に入る製品としてはKATOの製品、輸入品ではAtlasの製品がありました。
04KATO&Atlasクロッシング
この二つを検討した結果、Atlasの製品を採用しましたが
その決定に至る経緯を「備忘録」として記しておきます。

次の写真で、左からKATO、フライシュマンFleischmann、ATLASの線路です。
(ATLASは道床なしのモデルだったので2mmのコルクを道床がわりに貼っています)
05

それぞれ道床底面からレール上端までの寸法は
・KATO   約9.6mm
・Fleischmann 約5.6mm
・ATLAS  約5.6mm

次にもっと大事なレール自体の高さは
・KATO   約2.1mm(コード83)
・Fleischmann 約2.5mm(コード100)
・ATLAS  約2.5mm(コード100)

となっており、フライシュマンとATLASとが馴染みが良かったのです。
ただ以前にアプト式線路を構築するときに、
KATO線路(ユニトラック)とフライシュマン線路(プロフィトラック)を接続したことはあります。
普通に接続すると次の写真のように、
06
繋ぎ目で0.4mmの段差ができてしまい脱線の原因となります。
その危険を避けるために、フライシュマンのレールジョイナー(製品番号6437)を使用し、
07ジョイナー
次のように、ピッタリとレール上面の高さを一致させることが可能です。
08

それでも、道床底面からのトータルの高さや、道床の幅と色の馴染み方等から、
今回はATLASの製品を選んで次のような構成にしました。
09
これは仕様的にはピッタリで試走時も全く問題ありませんでした。

DCCで二台同時運転2024年04月08日

手持ちのHOゲージ線路が活かしきれていなかったので、
これらをほぼ全部使ったレイアウトを考えて見ました。
01手持ちフライシュマン最大路線
全部繋ぎ合わせるのが大変でした。
これはこれで堪能したので、
次はDCCでの遠隔操作に慣れるための
コンパクト版を考えてみました。
いわば自動車教習所の練習コースみたいなものです。
02コンパクト版
二台の機関車の運転とポイントの切替は、
手元のコントローラーで行います。
DCC化した鉄道模型の醍醐味が味わえるはず。
では運転開始!


画面には写ってないけど、
運転操作を行うコントロールセンターは、
実は、次のようなカオス状態。
04コントロールセンター
まあ、何事も内情はこんなものですね。

さて、ここに至るまでに、
・HOゲージの線路(https://mejiro.asablo.jp/blog/2024/04/09/9674385にて追記)
・DCCデコーダ(https://mejiro.asablo.jp/blog/2024/04/12/9675286にて追記)
について色々と学ぶ必要があったので、
後日「備忘録」としてまとめるつもりです。

接触不良は基本のキ2024年03月21日

6年前に真鍮製の電車を作りました。
久しぶりに取り出してみたらギクシャクした走りです。
車輪やレールを掃除してもいまいちです。

それで、車輪の集電装置部分をチェックしてみると、
車輪の裏側に汚れが付着していました。矢印の部分です。
01
ここにモーターにつながる板バネ4枚(下図)が接触して
02
レール→車輪→板バネ→モーター
と電気が流れて電車が走るのですから、この汚れはマズイです。
早速、綿棒にアルコールを含ませ、
車輪と板バネを掃除しました。
03

掃除直後は順調に走りました。

でも、何周かしていると又おぼつかなくなりました。

そこで、カメラの修理でも何度か使用してみた
接点復活スプレーを使ってみることにしました。
04
次のようにプラキャップにためた少量の液を
05
極細のマイナスドライバーの先端につけ、
接点部分に含ませました。
06

すると不思議なことに動き一変!
とっても滑らかに走ってくれるようになりました。

正直こんなに効果があるとは思いませんでした。
魔法のようだけど、とにかく上手くいって万歳!!