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伝統が消えることを肯定的にとらえる発想もいいものだ

歌舞伎役者の市川猿之助さんの両親(お父さんは歌舞伎役者の市川段四郎さん)が向精神薬中毒で亡くなった。猿之助さんも同様に向精神薬を飲み意識がもうろうとしたが命をとりとめた。猿之助さんが書いた遺書が見つかり自殺を図ったもようで、一家心中を図った可能性も考えられる。

この事件の動機は何だったのかと考えてみると、憶測だが、歌舞伎という伝統文化を背負う重圧に苦しんでいたのではないか、歌舞伎役者の子は歌舞伎役者になる(親から子に受け継ぐ)のが慣例で、歌舞伎役者の家に生まれると周りから跡継ぎとして期待され歌舞伎をやっていくというのが義務みたいになるので、それが嫌だったのか、本当は歌舞伎以外の道に進みたかったのではないか、といった可能性もあると私は思います。

猿之助さんは結婚していないので、跡継ぎはどうするのかと聞かれると「跡継ぎは要らない」と言い、さらに「100年後に歌舞伎があるとは思えない」とも言いました。
子供に歌舞伎を受け継ぐ重荷を背負わせたくない、伝統を守るために自由を犠牲にするような生き方はさせたくないという思いがあったかもしれません。あと、猿之助さんは代々宙乗りをしているので、生まれた子供が高所恐怖症でも宙乗りを期待されるとなればかわいそうだし。結婚せず子供を作らないというのはある意味賢明だど私は思います。歌舞伎が将来、
親から子に受け継ぐことにこだわらないものになっていけばいいと思います。

「100年後に歌舞伎があるとは思えない」というような、伝統的なことが将来なくなることに対して肯定的にとらえる発想もあって良いと私は思います。伝統を継承することは良いことだけど、時代に合わない伝統を無理してまで守る必要はないはずだから。

沖縄では祖先崇拝の風習からトートーメー(位牌)が代々受け継がれてきた(伝統的には長男が継ぐものとされている)が、近年は行事の時大変などの理由からトートーメーを持ちたくないという子が多く、子供に負担をかけたくないから継がせたくないという親も少なくない。トートーメーの継承は重要ではないと考える人が増えているようなので、「100年後はトートーメーないかも」ということも言えそうです。

君主制(天皇制)も現代にふさわしくない世襲の身分制度で、廃止されるのが望ましく、100年後はぜひなくなっていてほしいものです。日本を含む君主国では君主制を廃止することに積極性を持たせたアクションを起こすべきだと思うし、君主制が廃止されて共和制に移行した時のことを見据えて社会の仕組みを整えていくことも必要だと思います。

関連記事:世の中って不公平だな
100年後は男がスカートをはくのも普通になっていてほしいな。

生前退位-天皇制廃止-共和制日本へ
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