ガンと食べものの関係は?珍奇、新奇排除の自然派食材推進考! | 医者ギライ・クスリギライのための1日10分!医食同源・自然食実践ブログ

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「多民族国家」

アメリカ合衆国は、そんな風にいわれています。

“黒人、白人、アジア系、インディアン、ヒスパニック・・・”

こんな具合に、多様な人種が1つの国の中に存在している。

 

それは移民国家の伝統で、まさに人種のるつぼ。このようにいえるのでしょう。

そんなアメリカにおいては

「人種差医療」

という考え方があるそうです。

つまるところ、白人にとっての最良の医療は、黒人にとってのそれではない。黒人に適した医療のあり方は、ヒスパニックには適さない。

人種それぞれの体質を考慮して、適切な医療サービスを提供する。

どこまで徹底されているかについては分かりませんが、少なくともこうした考え方が存在しているそうなのです。

このことは、食生活を含めた生活環境の自然を考える際にも、意味深くて、含蓄深い。 

モノゴトを十羽ひとからげに捉えてしまうのではなく、それぞれの違いや特質。

 

そこに焦点を当て、アプローチしていく。緻密かつ繊細、こうした個々への対応が今こそ切実に求められている。

そんなことを思うのです。
 

 

■日本人として・・・

以前も紹介した話になるのですが、私たち日本人は欧米人に比べて、

 

「約700倍」

 

もの大豆製品を食べていることがいわれています。

 

欧米においては、さほど大豆を口にする習慣はないようですが、私たちにとってのそれは食卓に

 

“欠かせない!”

 

食材のひとつ。主食のお米の次、いうなればナンバー2の食材こそが大豆。

 

このように言えるのではないでしょうか。

 

我が家の食卓を見渡してみると・・・、味噌に醤油、豆腐に納豆におから。

 

そして年中行事の1つといえば、鬼は外・福は内の

 

『豆まき』

 

大豆なくして日本の食卓なし。大豆は私たち日本人にとって、それほど大切な食材というわけです。

 

大豆は、“畑のビーフ”なんていわれるように、タンパク質を豊富に含んだ食材なのですが・・・、

 

これが実に食べにくい

大豆のタンパク質は、「難分解性」といわれる特徴があり、人体にはかなりハードな食材になるのです。

大豆に含まれるタンパク質のグリニシンという物質、これがとにかく
 

"カタ過ぎる!"

 

ガチガチのタンパク構造を持った物質で、鬼退治の「豆まき」で大豆が使われるのも、このカタさと強さに理由がある。 

カタい大豆を鬼にぶつけることで、散々にイヤな目に遭わせてしまう。

鬼が、こんなカタくてイタイものをブツけられるくらいなら、もう二度とこの家には

「来ない!」 

こうして、禍いを家から退散させ、福のみの招来をひたすら願う。鬼が逃げるほど、大豆はカタい。 

先人たちのシャレ心が豆まきには込められているのです。

大豆の煮豆は日本の伝統料理なのですが、グリニシンの固いタンパク構造質を壊すことができない。

 

そのことから、どれだけ煮豆を食べても体の中でその半分も

「消化できない」

ことがいわれています。

こうした大豆の特徴を熟知していた私たちの祖先たちは、タンパク質が固くなる前に収穫して食べる。

 

それが枝豆の伝統になります。

枝豆の状態なら、ムリなく美味しく食べられ、心地よく消化できるというわけです。

また大豆を砕くことで、そこから煮汁を取り出し、固めた食材が豆腐になります。

豆腐も固い大豆を食べやすくした、知恵に満ちた食材の1つといえるでしょう。

また、「もやし」も同じ理由で食べられてきたわけだし、大豆の煮豆を作り、それをワラに包んで保温する。

ワラに住む納豆菌こと枯草菌。この菌に大豆の固いタンパク質を食べてもらうことで、人が食べやすくなるように菌たちにお願いして加工してもらう。

それが納豆に秘められた深い知恵というわけです。

そして納豆と同様に、大豆を煮て、麹菌をはじめとした微生物たちに食べてもらうことで、カタいタンパク質をじっくりゆっくり分解してもらう。

そしてほぼ完全に大豆タンパクが分解され、

"アミノ酸や有機酸"

などの深い旨味の味わいに変化していく。

さらに微生物たちが働くことで、生理活性物質といわれる豊富な栄養素をたくさん作り出してくれる。

それが世界に誇るスーパー調味料の

「味噌・醤油」

になるというわけです。

このように消化が難しい食材を菌を始めとした周囲の自然の力を借りて、より食べやすく・より美味しく変えてきたのが、日本の伝統食。

古くから今日まで繋がれている食材群は、先人たちの知恵の宝庫であり、この先も代々繋いでいく、素晴らしい食材群であろうと思っているのです。

こうした伝統食材の素晴らしさを、今後もこのブログで発信していけたら良いなと思っている次第です。

 

■通常食と異常食
そんな大豆なのですが・・・、

いま再び、関心がいま高まりつつあります。それは大豆にしか含まれていない

「イソフラボン」

これがさまざまな生活習慣病を予防し、改善すしていくための切り札になる。

 

こうしたことが明らかになってきたからです。

そうなると、イソフラボンを含んだ大豆をたくさん食べよう!このような大合唱がスグさま始まる・・・。

 

現代人の必須アイテムのサプリメントなども人気の模様です。

でも、大豆に対するこのような評価はいかがなものか。あたかも大豆が人体汚染をクリーンにしてくれる特効薬であるかのように扱われている。

でもそれは本当に自然なことと言えるのでしょうか?正直、違和感を覚えてしまうのです。

 

1990年代後半に胃ガンを抜き、女性のガンのトップになったのが、

 

「乳ガン」

年々、増加傾向にあることがいわれています。

日本人が乳ガンを患う確率は、1970年初頭には50人に1人だったものが、現在では、

 

"9人に1人"

 

といわれているのです。20代では約10%、30代は30%前後、40代以上になると45%ほど。

年間7~9万人が新たに乳ガンと診断され、死亡者数は2021年度で1万4908人と報告されているようです。

 

終息に向かう兆候は一向に見られず、拡大の一途を続けている・・・。

 

思わずタメ息が出てしまうような散々な結果なのですが、この背景にはマンモグラフィ検査荷に代表される・現代医療による過剰医療の影響だってもちろんあるのでしょう。

 

いわば"ガンもどき"に過ぎないものを「ガン」であると断定してしまう。

※参考:『稲と医療と手術の話・死んで花実が咲くものか!の自然派医療講座

 

そのことは充分承知しつつも、それでもあまりに多すぎる。それも事実ではないかと思うのです。

 

でも、こうしたキケンから私たちを救ってくれるが、

「大豆由来の食品群」

味噌や醤油、豆腐、納豆などは、日本の食卓に欠かせない食材でありますが、これらは乳ガンの発症リスクを大きく引き下げてくれる。

 

こうした役割を果たすことが研究結果で示されているのです。

『欧米人とはこんなに違った日本人の体質』(講談社刊)の中で、著者の奥田昌子医師は、大豆製品と乳ガンとの関係を調べた大規模調査の結果を紹介しています。

 

それによると大豆の摂取量が多ければ多いほど、乳ガン発症リスクは低下していく。

ほとんど大豆製品を口にしないグループに比べて、頻繁に口にするグループは乳ガン発症リスクが

"約3分の1"

にまで低下した、そんな研究結果を報告しているのです。

さらに大豆製品の頻繁な摂取は、乳ガンばかりではなく、脳梗塞や心筋梗塞を防ぐ力があることも判明しているとのこと。

また骨からのカルシウムの流出が少なくなることから、『骨粗しょう症』の予防になることも指摘されているのです。

さらには、膵臓からのインスリンの働きが良くなることから、『糖尿病の予防』にも大豆製品は大いに役立つことも解説しています。

 

こう並べてみると、大豆製品は

 

「素晴らしい☆彡」

 

そうカン違いしてしまいがちなのですが、何のことはありません。

 

それはこの地で食べられ続け、代々にわたって受け継がれてきた。そんなごく普通で当たり前の

 

“伝統食”

 

に過ぎないものだからです。

 

伝統食を古いもの・遅れたもの・イケてないもの・オシャレじゃないもの。

 

そんな風に過小評価してしまい、新しいものばかりにスグさま飛びつき、投げ捨ててしまったこと。

 

そこにこそ、病気増大の真の理由が存在している。

 

大豆製品がスゴイのではなく、今の現代食のあり方がいかに

 

「異常であるか?」

 

欧米食は日本人の体質には合わない異常食。このようにいわねばならないと私は思っているのです。

 

 

■最高の女房役
大豆は稲作の友として、永らく田んぼの畔(あぜ)で作られてきました。

そのことから大豆ではなく、

「畔豆」

そう呼ばれることも多いのです。

大豆には植物にとっての三大栄養素の1つである『窒素』を空気中からキャッチして、植物が吸い込める形に加工し、変換してくれる力が備わっている。

 

このことからお米の豊穣なる実りをもたらすサポート役として、重宝され続けてきた経緯があるのです。

 


(※アゼマメの様子)

そんな大切な大豆の自給率は現在、22%程度。アメリカやカナダなどからの輸入大豆ばかりになってしまっているのが現状です。


日本においては大豆製品の約9割味噌・醤油・納豆・豆腐の4つの食材から摂取し続けてきました。

先祖たちが大切に食べ続けてきた、これらの大豆食品たちを捨て去ってしまうのは、あまりにもモッタイナイ。


牛乳やスープもイイけど、もっと本物の

 

「味噌汁を飲もう!」

そしてもっともっと米をはじめとした穀物を食べよう!そう声を大にして叫びたいわけなのです。
 

でも大豆製品なら何でも良い!、そういうことには決してなりません。

 

味噌1つとってしても、本物の味噌汁とニセモノの味噌汁との2つがあるものだからです。

大豆の遺伝子組み換えはごく普通に、当たり前に行われているものなので、

“輸入大豆”

を食べることは、組み換えリスクを体内に大量に摂り込んでしまう危険性があります。

ならば国産のものならそれで良いのかといえば、そうもならない。農薬を使った大豆では、その働きが低下してしまう。

 

これについては言うまでもないことでしょう。

 

この地で繋がれてきた味噌や醤油などの大豆製品に、化学合成農薬などは使われてこなかった。

 

化学合成農薬の歴史などは、どんなに長く見たって70年程度の浅いものでしかない。

 

長い人類の、そして日本の食の伝統からしてみれば、農薬などは新奇であり、

 

「珍奇!」

 

そうしたものに過ぎないといえるのです。


■自然食、お前もか!
また味噌や納豆は発酵食品と呼ばれていますが、今の日本の発酵食の主役を担う

 

「発酵菌たち」

発酵菌は化学的に操作・培養された粗悪なモノに成り下がっている。買う側からは見えにくい、こうした現状があるのです。

発酵菌の化学操作・培養の実態は、
 

国家百年の大計とは?食材からヒモ解く健康と不健康・国の責務と役割は?

ご参照頂きたいのですが、1950年ごろから普及し始めた化学合成農薬や化学肥料の濫用により、先祖代々繋がれてきた発酵食品の製造方法は無効なものになってしまった。

 

こうした経緯があるのです。

それは素材となる大豆やお米や小麦などの品質が著しく劣悪化してしまったこと。

天然自然の麹菌や酵母菌が粗悪な素材に入り込めなくなってしまった。それに代わって、

「腐敗菌」

ばかりが大豆やお米に取りつくようになり、発酵ではなくスグに腐ってしまう。

 

こうして従来の発酵食はほとんど見られなくなっていったのです。

そしてどんな劣悪な素材であっても強制的に発酵プロセスを辿れるように、発酵菌の人為的な操作・改造が当たり前に行われるようになっているのです。

“無農薬!有機!”

そう表示されている味噌や醤油、納豆であっても、発酵菌そのものは天然自然のものではない。

 

化学操作・化学培養されたもの、一色に塗り潰されてしまっているのが自然食を含めた、現代食の偽らざる姿になるというわけです。

中でも、味噌は私たちの食卓に欠かせない発酵食の中でも

“最重要”

にあたる大切な食材となるので、他の何は差し置いても、味噌だけはこうしたものを選んで欲しいなと思います。
 

 

自然で、安全。そうした食材作りの担い手を、国はもっと積極的に、

「全力で応援」

するべきではないかと思います。

そして国民の誰もが等しく当たり前に、自然食材を口にできるように、財政面においても国民の食生活をしっかりと後押しする。

 

そうすればもっとずっと安価で、安全で自然な食材を誰もが手にしやすくなる。こうしたことへと繋がっていくと思うのです。


でも残念なことではありますが、今の政府は大企業を応援するばかりで、国民の健康に配慮する意志も気配も兆候も、一向に見られないのが現状です。

私たちは、安全で健康な食べものを作る担い手をしっかり応援する。

 

アメリカではアメリカ人ファーストの政権ができるようですが、日本でも日本国民ファーストの政府。

 

そんな政府を作り出す必要があると思っております。

 

■参考文献

 

 

 

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