【親の介護①】ダメなケアマネがついてしまう危険性

親の介護 ダメなケアマネ ケアマネ交代

今は施設で介護職をしていますが、
長年在宅介護にかかわっていた関連から、
在宅介護における注意点を
今後の記事で書いていくこととします。

おそらく介護業界で働いている人は
知っているようなことばかりですから
どちらかというと
在宅介護をしている方、
これから親の介護が必要になってきた方など
にむけて書いていくつもりです。

第一回目の今回は
ケアマネジャーについてお話します。

ケアマネジャーがご利用者の運命を左右する

動物介護 職場の同僚 うさぎ

在宅介護をする上でもっとも重要なのが
担当ケアマネジャーがどういう人か
ということです。

わたし自身、
現在もケアマネ業務と兼務しており、
今まで多くのケアマネと
仕事をしてきたことから
ケアマネによって人生が悪くなっていた
ご利用者やご家族をたくさん見ています。

最初にお父さん、お母さんの
介護が必要になったときには
行政に申請をすることになりますが、
そこでケアマネジャーを
紹介される場合がほとんどです。

しかし
そのケアマネジャーの業務に
不服があれば、
変更の申請をすることもできますし、
わたしの身の回りでは
かなり頻繁に交代がなされています。

以下、
ダメなケアマネの例について
書いていきます。

ダメなケアマネ① とりあえずショートステイにいれっぱなしにする

 

その人がどういう暮らしをしているか・・
というよりも、
自分がいかにラクして仕事するか・・・
ということを
考えているケアマネジャーもいます。

例をあげると
ご利用者をショートステイにいれっぱなしにして
顔すら見に行かないような人ですね。

ショートステイを利用することは
決して悪いことではありません。

しかし
ショートステイに入れっぱなしにする
ということは
ケアマネジャー業務の一番苦労する部分である
「調整」という仕事を
サボっているのと同じことです。

本来、在宅のケアマネジャーは
ご利用者が在宅で暮らせるように
必要なサービスを調整する

長期のショートステイは
介護施設に本入所するよりもお金がかかるので
入所を前提とする場合以外に
そういったことをすすめるケアマネには
要注意です。

 

ダメなケアマネ② ご本人やご家族の要望を聴かないで、サービス選びをすすめる

 

在宅介護で介護保険サービスの王道といえば
デイサービス(通所介護)
ショートステイ(短期入所)
訪問ヘルパー(訪問介護)
の3つになります。

それにくわえて
訪問歯科、訪問看護、
小規模多機能などのサービスがあります。

これらをくみあわせて使っている方は
非常に多いのですが、
サービスはこれだけではありません。

介護保険以外の民間のサービスなど
さまざまです。

たとえば麻雀が好きな人なら
そういったレクを重視している
介護保険外のサロンもあります。

問答無用に
「デイサービスに行ってみましょう!」
とか
「ご家族が身体を休めるために
ここのショートステイを使いましょう!」
とか
本人や家族の要望をまったく聴かないで
王道サービスをすすめるケアマネには
注意しましょう。

その人がどういう暮らしをしたいのか?
どういう人生をおくってきたのか?
ということに着目してくれるケアマネを
選びましょう。

ダメなケアマネ③ 対応が遅い

 

ご高齢者というのは
お尻にちょっと皮向けができたりしただけで
それが褥瘡(床ずれ)になることがあります。

本人や介護者の負担を
悪化させることになります。

しかし褥瘡は
早期発見と早期の対応で回復できるのです

一度悪化したら
在宅の医療環境で治すことは困難です。

家族が、
お尻に皮向けができている・・・
とケアマネに伝えたときに
「様子をみましょうね!」
というだけのケアマネと
「すぐに訪問看護をむかわせます」
というケアマネは全く違います。

わたしはこの対応の遅さによって
ご利用者の命が失われたケース
を目にしました。

 

ケアマネにもすぐ動く人と
重い腰をなかなかあげない人がいます。

後者はあなたの大切な家族の命を
奪いかねないのです。

ダメなケアマネ④ ケアプランを作らない

 

「え?」
「さすがにそんな人いないでしょ」(笑

って思う方もいるでしょうが、
本当にいます。

ケアプランを更新せずに
営業停止になった事業所もありますし、
ニュースにもなりました。

 

サービスを調整する・・・
ケアプランを作る・・・
というのはケアマネのメインの仕事であり、
これをしなかったら
ケアマネジャーとすら呼べません。

一緒に仕事をした中にも
数名こういう方がいたので、
全国規模でみるとけっこういるんだろうな
と思い、ここに書いておきます。

 

親のケアマネを変更するときの手順

行政に相談する

最初に親の介護が必要になったときに
どこに相談をしたでしょうか?

すんでいる市町村や地域包括センター、
民生委員の方というのが一般的です。

その紹介元に相談をすることが第一です。

再契約をする

 

ケアマネを変えても
使っているデイサービスなどの
サービスは継続できるでしょう。

しかし、
ケアマネとは再契約が必要になります。

そういう場合にはまたイチから
情報を伝え直さないといけない
手間もありますので
その点は注意しましょう。