先日、今読んでいる本で投稿したこちら
この本の、18世紀ヨーロッパの継承戦争の章に、シュトゥットガルドという地名が出てきます。
この時代は、ヴェルテンベルク公国という国になるのですが、
シュトゥットガルドは、当時の公国の首都です。
フランスを代表する職人のひとり、ニコラ・リュポがここの出身であったことに、今日気づきました
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だいぶ前に、ニコラ・リュポについてまとめようとして、すっかり頓挫しておりますが
二コラ・リュポの父親である、ローラン・リュポが、ヴェルテンヴェルク公爵カール・オイゲンに雇われ、
宮廷の音楽家の楽器メンテナンスを請け負っていた時期がありました。
カール・オイゲンは、フランス語読みでは、シャルル・ウジェンヌ(Charles Eugene)です。
本や資料を見ていると、どの言語寄りで書かれているかで、発音が違って、ややこしい!
カタカナよりも、つづりを見たほうが、わかりやすいですね。
公爵は、財政の行き詰まりから、1768年にミュージシャンを解雇しなければいけなくなり、
ローラン・リュポも職を失います。
公爵の散財ぶりが、今読んでいる本に出てきていましたので、ご紹介したいと思います。
当時のヨーロッパは、オーストリア継承戦争から始まる様々な戦で、どの宮廷も、軍事に多額の国費を使わざるを得ない状況でした。
にもかかわらず、壮麗な宮廷文化を謳歌しようと、音楽家を抱え込み、だんだんと収入が支出に追いつかなくなってゆきます。
カール・オイゲン公爵がある年に芸術のために費やした費用は、
公国総収入の十分の一までのぼったそうです。
当時の詩人が、「ヴェルサイユに匹敵するほどの豪華な花火」と記録していることから、
その規模の大きさ、華やかさが伝わってきます。
また、カール・オイゲン公爵の費やした費用は、
多くの領地をもつ名門ハプスブルク家の支出をも超えます。
イギリスの旅行家は、「この国の民の半分は舞台俳優、ヴァイオリン弾き、兵隊であり、もう半分は乞食です」
と残しています。
・・・・信じられない金銭感覚ですね
あまりに本の内容を書くのは良くないと思い、詳しい名前や、データは伏せてあります。
回し者ではありませんが(笑)、気になる方は是非、実際に本を読んでみていただければと思います