断熱等級5・6・7のUA値・断熱仕様の目安について詳しく解説します!

断熱等級について
マイホーム博士
マイホーム博士

今回のブログ記事では、2022年4月・2022年10月に新設された断熱等級5・断熱等級6・断熱等級7について詳しく解説していくぞい。

 

これから注文住宅を建てるなら、ぜひ断熱等級5~7を意識した家づくりをするのがオススメじゃ。一戸建てマイホームを検討している方皆さんに見ておいて頂きたいブログ記事じゃよ。

2022年に断熱等性能等級5・6・7が新設されました

マイホーム博士
マイホーム博士

アシスタント諸君よ。
2022年に住宅業界に新たな風が吹いたことをご存じかね?

たぬきちゃん
たぬきちゃん

住宅業界の新たな風!
知らないポン!

マイホーム博士
マイホーム博士

ふぉっふぉっふぉ。
実は2022年、新たな断熱等級として断熱等級5・断熱等級6・断熱等級7が追加されたのじゃ。正確には2022年4月に断熱等級5が、2022年10月に断熱等級6・断熱等級7が新設されたのじゃよ。

助手ちゃん
助手ちゃん

へぇ!今まで断熱等級って4が最高グレードでしたよね。
それが、さらに上のグレードが新設されたということですね。

マイホーム博士
マイホーム博士

その通り!
新たに断熱等級5・6・7が追加されたことによって、日本の一戸建て住宅の省エネ化はさらに加速する可能性がある。と、いうことでこの機会に「断熱等級とはなにか?」「新たに追加された断熱等級5・6・7のUA値・断熱仕様はどれくらいの水準なのか?」という点を中心に解説していくぞい。

たぬきちゃん
たぬきちゃん

住まいの断熱性ってすっごく大事だポンね!

助手ちゃん
助手ちゃん

では、わかりやすく解説をお願いします。

断熱性能等級とは

マイホーム博士
マイホーム博士

はい、じゃあまず基本中の基本である「断熱等性能等級とはなにか?」ってところから解説していくぞい。

たぬきちゃん
たぬきちゃん

だんねつとうせいのうとうきゅう・・・?

マイホーム博士
マイホーム博士

あぁ。一般的な名称である「断熱等級」のことを正式には「断熱等性能等級」と言うのじゃ。
まぁちょっと長ったらしい名前だし、このページでは「断熱等級」に統一していくぞい。

助手ちゃん
助手ちゃん

断熱等級の方が短くてわかりやすいですもんね!

マイホーム博士
マイホーム博士

断熱等級とは「品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)」によって規定されている住まいの断熱性能(省エネ性能)をを表す等級のことを言うぞい。監督省庁は国土交通省。住まいの断熱性に関するお国のお墨付きってことじゃな。

たぬきちゃん
たぬきちゃん

ふむふむ。
断熱等級は家の断熱に関する国のお墨付きね!

助手ちゃん
助手ちゃん

でも、国のお墨付きにしては断熱等級ってイマイチ影が薄いというか。
ほら、耐震等級に比べると注目度が低かったような気がしますが…。

マイホーム博士
マイホーム博士

うむ。それは今までの断熱等級のレベルが低かったことが原因じゃろう。
今まで(2022年3月まで)の断熱等級は「等級4」が最高グレードだったわけじゃが、等級4でもそれほど厳しい水準ではなかった。

 

それこそZEH基準よりもレベルが低かったので「断熱等級4(最高等級)をクリアしています!」というのがあまり魅力的なキャッチコピーではなかったわけじゃな。

たぬきちゃん
たぬきちゃん

なるほど。確かに「断熱等級4!」ってキーワードはハウスメーカー各社のホームページでもそんなに大々的に書かれているのはあまり見ない気がするポン!

助手ちゃん
助手ちゃん

断熱性の基準に関して言えば「断熱等級」よりも「ZEH」とか「HEAT20 G1~G3グレード」とかの方がよく見かける気がしますね。

マイホーム博士
マイホーム博士

その通り!要は今までは「ZEH基準」とか「HEAT20基準」の方がレベルの高い断熱基準だったので「断熱等級」は若干注目度が低かったということ。

 

だが、2022年4月から「断熱等級5」が新設され、そして2022年10月からはさらにハイレベルな「断熱等級6」「断熱等級7」が新設されたことでやっと少しは注目されるかもしれないってわけじゃ。

たぬきちゃん
たぬきちゃん

なるほどポン!

マイホーム博士
マイホーム博士

と、いうわけで次の項目ではまず従来の断熱等級1~4がどれくらいの水準だったのかを見ていこう。

従来の基準 断熱性能等級1~4

マイホーム博士
マイホーム博士

ではまずは従来(2022年3月まで)の断熱等級の水準についてみていこう。
断熱等級は住まいの断熱性を示す数値「UA値」によって定められているぞい。

断熱等級1~4に規定されるUA値は以下の通りじゃ。

等級1地域(夕張など)2地域(札幌など)3地域(盛岡など)4地域(会津若松など)5地域(水戸など)6地域(東京など)7地域熊本など)
断熱等級1等級2~4に該当しない場合
断熱等級20.720.721.211.471.671.672.35
断熱等級30.540.541.041.251.541.541.81
断熱等級40.460.460.560.750.870.870.87

※単位はUA値(w/m2K)

UA値とは
住宅の内部から外壁・天井(屋根)・床下・窓(開口部)などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値であり、住宅の断熱性能を表す数値のこと「外皮平均熱貫流率」とも言う。値が小さいほど断熱性が高い。
マイホーム博士
マイホーム博士

断熱等級1はもはやUA値の規定がなく「等級2~4以外」という大雑把なもの。
ちなみに等級2、等級3の水準もだいぶレベルが低い水準じゃな。

助手ちゃん
助手ちゃん

確かに断熱等級2、断熱等級3もそこまで優秀なUA値には思えないですね。

マイホーム博士
マイホーム博士

うむ。と、いうのも断熱等級2は1980年(昭和55年)に制定、断熱等級3は1992年(平成4年)に制定された断熱基準なんじゃ。断熱等級2はもう40年前以上、断熱等級3も30年近く前の基準というわけじゃな。

たぬきちゃん
たぬきちゃん

はえ~。
断熱等級2と3ってそんなに古い基準だったんだね。
そりゃあ、あんまり厳しくないわけだポン。

マイホーム博士
マイホーム博士

うむ。だから断熱等級1はもちろん、断熱等級2とか断熱等級3とデカデカと宣伝しているハウスメーカーは皆無じゃろう?このあたりの等級は現在ではぜんぜんアピールポイントにならないのじゃよ。

助手ちゃん
助手ちゃん

なるほど。そういうことだったんですね。

マイホーム博士
マイホーム博士

そして従来までの最高グレードだった「断熱等級4」はいわゆる次世代省エネ基準(H28省エネ基準)と呼ばれるもの。平成28年省エネ基準といっても、求められるUA値は平成25年基準相当なのでH25省エネ基準とほぼ同等だけどね。

助手ちゃん
助手ちゃん

従来の最高グレードの断熱等級4でも2013年(平成25年)基準ということは、もう10年近く経つわけですか。

マイホーム博士
マイホーム博士

そう。断熱等級4は長期優良住宅の認定基準の一つということもあり一定のアピールポイントにはなっていたが、ZEH基準よりもレベルの低い断熱基準なので、やはりこれも現在ではそこまで注目されない基準と言えるね。

2022年4月に新設された断熱性能等級5

マイホーム博士
マイホーム博士

はい、それではいよいよ2022年4月から始まった「断熱等級5」についてじゃ。
断熱等級5はズバリ結論から申し上げると「ZEH基準」と全く同じと考えて良いぞい。

等級1地域(夕張など)2地域(札幌など)3地域(盛岡など)4地域(会津若松など)5地域(水戸など)6地域(東京など)7地域熊本など)
断熱等級50.40.40.50.60.60.60.6

※単位はUA値(w/m2K)

たぬきちゃん
たぬきちゃん

え、ZEH基準と同じなの…?

マイホーム博士
マイホーム博士

うん。断熱等級5はZEH基準と全く同じだね。

助手ちゃん
助手ちゃん

それ、新たに制定する意味あったんですかね…?

マイホーム博士
マイホーム博士

うーん…。一応あるのでは。断熱等級で統一してくれた方がわかりやすくもなるしね。

たぬきちゃん
たぬきちゃん

それもそうか。

助手ちゃん
助手ちゃん

ちなみにZEH基準の詳しい内容は以下のリンク先ページにも詳しくまとめていますのでよかったらご覧ください。

ZEH(ゼッチ)とはなにか?詳しく解説します!≫

2022年10月に新設された断熱性能等級6・断熱性能等級7

マイホーム博士
マイホーム博士

はい、続いて2022年10月に新設された断熱等級6・断熱等級7について詳しいUA値の基準をみていこう。
これも実は簡単。断熱等級6が「HEAT20 G2水準」と同じで、断熱等級7が「HEAT20 G3水準」と同じじゃ。

 

等級1地域(夕張など)2地域(札幌など)3地域(盛岡など)4地域(会津若松など)5地域(水戸など)6地域(東京など)7地域熊本など)
断熱等級60.280.280.280.340.460.460.46
断熱等級70.20.20.20.230.260.260.26

※単位はUA値(w/m2K)

助手ちゃん
助手ちゃん

断熱等級6も断熱等級7も既存の「HEAT20 G2・G3グレード」が目安になってるんですね!

マイホーム博士
マイホーム博士

うむ。断熱等級とHEAT20で細かい違いがあるとむしろわかりにくいだろうしね。
ちなみに断熱等級6・断熱等級7の住宅と次世代省エネ基準(H28省エネ基準)の住宅で冷暖房にかかる一次エネルギー消費量を以下の通り削減できる目安に設定されているぞい。

外皮性能グレード1地域2地域3地域4地域5地域6地域7地域
HEAT20 G1約20%削減約30%削減
HEAT20 G2約30%削減約40%削減約50%削減
HEAT20 G3約50%削減約60%削減約70%削減約75%削減

(冬季における暖房付加を比較)

助手ちゃん
助手ちゃん

平成28年省エネ基準から比べるとだいぶエネルギー消費量を削減できますね!

たぬきちゃん
たぬきちゃん

光熱費がだいぶ安くなるってことだポン!高断熱住宅は家計に優しいポン!

マイホーム博士
マイホーム博士

そうじゃな。民間団体が定めるHEAT20水準に、国の基準である「断熱等級」が後追いする格好になっているのは、ちょっと対応が遅いのではないかと思ってしまうが、やっと日本の住まいも世界水準の断熱性に近づけるよう一歩を踏み出したってところじゃろうな。

助手ちゃん
助手ちゃん

ちなみにHEAT20 G1・G2・G3については以下のリンク先ページで詳しく解説していますのでよかったらチェックしてみてくださいね。

国内最高レベルの断熱基準「HEAT20」について解説します!≫

断熱等級5.6.7をクリアするために必要な断熱仕様の具体例

たぬきちゃん
たぬきちゃん

断熱等級5・断熱等級6・断熱等級7ってけっこく厳しい断熱基準だよね。
断熱等級5・6・7をクリアするにはどれくらいの断熱仕様にしたらいいのかな?

マイホーム博士
マイホーム博士

うむ。それも気になるところじゃな。
では、断熱等級5・断熱等級6・断熱等級7をクリアするために必要な断熱仕様の目安をみてみよう。

断熱等級5(ZEH基準)の断熱仕様(6地域東京など:UA値0.60が目安)
外壁充填断熱 :高性能グラスウール16K(105mm)
外壁外張り断熱:-
天井     :吹き込みグラスウール18K(210mm)
床      :内側:高性能グラスウール24K(42mm)+外側:高性能グラスウール24K(80mm)
窓      :アルミ樹脂複合サッシ+Low-Eペアガラス(A10)
断熱等級6(HEAT20 G2)の断熱仕様(6地域東京など:UA値0.46が目安)
外壁充填断熱 :高性能グラスウール16K(105mm)
外壁外張り断熱:押出法ポリスチレンフォーム3種(25mm)
天井     :吹き込みグラスウール18K(270mm)
床      :押出法ポリスチレンフォーム3種(95mm)
窓      :樹脂サッシ+Low-Eペアガラス(G12)
断熱等級7(HEAT20 G3)の断熱仕様(6地域東京など:UA値0.26が目安)
外壁充填断熱 :高性能グラスウール20K(105mm)
外壁外張り断熱:フェノールフォーム(100mm)
天井     :高性能グラスウール20K(210mm)
床      :内側フェノールフォーム(100mm)+外側フェノールフォーム(100mm)
窓      :樹脂サッシ+Low-Eトリプルガラス(G9)
マイホーム博士
マイホーム博士

上記は6地域(東京など)における断熱等級5・断熱等級6・断熱等級7の断熱性能の目安じゃな。

助手ちゃん
助手ちゃん

ふむふむ。やはり断熱等級が上がるごとに断熱仕様も贅沢になっていきますね。

マイホーム博士
マイホーム博士

うむ。特に断熱等級6・断熱等級7はHEAT20G2・G3仕様なのでだいぶ贅沢じゃな。

たぬきちゃん
たぬきちゃん

こうやってある程度の断熱仕様がわかると候補のハウスメーカーで建てたときにどのレベルになるのか確認しやすいポン!

マイホーム博士
マイホーム博士

ただ、上記は国土交通省による目安とはいえ「あくまで目安」なので最終的には候補のハウスメーカーにしっかりUA値と希望する断熱等級を取得できるかはヒアリングすることを忘れないようにしよう。

2022年10月から長期優良住宅の認定基準が断熱等級5へ引き上げられました

マイホーム博士
マイホーム博士

それから「長期優良住宅の断熱性基準に変更があったこと」をお知らせしておくぞい。

助手ちゃん
助手ちゃん

長期優良住宅の認定基準も変わったんですか?

マイホーム博士
マイホーム博士

うむ。これまで長期有料住宅の省エネ基準は「断熱等級4(6地域:UA値0.87以下)」だったのだが、新たに断熱等級5・6・7が追加されたことで、ここの水準も引き上げられた。2022年10月から長期優良住宅の省エネ性能は「断熱等級5+一次エネルギー消費量等級6」に引き上げられたのじゃ。

助手ちゃん
助手ちゃん

長期優良住宅の認定基準も少し厳しくなったんですね。

マイホーム博士
マイホーム博士

うむ。これからの長期優良住宅にはZEH基準の断熱性能が求められる。さらに今まで一次エネルギー消費量等級の規定はなかったが、2022年10月からは「等級6」が求められるぞい。

時エネルギー消費量とは
一次エネルギー消費量とは建物の利用に伴う直接的なエネルギー消費量(エアコンや換気、照明、給湯器など住宅設備で消費するエネルギー量)のこと。

新たな断熱等級5・6・7ができたことで起こる住宅業界の変化

助手ちゃん
助手ちゃん

断熱等級にあらたに「等級5」「等級6」「等級7」が加わったことで、今後の注文住宅業界はどう変わっていきますかね?

マイホーム博士
マイホーム博士

うむ。すでに長期優良住宅の認定基準が「断熱等級4→断熱等級5」に引き上げられたことからも、各ハウスメーカーがこれまで以上に断熱性能の向上に力を入れていくだろうと思うぞい。

日本は世界的には断熱後進国と言われていたが、今後は北欧などの世界水準に合わせていくことになるかもしれないね。

たぬきちゃん
たぬきちゃん

ふむふむ!日本の木造住宅の断熱性能が底上げされる可能性があるってことポン!

マイホーム博士
マイホーム博士

少なくとも、長期優良住宅の認定基準が「ZEH水準」に引き上げられたので、今後の注文住宅のスタンダードは「ZEH基準以上の断熱性」になっていくことは間違いないと思っているぞい。

これから注文住宅を新築する人はできるだけ断熱等級の高い仕様で建てるべき

たぬきちゃん
たぬきちゃん

じゃあ、今後注文住宅を新築する人はできるだけ新しい断熱等級5.6.7に対応した家を建てた方がいいの?

マイホーム博士
マイホーム博士

うむ。もちろん予算と相談しながら決めるべきだが今後は高断熱住宅がスタンダードになっていくのは間違いないはず。だから、できるだけ高い断熱等級に対応した家を建てるべきだとわしは思っているぞい。

助手ちゃん
助手ちゃん

断熱等級4では今後は長期優良住宅認定も取れないわけですしね。

マイホーム博士
マイホーム博士

うむ。それに住まいの断熱性は単純にマイホームの満足度にもかなり大きく影響する重要な指標じゃ。断熱性が高い住まいは光熱費のランニングコストを軽減できるし、そもそも「夏は涼しく冬は暖かい1年中快適な温熱環境を実現できる」というメリットは非常に大きい。

助手ちゃん
助手ちゃん

博士は以前から「断熱性は大切だから重視すべき!」って提唱してますもんね。

マイホーム博士
マイホーム博士

うむ。
逆に言うと断熱性が低い家を建ててしまうと「家づくりに失敗した…」と後悔してしまう可能性が高い。気温によるストレスは意外なほど大きいものじゃ。せっかく注文住宅を建てるなら夏は涼しく冬暖かい快適な温熱環境が実現できていた方が間違いなく満足度は高まる。

たぬきちゃん
たぬきちゃん

夏も冬も毎年必ずくるもんね。

マイホーム博士
マイホーム博士

断熱性を高めるために少し初期費用がアップしても、光熱費のランニングコストを考えると10年、20年、30年のロングスパンでみればむしろお得になるはず。

助手ちゃん
助手ちゃん

それに断熱等級5・6・7ができた以上、今後断熱性の低い家はリセールバリューも低くなるかもしれませんよね。

マイホーム博士
マイホーム博士

それは考えられるね。
もちろん初めから売ることを考えて注文住宅を建てる人は少ないと思うが、家は大きい買い物だからね。万が一売却することになる可能性も考えるならば断熱性は重視すべきじゃ。

 

断熱性を重視しておけばZEH住宅でなくても、太陽光パネルを追加すればZEH仕様と同じような性能は得られるので中古住宅市場でもアドバンテージがあるじゃろう。

たぬきちゃん
たぬきちゃん

じゃあ少なくともZEH基準はクリアしたいところだポン!

マイホーム博士
マイホーム博士

そうじゃな。
ま、いずれにしても「断熱性を高めて後悔する」ということはまず考えにくいので、断熱性は重視して家づくりをするのはオススメじゃよ!

断熱性で後悔している人はすごく多いんです!

せっかくマイホームを建てるなら、夏は涼しく冬は暖かい快適な室内環境が理想ですよね。

マイホームの温熱環境で後悔したくないなら、必ず「UA値」という数値をカタログスペックで比較してください。UA値は「住宅の断熱性能を客観的に示す数値」で、値が低いほど優秀と考えてください。

UA値は間取りプランごとに異なるため、カタログに載っている数値はあくまで目安です。ですが目安を掲載するかどうかがハウスメーカーの「断熱に対する自信の差」。現に断熱性に自信があるハウスメーカーはほぼ必ず「UA値」の目安を載せています

もしカタログにUA値の目安が掲載されていなければ「断熱に自信なし」と考えていいです。断熱性は各ハウスメーカーの実力差が顕著に表れるポイントです。断熱性で戦っても競合他社に勝てないメーカーは「あえてUA値を載せていない」というケースが多いのです。

住宅性能のなかでも断熱性は「特に日常的に実感する性能」です。断熱で後悔している人が多いということは、裏をかえせば断熱性が高い住まいは驚くほど快適ということでもあります。

カタログスペックの「UA値」で比較しておけばマイホームの温熱環境の失敗はまずありません。せっかくの注文住宅、温熱環境で後悔しないために「UA値」は必ず最新のカタログで比較しましょう!

≫高気密・高断熱のハウスメーカーを比較する≪

ライフルホームズ

断熱性能等級はあるのに、気密性能等級はないの?

たぬきちゃん
たぬきちゃん

ところでさ、断熱性能のレベルを表す「断熱等級」はあるのに気密性を表す「気密等級」ってのはないの?

マイホーム博士
マイホーム博士

うむ。気密等級は住宅部材ごとのJIS等級ってのはあるが、家全体の気密性を評価する等級はない

助手ちゃん
助手ちゃん

気密等級はないんですね。気密性も大事な性能じゃないんですか?

マイホーム博士
マイホーム博士

もちろん住宅にとって気密性はすごく大事な性能じゃよ。
なぜ気密性を評価する等級がないのかは割と意見が分かれるところじゃが、等級がないからといって気密性を軽視すべきではないぞい。

たぬきちゃん
たぬきちゃん

断熱性と気密性はどっちも重要でセットで高めるべきじゃなかったっけ?

マイホーム博士
マイホーム博士

その通り!
分厚い断熱材を敷き詰めていても、家のそこかしこにスキマが開いていれば熱損失は大きくなるしエアコン効率も悪くなる。それにスキマから熱損失すれば家の中に局所的な温度差ができることになる。温度差は結露の原因にもなるし、結露はカビを発生させたり構造躯体の腐食を招く大敵じゃ。

 

つまり気密性は室温だけじゃなくて、光熱費コストや家の耐久性、メンテナンスコストを考えるうえでも非常に重要な指標というわけじゃな。

助手ちゃん
助手ちゃん

気密性は家の快適性だけじゃなく、住み始めてからのランニングコストにも影響するんですね。

マイホーム博士
マイホーム博士

うむ。断熱性だけではなく「断熱性と気密性はセットで重視すべき」と覚えておくといいぞい。

マイホーム計画で絶対に失敗しないために!

マイホームは人生でもっとも高額で大切な買い物です。誰もが絶対に失敗したくないと考えているはずなのに失敗・後悔した例は後を絶ちません。

それは「スペックの比較が足りない」からです!

マイホームに限らず、例えばTVやパソコンなどの家電製品を買う時でも「どのメーカーが性能が良いか?」「価格が安いか?」「保証が長いか?」必ず比較しますよね?

家電はこれまでに買う機会も多く、どの性能を重視すれば良いかなんとなくわかりますがマイホーム購入はほとんどの人が初体験。なにを重視すべきかわからず「モデルハウスに見学に行ったらすぐ気に入っちゃった」「なんとなく見た目で決めてしまった」というケースが非常に多いのです。

ハッキリ言ってマイホームは見た目だけでは性能まではわかりません。皆さん見た目でわからない性能面で失敗・後悔しているケースが非常に多いのです。

マイホームはこの先何十年と住むものです。

見た目のデザインももちろん大事ですがもっと大事なことを見落とさないでください。

安全で快適なマイホームを建てるために大切なことは耐震性・断熱性・気密性・遮音性・耐久性・メンテナンス性・空気環境など、要するに「住宅性能」です。

そして性能を比較するために役立つのが無料でもらえる「住宅カタログ」です。少なくとも5社は無料カタログを見比べてください。

と、いうのも住宅性能については営業マンに口頭で質問するだけじゃ甘いからです。

ハウスメーカーの営業マンのことを悪く言うわけではありませんが、営業マンは住宅性能に関する質問にはだいたい「もちろん大丈夫ですよ!」と自信満々に答えます。これは住宅性能にたいして力を入れていないハウスメーカーの営業マンであっても、です。

自信満々にこう言えるのは家が快適と感じるかどうかは「個人差があるから」です。引渡し後にクレームを言っても「個人的感覚までは責任を持てないですよ」と言われてはもうどうしようもありません。

だから「カタログスペックで比較することが大事」なんです。

公式カタログに記載されている情報に嘘はあり得ません。

それに複数社の住宅カタログを比較することで、あなた自身が建てたいスペックのマイホームが『だいたいいくらで建つのか?』という相場観も養われますし、理想のマイホーム像もしっかり固まってくるはずです。

そして複数の住宅カタログを比較し相見積もりを取ることは本命ハウスメーカーとの最終的な価格交渉の局面でも必ずあなたに有利になります。あいみつを取り「価格差があって迷っている」と伝えれば本命ハウスメーカーも、最後の最後で競合他社にお客様をとられてしまうくらいなら少しくらいの値引きに応じる、というケースは多いです。

いずれにしても注文住宅のマイホーム計画において『複数社を比較した経験』は必ず役に立ちます。

無料の住宅カタログを比較することはマイホーム計画で絶対に欠かせない大切な「第一歩」。

大事なマイホーム計画で絶対に失敗しないために、ハウスメーカー選びは必ず「カタログスペック」で比較してください。

【無料】マイホームへの第一歩!まずはカタログスペックで比較しよう!

\注文住宅の家づくりは比較がなにより大事!/

ちなみに住宅カタログ一括請求をすると「営業電話がバンバンかかってくるのでは?」と不安に思う方も多いと思います。日中はお仕事が忙しくて、たくさん電話がくると困る場合もあるでしょう。

そんな場合はカタログ請求をする際、自由記入欄(お問い合わせ内容の欄)がありますので、そちらに「ご連絡いただく場合はメールでお願いします」と一言書いておくのがオススメです。これだけで直接電話がかかってくる回数はかなり減ります。個人的な実体験ですが、以前15社以上を一度にカタログ請求した時にこの文言を書いたところ電話がかかってきたのは1社だけでした。

今回の記事をまとめると

  • 断熱等級5はZEH基準と同じ
  • 断熱等級6はHEAT20 G2基準と同じ
  • 断熱等級7はHEAT20 G3基準と同じ
  • 長期優良住宅の基準が断熱等級4→断熱等級5に引き上げられた
  • 今後は断熱性に力を入れるHMがますます増える
  • 断熱性だけでなく気密性にも注目すべし

注文住宅のマイホーム計画は「比較・相見積もり」が"超重要"です!

マイホーム博士
マイホーム博士

さて、アシスタント諸君よ!

注文住宅でマイホームを建てたいと思った時「まず何をすべきか?」知っているかね?

助手ちゃん
助手ちゃん

たしかにマイホームって購入経験ないですし。

まずなにからすればいいのかわからないですね…。

たぬきちゃん
たぬきちゃん
あ!住宅展示場に行けばいいんじゃないの?
マイホーム博士
マイホーム博士

チッチッチ!

「いきなり住宅展示場へ行く」のはハッキリ言ってオススメしないぞい。

長くなるのでオススメしない理由は以下のリンクで読むのじゃ。

なんで「いきなり住宅展示場へ行っちゃダメなの?」理由はコチラ!≫

たぬきちゃん
たぬきちゃん
住宅展示場へ行くのが正解じゃないなら、いったいどうすればいいのさ!
マイホーム博士
マイホーム博士
結論から言うが、マイホームを検討し始めたらまずは「カタログ比較をする」のが正解じゃよ!
たぬきちゃん
たぬきちゃん
なんでや?
マイホーム博士
マイホーム博士

これはなにも住宅に限った話ではない。

例えば最新型テレビを買う場合を考えてみよう。テレビも同じような見た目でも画質や機能はもちろん価格だってピンキリじゃ。だからテレビを買う前にスペックを比較するもんじゃろ?

たぬきちゃん
たぬきちゃん

そりゃあ比較するよね。

だって知らないで画質が悪いテレビとか価格が高いテレビ買っちゃったら損しちゃうじゃん。

マイホーム博士
マイホーム博士

そう!その通りなんじゃ。

家よりもはるかに安い買い物の家電でもじっくり比較してから買い物するのだから注文住宅だって比較して当然。

助手ちゃん
助手ちゃん

なるほど。

それは確かにその通りですよね。

マイホーム博士
マイホーム博士

それにね。注文住宅はハウスメーカーが違えば「住宅性能の差」「デザイン性の差」「メンテナンス性の差」が非常に大きいもの。

そしてなによりテレビとは比較にならないくらいに「価格の差」が大きいのじゃ!

助手ちゃん
助手ちゃん

そうなんですか…

いったいどれくらいの価格差があるものなんですか?

マイホーム博士
マイホーム博士
住宅性能のスペックが同水準であっても、ハウスメーカーが違えば200万円、300万円の価格差があることは当たり前。場合によっては800万円~1,000万円もの価格差があることだってザラにあるのが注文住宅の業界じゃよ。
たぬきちゃん
たぬきちゃん

1000万円も価格差があることもあるの?!

同じような住宅性能スペックなのに?!

助手ちゃん
助手ちゃん
じゃあハウスメーカーを比較しないで注文住宅を買っちゃったら知らず知らずのうちに1000万円単位で損していたってことがあり得るってことですか?!
マイホーム博士
マイホーム博士

余裕であり得るし、別に珍しい例じゃないぞい。

と、いうかそもそもオーダーメイドの注文住宅の場合「複数のハウスメーカーで比較しない限り、自分の希望条件のマイホームの適正価格がつかめない」と言った方が正確じゃろうな。

1社を見学しただけで気に入ってしまって営業マンに言われるがままに家を建ててしまうということは自分の希望条件の家の適正価格がわからないまま「人生最大の買い物」をするということじゃ。

助手ちゃん
助手ちゃん
それはさすがに軽率ですよね…
マイホーム博士
マイホーム博士

どうじゃ?

もし自分がウン百万円単位の金額を損していたことが後からわかったら後悔するじゃろ?

たぬきちゃん
たぬきちゃん
いや、後悔なんてモンじゃないんだが。
マイホーム博士
マイホーム博士

うむ。

だからこそ注文住宅のマイホーム計画はまずは住宅カタログを比較するべきなんじゃよ!

たぬきちゃん
たぬきちゃん
住宅カタログを比較すればハウスメーカーの価格差で泣くことはないの?
マイホーム博士
マイホーム博士

正確には、複数社のカタログを比較して候補のハウスメーカーを見つけたら次に「相見積もり」をすることが絶対条件にはなるけどね。

ただ、ハッキリ言って「複数社のカタログ比較」「相見積もり」という手順を踏むだけでウン百万円単位の金額を損してしまう可能性は格段に減ると言ってよい。

たぬきちゃん
たぬきちゃん
比較めちゃくちゃ大事じゃん。
マイホーム博士
マイホーム博士
うむ。それにカタログを比較することによって価格差だけでなく、目には見えにくい「住宅性能も比較できる」からね!
助手ちゃん
助手ちゃん
なるほど。そういう見た目でわからない部分を比較できるのもいいですね!
マイホーム博士
マイホーム博士
複数の住宅カタログを比較することで初めて自分の希望条件の家の適正価格がわかるわけだし、相場観も養われるわけだからね。少なくとも5社程度は比較しておきたいところじゃな。
たぬきちゃん
たぬきちゃん
でも、住宅カタログを取り寄せるのもお金がかかるんじゃないの?
マイホーム博士
マイホーム博士

チッチッチ!

住宅カタログの取り寄せは完全無料だし、候補のハウスメーカーのHPで一つ一つ取り寄せるような面倒な作業も必要ない。

いまどき住宅カタログはライフルホームズで無料一括取り寄せがスタンダードじゃ!

建てたいエリアやおおまかな予算を入れるだけで、施工可能なハウスメーカー・工務店がバシッと出てくるので手続きもそれこそ3分ほどでできちゃうぞい。超簡単じゃよ。

たぬきちゃん
たぬきちゃん
3分でできちゃうなら簡単だし気軽だね!
マイホーム博士
マイホーム博士

無料で簡単、すぐ届く。

住宅カタログの比較はメリットこそたくさんあるが、デメリットになるようなことは一つもないので間違いなくやっておくべき「家づくりの必須項目」と心得るのじゃ。

助手ちゃん
助手ちゃん
無料ならすぐできるし、何よりマイホームの価格差で泣く可能性を大幅に減らせるなら絶対やるべきですね!
マイホーム博士
マイホーム博士

そういうこと!

なにより家族でカタログを見ながら「これもいいな!それもいいな!」と話す時間は最高に楽しいものじゃよ!

家づくり失敗の確率も減るし、すでに気になるハウスメーカーがあったとしても「少なくとも5社くらいの住宅カタログは比較しておくこと」をオススメするぞい!

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ライフルホームズ

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ライフルホームズの一括カタログ取り寄せの手順

まずは抽出するハウスメーカーの検索条件を選びます。

「建物価格」「建築予定地」「人気テーマ」で検索できますが、エリアが決まっているなら「建築予定地」で検索するのがオススメ。希望の市区町村まで選べば施工エリア対応しているハウスメーカーがズラリ出てきます。それぞれザックリとした価格帯・坪単価も掲載されていますので条件に合いそうなハウスメーカーを選ぶだけ。この段階ではいろいろなハウスメーカーのカタログを取り寄せちゃってOKです!

次にお名前や住所・ご連絡先など必要事項を入力する項目になります。必須事項は入力しますが、任意の項目は書いても書かなくても大丈夫です。

必要事項を入力したら案内に従ってページを進めるだけです。所要時間は約3分程度。とっても簡単です。

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