肛門に20数年ちょこんと出てたスキンタグ(肛門皮垂)を、手術で取ることにしました。
今回は、肛門科の初診についてお話しします。
その前にスキンタグができちゃった経緯をお話しします。
高校時代、私は便通が悪く、便秘気味でした。
それと、教室にいると、トイレが理由で教室を出ることができない(言う勇気がない)ので、お腹の調子をつねに気にしていました。
もよおしてしまった時は、みなが使うトイレではなく、なるべく人が使わない遠くのトイレに行って便をしてました。
便秘気味だから、便をするときに力んでしまいます。
ある時、便を出した時に、痛みとともにピョコッと飛び出ました。
私は恥ずかしくて、飛び出たものを指で押し込みました。
当時はネットがなく、なぜ便のたびにピョコっと飛び出るのかわかりませんでした。
便が出ては痛くて飛び出たものを押し込む、を大学2回生の時までやってました。
大学2回のある日、出血とともにピョコッと飛び出て、指で押し戻せないくらい激しい痛みがありました。
歩けないくらいに痛かったです。
実家暮らしだったのですが、親に言っても病院に連れて行ってくれる感じではありませんでした。
そこで私は、新聞広告で見た、ナントカ大黒堂さんの軟膏を取り寄せて、肛門にあててました。
1週間くらい軟膏をあててたら、痛みは引いて、飛び出たものはそのままになりました。
それからは、飛び出たもの、つまり、スキンタグとの20年以上のお付き合いです。
スキンタグ自体は痛くはないのですけど、お尻が拭きにくいです。ウォシュレット必須です。
いつかスキンタグが取れたらいいな、とは思ってたけど、なかなか肛門科に行く勇気はありませんでした。
そんな経緯で、初めて肛門科に行きました。
ネットで調べまくって、京都市内で有名なところに行くことにしました。
外観が和風の某医院です。
ネット戦略をきちんとしてるところなので、京都市で肛門科といえば、某クリニックと双璧のところだと思います。
某医院に決めた理由は、初診でいきなり手術をしない、先生が優しそうだったからです。
予約は必要なくて、初診の場合は午前11時までに受付を済ませる必要がありました。
パートナーに車に乗せてもらって、家からだいたい25分くらいで着きましたが、医院の駐車場はなくて、近くのコインパーキングに車を止めました。
そして、手指消毒をして機械で体温を測って中に入ると、患者さんが多くて驚きました。
有名なところなのと、月曜だから患者さんが多いのかなあと。
受付の方から渡された問診票に今の状態を書いて、提出。
先生は一人だから、かなり待たされるのを覚悟して、本を持ってきてよかったです。
しばらく本を詠んでました。
でも、初めての肛門科で緊張して落ち着かなくて、途中で本を読むのをやめました。
緊張しつつもずっと待ってて、ようやく呼ばれました。
その日の患者としては、たぶんラストです。
診察室近くの椅子に座るように看護師さんに言われました。
パニック障害持ちの私は不安なので、「付き添いも診察室に入って良いですか?」と尋ねると、許可をしてくれました。よかった。
診察室に入るように言われて、先生とご対面。
看護師さんから「膝までズボンとパンツをおろして、左を下にしてベッドに寝てくださいね」と言われました。
よっこらしょとベッドに乗ると、ベッドを機械で上にあげました。
先生「はい、ちょっとこれ差し込むよー。大丈夫かな〜?痛くない?」
私「大丈夫です〜」
小さめのスコープ?は思ったより痛くなかったというか、痛みはそんなに感じませんでした。
先生「痔核があるかどうか見るために、大きめのスコープを入れたいけど、いいですか?看護師さんの指示に従ってくださいね〜」
看護師さん「今からぬるいお湯を入れて浣腸しますね。便を出すようにきばってきてください。便が出ても大丈夫ですからね。中のものを出してきてくださいね」
といわれて、ぬるいお湯がお尻の中に入りました。
看護師さんに、便所を案内されて、「出してきてくださいねー」と。
便座に座り、きばったら、ちょっとだけ便が出ました。
浣腸は、卵巣がんのオペの時に経験してて、その時に比べたらやさしいものだったので、ホッとしました。
出切ったかなあと思ったところで便所を出て、診察室の真ん前の椅子に座って待ちます。
というのも、私がきばってる間に、先生は次の患者さんを診てたからなんですね。
そして先生がやってきて、大きめのスコープを入れることに。
先生「ちょっと気持ち悪いかもしれないけど、我慢してねー、入れるよ〜」
スコープがにゅるっと入って、中で少しぐりっと回したような感じでした。
痛いかなと思ってたけど、平気でした。
先生「中に痔核はないねー。ときどき痛むのは、裂肛(切れ痔)するからじゃないのかな?」
という見立てでした。
私はてっきり痔核があると思ってたので、痔核がないと聴いてほっとしました。
先生「肛門の様子見てみる?こっち向いてみて」
私「えっ?」と思いつつ、おそるおそるモニターを見ると、スキンタグがちょこんと。
自分の肛門をあんなに間近で見たのは初めてだったので、少し恥ずかしかったです。
大きいスコープを抜かれて、診察室の前の椅子で待つように言われました。
やがて呼ばれて、先生と対面で座ります。パートナーも横に来てくれて、話を一緒に聴いてくれました。
先生はとても丁寧に、肛門の絵を描きながら説明してくれました。
先生「痔核はないです。
便の時にときどき痛むのは裂肛、つまり、切れ痔です。
裂肛は"肛門の怪我"で、便の時に切れて少し血が出るわけなんですね。怪我なので、軟膏を塗れば治ります。
痛くない時は何もなってないですよ。
裂肛にならないためには、便秘したり、下痢したりしないように、便通に気をつけてくださいね。
切れた時は軟膏を塗って治してください。
次に、スキンタグについてです。
スキンタグは肛門のシワです。
スキンタグは良性のものなので残しておいても問題ないですが、気になるのてあれば、手術で取るしかありません。
どうされますか?」
私「20年もスキンタグがあって、便をした後に拭きにくいし、気になるので取りたいです。」
先生「わかりました。手術は日帰りです。局所麻酔をして取ることになります。
5分くらいで終わります。
ですが、麻酔のこともあるので、1時間は安静にしてもらいます。
1時間後に術部を見てお帰りです。
翌日に術部を見せに来てください。
その次は1週間後で、その次は2週間後くらいに来てくださいね。
スキンタグは一度取ったら二度とできないわけではなく、再発もあるかもしれないので、そこはご理解くださいね。」
とかなり具体的にわかりやすく説明してもらいました。
診察室に戻り、手術の打ち合わせをするために、看護師さんが来るのを待ってました。
そのうち、看護師さんが書類を持ってきて、打ち合わせをしました。
看護師さん「手術は午後からですが、準備があるので朝は10時までお越しくださいね。
持ち物は、パジャマの上下、枕の上に敷くフェイスタオル、水かお茶です。
日にちはどうされますか?」
ということで、パートナーと話して、具体的に手術日を決めました。
当日に持ってくる書類と、切れ痔になった時につける軟膏をもらいました。
朝に来てから待ち時間がありそうなので、スマホのイヤホン、充電器、本など、ヒマを潰せるものを持ってったほうがよさそうです。
その後、看護師さんは愛想がよかったので、スキンタグのこと、麻酔のこと、ホルモン投与をきっかけになぜか便通がよくなり、便秘ではなくなったことなど、しばらく和やかに話しました。
スキンタグは残してる人は意外といるんですよ、とのことで。へぇ〜って。
そういえば、母も、亡くなった祖母も、スキンタグがありました。
待合に戻ると、私とパートナーしか患者がいませんでした。
受付の方に呼ばれてお会計です。
初診+軟膏:3,190円
でした。
およそ1週間後にスキンタグを取る手術です。
麻酔は痛いのかなあ、痛みを感じるのは個人差があるからどうなんだろう、と少々不安に思いつつ、医院を後にしました。
次は手術当日です。
落ち着いたら手術の様子を書きますね。