書評記事です。
今まで何冊も書評を書きましたが、個人的には
医学生を息子娘に持つ親御さん
にぜひ読んでもらいたくて、(いやもちろん医大生本人やこれから医学部に受かる医学部志望受験生にも読んで欲しいのだが)最近は書いてます。
まぁなんていうか……(本題の前にコレ書かせてください)
普通の学部の大学生と、医学部の大学生ではやっぱりなんか受験が大変なのもあって
親子関係が複雑になりやすい
と、私は思ってて。
(まぁウチだってもれなくそうですが)
その〜受かってからお子さんに激励をしたりとか、ご褒美をあげたりとか、まぁ色々してあげたいとは思うんです。
そりゃあ親なので。
でもお子さんがそれを
どう受け取るか
ってのもまた問題っていうか、謎で。
そこで私は提唱したいわけですよ。
息子娘さんに
これから医学にやる気を出してもらえる一冊を
プレゼントする。
「体に気をつけて頑張ってね」
の一言書いた便箋に
1冊の本。
それがまた医学生的に興味の出る本で、お子さんの胸を打つような本ならどうでしょうか。
「今まで色々あったけど、とにかく勉強頑張るぞ!!!」
とそう思ってくれるかもしれません。
心配してばかりで、
口うるさくなってしまうより、
役に立つ本をさっと置いていく。
カッコいい親になりませんかね。
はい、前置きはそんなもんで!!!!
いきましょう!
がんと外科医
です!!!
消化器外科医である筆者さんのこれまでや、
外科医の1日がどんなものであるか、端的に書かれています。
漠然と外科医なりたい!!!
そう思っている人は絶対に読むべきです。
なんか最近医学系の本アタリしか読んでないんですよね。
バキバキに紹介したい本ばっかりなんですよ。
外科医の今に至るまで、どんな研修をしたとか、どんな先生に会ったとか、具体的に書かれています。
それこそ名指しで◯◯先生に指導してもらって、その後すぐ亡くなってしまったけど指導してもらえてよかったとか。
なんていうか、医術は映像で学ぶのではなく、人から学ぶんだ、ということがとてもよく伝わる本でした。
今やオンライン授業ばかりで、先生に学ぶというよりただ映像から学ぶようになっていますが、
医学教育はそんなんじゃないんだと
人に指導をしてもらってやっとわかるようになるんだと
そんな昔ながらだけど、それこそが核なんだって教えてくれるような本でした。
良い先生に出会いたい。
良い先輩と巡り会いたい。
自分もそう思われる医師になってみたい。
そう思わせてくれる素晴らしい本です。
中身についてはあまり言及しませんが、とにかく読んでみてくださいと言いたいです。
「お前は将来、ウチ(◯◯外科)を継ぐんだもんな!」
と言い聞かせるより、
「医大生になったんだ、こんな本もよんでみたらどうだ」
と1冊プレゼントするだけで、見る目が変わると思います。
ぜひ息子さん娘さんに買ってあげてください。
仕送りや食料品と一緒に送ってあげてください。
実家に帰ってきたとき、見せてあげてください。
本に支えられる家族関係も悪くないと、わたしはそう思います。
あぁ、こんな先輩に会えてよかった。
そう思われる人に私もなってみたいです。
医大生向け
受験生向け
親御さん向け
色々書いていきますので、今後ともよろしくお願いします。
ではでは。