3Dプリンターを使って、ジャーオープナーを作る
ジャーオープナーとは瓶の蓋を開ける道具です。
ジャーオープナーの例。様々な種類の物が有ります。
私が3年程前に作った「両面滑り止めボード」は、瓶の蓋を片手で開けることに特化したジャーオープナーです。
こんなの 左が塩ビ製、右が檜板製
以前は 木や塩ビの板で製作していた物ですが、これを3Dプリンターで作り直しました。
3Dプリンターを使用する事により、工作がより簡単になります。(本体を出力し、滑り止めシートを貼るだけです。)
性能は全く変わりません。



角が取れて、丸くなりました。
使用方法は単に置くだけです。その上に瓶を乗せ、押し付ける様に力を入れながら、蓋を回します。



置いて 回す。
板の両面に貼った滑り止めの粘着力によって、瓶が固定されます。
ただし、固く締まった蓋を開けるのは不可能です。バイス等を使用して下さい。
とは言え、通常のペットボトルであれば問題なく開けられるので、結構使う機会が有ります。
パッキン付きのプラ容器も開けられます。




◯材料
滑り止めシート
サンコー ズレない 安心 滑り止めテープ カーペット マット 用 8枚入 おくだけ吸着 日本製 OK-805
¥458 税込 (amazon)
フィラメント PLA+
iBOSS PLA Plus 3Dフィラメント 3D印刷 PLA+ 3Dプリンターフィラメント 靭性強化 高密度 1.75mm径 1kgスプール 寸法精度+/- 0.02mm ほとんどのFDMプリンターに適合(白)
¥1,598 税込 (amazon)
◯工作
図面を描きます。
3Dプリンターで出力します。
私の3Dプリンターは最大サイズが210×210×205㎜なので、スカートを含めるとギリギリ入りません。
なので、縦にして印刷します。
インフィルは30%にしてみました。パターンはトライヘキサゴンです。
この辺は、適当です。
印刷が完了しました。


前後に滑り止めシートを貼り付けます。


見にくいのですが、滑り止めシートを貼りました。
重さは99gです。
このジャーオープナーには、表と裏が有ります。


裏面をテーブル側に置くと、ハンドル部が浮くので、容易に剥がして片付けられます。
◯使ってみる。
ペットボトルのキャップ
コカコーラの700㎖入りです。
テーブルの上に両面滑り止めボードを置き、捻ってキャップを開けます。



開きました。
瓶の蓋(サラダドレッシング)
サラダドレッシングの蓋は、初めて開ける時に固い物が有ります。



開きました。
瓶の蓋(レリッシュの瓶詰)



開きました。
レリッシュとは、細かく刻んだ野菜(キュウリ、ピーマン)を酢に漬け込んだ物です。レリッシュとマヨネーズとゆで卵を混ぜ合わせると、タルタルソースができます。
瓶の蓋(味付メンマの瓶詰)
桃屋の瓶詰です。



開きました。
市販のゴム製オープナーを併用すると、更に楽に蓋を開ける事が出来ます。


こんなの



◯結論
3Dプリンターで出力するのに、12時間23分かかりました。(長い!)
フィラメントは114g使いました。計算すると183円になります。(安い!)
この自助具の要(かなめ)はサンコーの「おくだけ吸着®」を使ったシート(滑り止めシート)です。
滑り止めの優劣によって、トータルの性能が決まります。
シートが汚れたら、水洗いします。洗剤の使用もOKです。
酷く汚れたら、シートごと張り替えます。
旧タイプより、見栄えが良くなりました。
めでたしめでたし