腕時計のバックルを片手で外す
腕時計の話です。
私は右手に麻痺が有り、左手しか使えません。
腕時計を使う時は、左手に嵌めます。右手に嵌めると、腕時計を思い通りの方向に向ける事ができないからです。
片手で腕時計を嵌めるのは簡単です。バックルをテーブルなどに、押し付けるだけです 。



バックルを 押し付けると 嵌まる
ところが、嵌めた腕時計を外す時に、問題が発生します。
片麻痺だと、腕時計のバックルを外すことに難儀します。
(ここでは、「三ツ折れプッシュタイプ中留」の留め金のみを対象とします。他のタイプは所有していないので、分かりません。)
時計を外す時は、バックルのプッシュボタンを、上下から押さえる必要があります。
同時に押さえないと、外れない。



単体の腕時計だと、簡単。
その動作ができません。
プッシュボタンが1つならば、何とか押せるでしょう。しかし、プッシュボタンは2つ有り、しかも ボタンの位置は対向しています。
う~む。。。
最終的に、割り箸(棒状の物)を持ち、台(ここでは紅茶の缶)で挟む事により、なんとか外しましたが、スマートな手段とは言えません。



割り箸を持ち 台に押し付けると 何とか外れた。
そこで「腕時計のバックルを、片手で外す自助具」を作ってみます。
なお、衛生的に好ましくないので、歯を使う事は考えません。
◯材料
3 Dプリンターのフィラメント PLA plus
PLA Plus 3D フィラメント 1.75mm、 SUNLU 3Dプリンター & 3Dペン用 PLA+ フィラメント、 高尺寸精度、高密度、許容誤差精度 +/- 0.02mm、1KG 青
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滑り止めシート
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◯工作
図面を描いて、
3 Dプリンターで出力します。



滑り止めシートを自助具に合わせて切ります。


裏側に滑り止めシートを貼ります。


before after
これで、出来上がりです。
◯使ってみる
バックルを自助具の隙間に挟み、


スライドします。
そうすると、ボタンが押された状態になり、留め金が外れます。


簡単です。
◯ 結論
この自助具は、深さ8mmの溝が、30mmから17mmまで、徐々に狭くなって行く構造になっています。
溝に腕時計のバックルを挟み、横にスライドさせると、プッシュボタンが押され、バックルがリリースされます。
このサイズが汎用的かどうかは、分かりません。当方が所有する腕時計には、適当でした。
簡単な物なので、端材を組み合わせても作れます。
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と、ここまで書きましたが、腕時計のバンド自体を「伸びるバンド」に交換すれば、解決するような・・・ (=_=)