【2020年版】ブリティッシュ・ベイクオフ 3週目はブレッドウィーク
今年もイギリスの大人気番組ベイクオフが始まりました!
2010年に放送が開始されたベイクオフは、今シーズンが11個目のシリーズ11。
ベイクオフの番組解説は過去の記事をご参照ください↓
私はイギリスに来てからベイクオフをテレビを見始め、今回が3シーズン目。
今年は、各週の課題に合わせて毎週新しいお菓子作りに取り組む一人ベイクオフをしようと思っていますよ!
ベイクオフでは珍しいお菓子が登場するので新しいお菓子を知るきっかけにもなるし、参加者の発想力から新しい・気になる味の組み合わせを発見したりできるので、なんとも刺激的で勉強にもなります。
毎週新しいお菓子作りに取り組めば、私のベイクの腕前も上がること間違いなし!?ということで、各週の紹介と合わせて、一人ベイクオフの結果とブリティッシュ・ベイクオフ公式レシピを日本語訳してご紹介していきたいと思います。
3週目はブレッドウィーク
ブレッドウィークは毎シーズン必ず開催されるドキドキの週です。
というのも、ジャッジの一人であるポールハリウッドはパン屋の息子でありパンで成功したイケオジ。
これが神の手か⁉と思わずうなってしまうほどのパン捏ねの手つきが素晴らしい。
過去のベイクオフでは、ブレッドウィークの為に練習してきたはずのパン生地がべちょべちょになって全然まとまらない…今にも泣いてしまいそう…という参加者のパン生地を「こんなのまだ修正できる」と少し粉を足し、さささっと捏ねてキレイなパン生地に戻すというかっこよすぎる助け舟を出したことがあります。
これを見たとき、この人は本当にパンの人なんだなーと思いました。
1つ目のチャレンジはソーダブレッド
さて、チャレンジ一つ目は、事前に課題を告げられ、参加者全員が練習の機会を与えられるSignature Bake(シグネチャー・ベイク)。
今回の課題はSoda Bread(ソーダブレッド)でした 。
ソーダブレッドは重曹(Bicarbonate of soda)を使用した発酵不要のパン。イーストを使用せず、発酵時間が掛からないので、今すぐ食べたい!という時にも便利なパン。我が家でも時々作る便利パンです。
今回はポールが美味しい!と思わず握手を求めた程のHermineのソーダブレッドを参考に、具材を私流にアレンジして一人ベイクオフチャレンジ遂行です。
私のソーダブレッドは具材にパンチェッタ、飴色玉ねぎを入れました。
生地はHermineのレシピに沿っています。
具材をお好みで変更できるのも、ソーダブレッドの良いところ。簡単に作ることができ、具材を変えることで飽きも来ない。だから毎日食卓に出せるのです。
ソーダブレッドの作り方
公式レシピはこちら(英語)
材料(1ホール分)
パン生地:
小麦粉 200g (イギリスの場合はPlain flour、日本だと準強力粉です)
全粒粉 大さじ2
スペルト小麦 大さじ2
ベーキングパウダー 小さじ1/2
重巣 小さじ1
クリームタータ 小さじ1/2 (無くても大丈夫)
オーツ麦 大さじ2
玉ねぎパウダー 小さじ3
有塩バター 30g (冷やしておく)
全卵L 1個
バターミルク 160ml (無ければヨーグルトと牛乳半々で代用可)
蜂蜜 大さじ1
具材:
スモークサーモン 120g (刻む)
チーズ 50g (削る)
チャイブ 15g (刻む)
胡椒少々
手順
1. オーブンを220℃に予熱。
2. 粉、ベーキングパウダー、重曹、クリームタータを合わせて篩にかけて大きいボールに入れる。そこへオーツ麦、玉ねぎパウダーを入れ混ぜる。バターを指先ですりつぶすようにしながら粉を混ぜていく。良く混ざれば、パン粉のようなポロポロした見た目になっています。そこに具材を入れ混ぜる。
3. 卵を計量カップに割り入れ、全体が210mlになるようバターミルクを計量する。そこに蜂蜜を入れ、フォークなどで全体を混ぜる。
4. 3を2に入れ、刃先の丸いナイフのような物で混ぜたら全体をひとまとめにする。
5. 生地を作業台に出し、少し平らに成型する。ナイフで深く十字に切れ込みを入れたら、オーブンで35~40分。焼き色が付き挿した竹串に何もつかなくなるまで焼く。
実際のベイクオフチャレンジの中ではパンに合わせたバターまで作っていますが、ここは省略させていただきました…(とっても難易度の高いチャレンジですね;)
テクニカル・チャレンジ
二つ目のチャレンジは、お菓子作りの腕前に加え、知識と経験を試されるテクニカル・チャレンジ。
課題はレインボーベーグルでした。
ベーグルはあまりにも有名なパンなので説明は不要かと思いますが、もちもち食感でドーナツのような形をした丸いパンです。
今回はこれを7色のレインボーカラーにし、更に成型時にはねじりを加えるという難しい課題!! ちなみに、参加者たちは皆完成図を知らない状態でレシピの説明のみを頼りに作っていくので、解釈によっては全然違う見ためのパンが出来上がってもおかしくないのです… まぁ、そのレシピも「生地を作る」「茹でて焼く」位しか記載されていないのだそうですが。。
ショーストッパー チャレンジ
3つめのチャレンジ ショーストッパーの課題は収穫を願うフェスティバルブレッド。大きなパンにデコレーションを加え、お祭りの場に相応しい、しかも美味しいパンを作る事が課題です。
パンの生地やタイプは完全に自由。
アートのようにパン生地で絵画を仕上るげベイカーもいれば、数種のカラーの丸パンでクリスマスリースのようなパンを仕上げた人も。
伝統的なフェスティバルブレッドは飾り用が基本であり、固くて美味しいもんではないと皮肉るベイカーもいましたが; 限られた時間内で大作を仕上げるのは手際の良さに加え、短時間で仕上がるパン生地を選択できるか、その知識も問われます。
3週目にテントを去ったのは、おしゃれなベスト姿が印象的だったおじさまRowan。
2週目の時点から複雑で多すぎる作業量を自ら課し、その為完成までたどり着けない状況がずっと続いていた彼。3週目で残念ながらさよならとなってしまいました。
Beke offでは、限界を超えて挑戦しジャッジを驚かせないといけない、というプレッシャーもありますが、それに加え、やりたいことをしっかりやりきる時間配分を理解しなければなりません。
それにしても、限られた制限時間内で1品、時によっては複数品の課題をやりきるベイカー達は本当に尊敬します。
一人ベイクオフチャレンジをやってみると、ベイカー達の手際の良さと技術、知識の広さが素晴らしい事、本当によくわかります。
次回はチョコレートウィークです!
Shikka
ソーダブレッドの断面図を最後に。。