”片耳とらのあな”の原点(片耳日記) | 片耳日記 〜 Acoustic neuroma 〜

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2017年の11月に聴神経腫瘍が見つかり、2018年の5月に摘出手術を受けました。現在は年1回の経過観察通院中。手術により右耳の聴力を喪失。
そんな”片耳生活”のアレコレをブログにしたためています。
試しにgoogleで、「片耳日記」と検索してみてください(^^)

考えてみると、実は”とらのあな活動?”をする1年半ほど前、まだ手術入院中、外出許可を貰って都内のあちこちを探検したのが始まりでした。

 

 
最初の修練の場は、入院している病院の目と鼻の先にある都庁でした。
初外出なので、本当は近くの公園の中を歩こうと思っていたのですが、あいにくの雨。
それで目的地を変え、いつも病棟の窓から眺めていた都庁の展望台にしました。病院からは歩いて数分の距離です。手術後初めての外出としてはふさわしくない天候でしたが、早く自分の状態を確かめたくて、いそいそと出かけたのを覚えています。

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病院の玄関を出たとたん、道路のアスファルトを濡らす雨のにおいや、行きかう車の走る音などが一気に私の中に飛び込んできました。静かな院内ではまったく感じなかった空気の動きや音です。それは、ちょっとクラクラしてしまうほどの刺激でした。信号が変わった横断歩道を何かふわふわした感じで渡り都庁へ。

 

改装工事中の庁舎の中を、45階の展望フロアへの道順を総合案内で尋ねました。

ここで、病院の”外の人”との初の会話。

「展望フロアにはどう行くのですか?」と私は言ったつもりだったのですが、職員の方から発せられたのはなんと韓国語!

病院生活で多少言葉がもごもごしていたかもしれませんが、なんと韓国人に間違えられちゃったのです!!(笑)

どう反応していいか分からなくて、もう一度「日本語」で尋ねると、一瞬の沈黙の後、お互い大爆笑になりました。まぁ、これも「とらのあな」の試練だったのかなぁ。

展望フロアへは無事にたどり着きました。

 

都庁、展望フロアからの眺め。

 

つづく...。