ふと、不安に思うコト(片耳日記) | 片耳日記 〜 Acoustic neuroma 〜

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2017年の11月に聴神経腫瘍が見つかり、2018年の5月に摘出手術を受けました。現在は年1回の経過観察通院中。手術により右耳の聴力を喪失。
そんな”片耳生活”のアレコレをブログにしたためています。
試しにgoogleで、「片耳日記」と検索してみてください(^^)

聴神経腫瘍が発覚してから5年が過ぎ、今年の5月で術後丸5年になろうとしています。
振り返るとあっという間だったなぁと...。術後2〜3年は”片耳”になったことによる、”聞き取りにくさ”や”耳鳴り”、味覚障害、バランス感覚の低下などへの対応で過ぎて行きました。
 

 

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手術の効果

手術したから何かが”改善”するという病気ではありません。これは医師からも繰り返し説明されたことです。手術に踏み切るのは、「早期に手術をすることで聴力の温存の可能性が高まるケース」と「既に脳幹などの主要部分への圧迫の危険が高いケース」とが該当すると思います。実際のところは、この他にも様々なケースがあるので、そんなに単純ではないとわかっていますが、私の理解だとひとまずそんな感じです。
 
前者は腫瘍が比較的小さいサイズで、経過観察や放射線治療と迷うケース。後者は腫瘍がかなり肥大化していて手術しないと命の危険があるというケースです。私の場合は、もちろん後者で、この場合、手術は状態を”改善”するためのものでないことは理解していました。

 

目的が違うので仕方がないのですが...、術後、改善どころか、機能的にはむしろ不便になりました。

それでも5年近くが経過し、いろんなことに、まずまず慣れてきたなぁと思っていたのですが...。
 

バランス感覚がアヤシイ...。

一番最初にまともになったのが、”バランス感覚”でした。何しろ、聴覚と一緒に右内耳のバランス機能も失ったのですが、これは割と早く元に戻った(左側だけで対応できるようになった)と感じたのです。事実、術後の割と早い時期から”スタスタ”と真っ直ぐに歩けるようになりました。”片側だけ”の聴覚や”耳鳴り”には未だにちゃんと”慣れて”はいませんし、不自由を感じることはほとんど変わりません。”耳鳴り”も同じで、感じる程度は体調にもよりますが、現在も耳鳴りを感じないことはありません。”耳鳴りを感じる”けど、気にしないことができるようになっただけです。しかし、最初に”克服”したバランス感覚ですが、最近どうもアヤシイなぁと思うようになりました。

不安に思うコト

ここに至って、不安に思うことは、ちょっとしたタイミングで”ヨロヨロ”することが増えたような気がすることです。これは、以前からうすうす感じていましたが、むしろ気づかないようにしていたのです。そもそも人間に2つ備わっていていらないものは無いのです。目にしても耳にしても、やはり片方だけでは不便なのです。目や耳ほど直接的ではありませんが、バランス感覚も両側が機能していて一人前のような気がします。
 
それが、如実に現れるのが”咄嗟(とっさ)”にバランスを取る必要がある時です。これは、当事者でないとなかなか理解できないかもしれませんが、歩いたりする時は全く問題なくても、危険の回避とかの場面で難度もアブナイ目に遭っているのです。自分が”どれぐらい傾いているのかわからなくなる”ことって創造できますか? 飛行機のパイロットが宙返り等をした時、瞬間的にどっちが上かわからなくなることがあるそうですが、それに近いのかと...。
 
1年近く前にも、こんなことを書いています。
早期に”慣れた”と思ったことが、これまた早目に不具合が出てきたような気がしてガッカリです。これはどうしたら対処出来るんでしょうか...。体幹とかもっと鍛えないとダメなのかなぁ(^^: