難関中高一貫校は、確かに、大学受験にとって大きなメリットがあります。
一番大きなメリットは高校受験がないことですね。
公立校であれば、必ず、高校受験がありますし、そこで一度、追い詰められ、万が一失敗すれば、どう精神状態が変わるかも知れませんし、合格できたとしても、燃え尽き症候群になってしまえば、それまでです。
そういう心配が、中高一貫にはありませんし、中学入学後、6年間、大事受験に向けた計画的な勉強が出来るわけです。
しかしながら、そのメリットを生かすも殺すも最終的には本人次第です。
私の知り合いの子供の一人は、中高一貫にありがちな中だるみに陥り、そのまま、成績がふるわず、最終的に最難関大学には進学していません。
これでは、中高一貫に行く目的が達成されていないばかりか、中高一貫に行ったことすら後悔することになりかねません。
こうならないためにも、中だるみに陥ることがないように注意しなければなりません。
また、別の友人の子供は、中高一貫から現役で最難関大学に合格しました。
ここで分かることは、環境が整っていても、最後は、本人のやる気があるか、そのメリットを最大限に生かすことができたかが大事になってくるということです。
現実として、優れた中高一貫に進学して中だるみもなく過ごせたとしても、その最難関大学に進学できる子供は、数が限られています。
ですから、気を抜かず、決して中だるみにならないように心掛けましょう。
優秀な中高一貫に進学して、とても進度の早い勉強についていけなくなるようであれば、一部の勝ち組に入る可能性は多分低いでしょう。
逆に、公立校で、中だるみもなく、塾も利用して、無理なく勉強して、上位の学力を維持し、最終的に最難関大学に進学する生徒も必ずいます。
言えることは、本人のやる気次第ということですね。
どこに進学したとしても、そこで、いかに花を咲かせられるかです。