さよならの夜食カフェ

 マカン・マランおしまい

 古内一絵

2018年11月25日 初版発行

2018年12月10日 再版発行

作品紹介・あらすじ

これまでたくさんの悩める人が訪れたカフェのクリスマス。店内では、一人の時間に浸る店主・シャールの姿が。
シナモン香るココアの湯気の中、彼女――御厨清澄が心の内をひっそりと語り出す。深夜のカフェを開いた理由と、その未来を――。
~MENU~
第一話「さくらんぼティラミスのエール」

   “ぼっち”に怯える女子高生(秋元希実)に
第2話「幻惑のキャロットケーキ」
   時代の最先端をひっぱるイケメン料理人(芦沢庸介)へ
第3話「追憶のたまごスープ」
   トロフィーワイフの立場に固執する若奥様(平川更紗)に
第4話「旅立ちのガレット・デ・ロワ」
  お店を訪ねてきた美青年(エリック)。彼に、シャールが渡したプレゼント…

 

シリーズ物の面白さ、スピンオフとでもいうのかな。

脇役だったあの人が、主役となる2話と3話。

そう、誰もがみんな主人公。

 

 1話目の希実は16歳にしては子供っぽい。

女子は、小学生それ以前から他者との関わりに割と厳しく何度も小競り合いを繰り返しつつ軋轢を生まない方法を学んでいく。(私感)

 甘酒と白味噌のティラミス~気になるわ。

ティラミスはイタリア語で”私を元気にして”という意味があるそうだ。

 

 2話目で、”儲け”という字は信じる者と書く、信頼あっての儲けなのよとシャールさん。勿論それも大事だけれど庸介は、”儲け”という字は、人に言わせる者とも書く。つまり多くの人の口に登り、話題の中心になることも”儲け”の要因だと、夢を膨らませる。TVのしくじり先生みたいな話でもあった。

 

3話目では不安だらけの更紗に心の筋力をつけろとシャールさん。鈍感力にも通じるのかな。母は強し!

 

シリーズ最終話は、シャールさん自身のことも。

寛大にして誇り高き女王であれ!

 

ドラマ化されたらいいのに。

シャールさんは福山雅治?

阿部寛、もうちょい若ければ…