窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「舞いあがれ」(083)

第18週「親子の心」(火)

放送日

  • 2023年01月31日

登場人物

概要

舞、笠巻、結城は完成された飛行機用の試作ボルトを持って、その強度試験のために飛行機部品に特化した朝霧工業を訪ねる。ライバルである朝霧工業の敷地は広く、IWAKURAにない機械などが数多くある。材料調達から完成検査まで全て一貫生産ができると聞かされ、感心する舞たち。そこへ菱崎重工の荒金が現われ、いよいよ強度試験が始まる。(NHKオンデマンドの解説より)

朝霧工業内で強度試験が行われるが、朝霧社製のものと勝るとも劣らない結果となり、合格。さらに日数をかけて品質試験をすることになる。

長山短歌賞の受賞の連絡をしてきたリュー北條が貴司を訪ねて来て、取材および写真撮影。貴司がイケメンなので、それを押し出そうという。写真なんか載せなくてもという貴司にリューは、「歌集売るなら作者の顔、大事よ」と睨む。

留美と八神は両家族での顔合わせを「ノーサイド」で行なうことにした。が、当日、緊張して待つ久留美と佳晴のところへやってきたのは、蓮太郎の母一人。母親がおらず、父親が無職の娘に息子はやれない、婚約は破棄すると言い捨てる……

感想

昨日はいい話が続いたなあと思ったが、今日はイヤなことが三連発。

朝霧工業の人は、IWAKURAの製造体制を見下し、それでは正式発注がなされても大量製造はできないだろうなどと言う。出版社の人は、短歌を評価するのではなく、貴司の顔を売ることしか考えていない。そして婚約破棄。

朝霧工業のことはよくわからない。もともと、ここが製造に苦労していて時間がかかっていることからIWAKURAに白羽の矢が立ったのではないか。これだけの設備があってなぜ手こずったのか、朝霧が手こずるようなボルトを、未経験のIWAKURAがなぜできたのかは不思議だが、だとしたら朝霧が威張る理由は何もないはずだ。

リューのことは難しい。歌集なんてそうそう売れるものではないが、出版社としてはなんとしても、少しでも売りたいのは人情。ルックスで売れると判断したらそこをアピールするのも手段のひとつではある。そしてこれは、これまで多くの女流作家の置かれた立場でもある。問題は、リューが歌というものに興味がなさそうなところだ。

蓮太郎は久留美と4年も付き合ってきたのだから、佳晴にも会ったことはあるのだろうが、佳晴は今仕事をしているのだろうか、これまでのことを知っているのだろうかと気になっていた。可愛い久留美にはポーっとなっても父のことを知ったら結婚は躊躇するよな、知った上で、それでもいいというなら実に包容力のある人だということになるが……はたして実際には、自分で直接断わることもできない最低男だったと判明した。恐らく親は知らなかったのだろう。息子が婚約したというので慌てて調べて知った、というところだろうか。

とはいえ、一人前の人間が結婚を約束したのだ。蓮太郎は慰謝料を請求されてもおかしくない立場。もう少しものの言い方があるだろう。金を出せとは言わないが、ノーサイドの飲食費くらいは全額負担してしかるべきだ。

ところで圭子は、顔合わせをノーサイドですることも気に入らないらしく、「こんな店」でするのは非常識だと言っていたが、そこは理解できない。周囲に関係ない客がいるなら別だが、貸し切りにしているのだ。何か不都合があるのだろうか。



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