わたモテ21巻

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! の感想をしたためていきます。ネタバレしてるので、先に本編を見てね

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メイクアーップ


あらすじ
 文化祭に向けて準備が進む原幕高校。智子達の映画撮影はいよいよ本番を迎えることに。だが、その前にメイクが盛り上がり……。


微笑みゆりちゃん
 扉絵。明日香メイクを施される風夏とメイク後と思しき美保さん。うーむお二人とも美人。監督もいるということは出演決定か!? 野球やるなら投手役は決まりです。
 そして窓際にたたずむ微笑みを浮かべたゆりちゃ……えっ誰? なんでそんなさわやかな感じに!?

 ゆりちゃんの笑顔の秘密はすぐに明らかに。笑顔の練習をまこっちから受けていたゆりちゃん、朝の電車から自然な笑顔をキープ。かわいい、けれども……これはもはや笑顔しかできないアレなのでは。電車で出会ったうっちーも、異常な表情のゆりちゃんに口をアングリ。しかしこのページの全てのゆりちゃんかわいい。


スタイリスト>監督
 映画撮影はいよいよ本番を迎えます。と、明日香がメイクに注力するため少し時間を取ることに。その間、ネモともこっちは今後のスケジュールを確認。どうやら1週間で撮影を終え、編集に二日、予備日を一日取るようです。映画の尺にもよりますが、なんとなくいけるのかどうか?

 こみさんは最近めっきり野球の話をしなくなったようです。季節は秋……おう、またストーブリーグで会おうぜ!

 そして登場する、もこっちクリソツの智香に扮した明日香。髪型完璧! 目つきも完璧! なんという執念。顔立ちは相当違う部類の二人ですが、明日香からのかなりの歩み寄りがうかがえます。若干の蠱惑さも感じさせてくれますが、ここでネモさんのダメ出しが。

ネモ「あははは ちょっと似てる。もう少し隈多くしてもいいかも」
明日香「何がおかしいの?

 なんで空気が凍てつくんですか?
 ネモとしては親切心からの助言だったんでしょうが、ちょっと似てるとの言い回しも若干棘があるような……まぁまぁ、それぞれのもこっちがあるのでぶつかり合いも止む無しなのでしょう。隈を足したらより近寄るのかも。後は髪色も寄せれば……そこまでビジュアルを詰めるのかどうかは監督の好みになるのでしょうけど。

 ネモは、明日香だけメイクが完璧なのが浮いているということで、演者全員にメイクをすることを提案。なおネモはいつも浮いているのでセーフ。いつも通りのゆりちゃんにメイクの提案をすると、まこっちのそばかすに関してこちらでも火花が。なんだそばかすアレなのか? かわいいのによぉ!
 ということでゆりちゃんの髪型変更……かわいい!!1! ショートゆりちゃんいけるやん! 表情が若干崩れかけてきてます。

 さらに明日香のメイクはこみさんにも。出来栄えが良過ぎる……なんでしょうこのサラサラヘアーは。やはり地がいいのだなこの人。伊藤さんも絶賛です。
 それを聞いたこみさん、長めのトイレタイムへ。どうやら様子がおかしいので、何かしに行くつもりのようですが……?


髪型七変化
 時刻は16時30分。そろそろ本格的に撮影に……と思いきや明日香のメイクはまだまだ続きます。ツインテール雫がぐっと来ます。さらに猫耳を髪で表現したネモも登場。もこっちの言う通り、アニメのそれとはだいぶ異なりますが、何よりネモの笑顔が素晴らしいので満点。

 でも嬉々としてツインテールを披露する雫に対する監督の塩対応は0点でげす。まぁ撮影を勧めたいので気持ちは分かりますが、なんということだ、明日香が止まらない! 出番のないまこっちにまでメイクをやり出す始末。監督は何も言えないまま、時間が過ぎていき……。

 結局下校となってしまいました。映画、撮影難航! ビジュアルをバシっと決めておかなかったので停滞も仕方ないことですが、いきなりスケジュールが頓挫。今後に若干の暗雲が漂いつつも、みんなのおニューの髪型がかなりイカしてます。まこっちかわいいわぁ~まこっち。


劇とAV
 時間は少し戻って、トイレ休憩という名目で自由に動くこみさん。向かう先は智貴のクラス。出し物である劇の主役、智貴と朱里が稽古中。和気あいあいとしたクラスの雰囲気を切り裂く怒号……言うまでも無くこみさんというかコオロギさんです。

 その怒号の主に気づいた朱里、廊下でタイマンです。コオロギさん曰く、「智貴が主役なのは聞いてない」「智貴は大道具顔」「相手が朱里という名の図々しいブタ」と言いたい三昧。まぁ智貴は確かに王子顔ではないか……
 苛烈な激情を冷たい視線で受け流す朱里、紗弥加の推薦が原因でこういう配役になったと説明します。紗弥加さん演出にも余念が無い……えっ進行の子かわいい。くっ思わぬ収穫だぜ!

 言い訳をする朱里に、コオロギさんが持ち出したのはAVというぶっ飛んだ例え。嘘とは言えみんなに(恋愛)やっているとこを見られるのは劇もAVも同じという哲学者もビックリの理論に、朱里もわりと強めの語気で対処していきます。いやあすっかり強くなりましたね。日常的にこの昆虫と付き合っているわけですから、わりと日常茶飯事なのかもしれませんが……。

 こみさんが男女の恋愛映画で気に喰わないのは、舞台挨拶でよくある共演者同士の撮影の裏側秘話やプライベートのお話。内輪の殺人的につまらないイチャイチャを金と時間払ってる客に見せてくるのが苦痛でたまらない模様です。
 舞台挨拶行ったことあるんですかね? そもそもこういう映画に興味なさそうですが。

 話題がだいぶ脱線してしまい「いや、何の話だよ」と冷静にツッコむ朱里。こみさんは成績がすべての野球が好きと熱い告白。なお私生活次第では切られる模様。


いろんな髪型
 メイク回でしたが、違った髪型はやはりいいですね。キャラの新たな魅力が見えてきます。ショートの笑顔ゆりちゃんはいいぞ。
 後編では風夏と美保さんが参戦することになるのか? いよいよ野球が始まることになるのでしょうか? 注目です。

 最近留まるところを知らずに上がっていたこみさんの株価が大暴落。我々もむしろ待ち望んでいたことではありますが、智貴が、友人とはいえ別の女に(疑似的に)獲られてしまうわけですから、乙女の激情としてはやむを得ないのでしょう。知らんけど。そもそものビジュアルで攻める目的をお忘れではなくて?



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