英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

諸行無常

朝起きて、ニュースをつけてコーヒーを淹れたりなんだりしていたら、現在バーミンガムで行われているCommonwealth Games(英連邦大運動会?)の話題になってました。
開幕してからずっと、メダルが何個だ、誰が素晴らしい、なんて話題がスポーツニュースで取り上げられていたのですが今回はそれとはちょっと関係なく、開会セレモニーで使われた鉄製の巨大な雄牛の話でした。

開会式を見てないからよくわかんないんですが、バーミンガムといえば製鉄業やら工業、エンジニアリングの街で、そこのエンジニアさんがこの巨大な雄牛を作って開会式の目玉とし、大会期間中は市の中心街で展示して閉会後に鉄なので解体処分してリサイクルに回すってことになってたらしいです。
ところがこの牛をえらく気に入ったバーミンガム市民が「Save the Bull(雄牛を救え)」とか言い出してキャンペーンを展開しまして。
その声が届いたのか打算なのか、バーミンガム市が保管・整備をすると言うことで合意がなされたってお話でした。

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正直なところ「ふーん。で?」って感じではありますが、ひょっとしたらなんか物凄い技術の集大成なのかもしれないし、市民としてはシンボルになるものが増えるのは純粋に嬉しいのかもしれないし、何よりも、作った人もちょっと嬉しそうだったので全体的に「いい話」ではあるんですけど、イギリス人には、っていうか拡声器を使って「Save the Bull」って叫んでた人たちには「砂絵の美学」とか「諸行無常」なんて微塵も理解できないんだろうなぁ、って。
それで支障があるわけではないけどさ。

まあでも、見る限り観光名所的にかなりの人気を博しているのは本当っぽいので、お台場のガンダム的なモニュメントだと思えばアリなのかもね。
欲を言えば、乗り込めるスタイルだと私もちょっと行ってみたいかもしれないです。
でもバーミンガムは私にとっては鬼門なんだよなぁ…
悪徳歯医者に「この治療ができるのはバーミンガムでだけ」とか言われたり、最近かかってくる詐欺電話がバーミンガムの市外局番だったり。
これもある意味ご縁なのかしら〜?
バーミンガムそのものは何も悪くないんですけどね。

↓こちらもBullですぜ↓