イギリス人の家の、障子紙の選び方

家のリフォームとDIY
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イギリス人の家の、障子の貼り替え

障子の貼り替え。今時あんまりやる人いませんよね? ところがうちはよくやるんですよ。
家の主人が日本人じゃない、西洋人なのにね!
家だって、外観も中もイギリスの家みたいなのにね!

この記事は、障子の貼り替えをする上でどのように紙を選んだらいいかを、複数のタイプの障子紙を使った自分たちの経験から書くよ。
お急ぎの方は、最後の「まとめ」だけ読んでね。

英語でもほぼ同じ内容を書きました!(英語話者向け)

How to choose right shoji paper, when replacing shoji.

日本の家っぽくない。

もともとこの家を気に入ったのはツレの方で(どちらかと言うと)その理由も「イギリスの家みたいだ」からと本人も認めている。

その似ていると言うのは、屋根の傾斜がきついツーバイフォーで、外壁も本物じゃないけど一見、本物のレンガにしか見えない(サイディング)。

室内も、元の所有者が輸入建築会社に勤めていたらしく、多分社員割引とかで購入したアメリカ製の建具や、階段の手すり、ヨーロッパ製の窓枠などを使っている。

 

にもかかわらず家には障子がたくさんあるのだ!

 

壁紙貼りと障子貼りが似ている!?

初めて障子の貼り替えに挑戦した時、ツレはイギリスで壁紙の貼り替えに慣れているので、やってみたらツレの方がサクサクとできても私の方がモタモタしていた。

壁紙の貼り方もやはり位置を最初に決めることが大事でその後さっと貼れる。準備が大事なのは同じでやっぱりそういうところが似てるのかもしれない。

とにかくめんどくさいけれどもツレはそれなりに障子のDIYを楽しんでいて以前ツレが障子貼りをやってるところ動画撮ったんだけどどうしても見つからないね。

 

なぜに我が家は障子が10枚もあるのか?

最初に内見に来た時、小中学生位のお子さん2人と、40歳位のご夫婦が住んでいた。
で1階は純和風で床の間がある2間の和室だっだのだが、床の間に旦那さんのご両親と思われる老夫婦の大っきな写真がバンと飾られていた。

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おそらく新築当時、1階は老夫婦が、2階はご夫婦が使用していた。

 

ご夫婦の2階の寝室は、建具はアメリカの輸入のもの等を使っているのに畳と、ちょっと面白い和洋折衷になっていた。

でとにかくその1階と2階の和室に、すべて窓がいっぱいあってすべて障子があった。

 

障子を残したがったのはツレ

1階リフォーム前:大工さんが障子を残してそれ以外をリフォーム中

最初、私は障子の家に暮らした事はなかったので「障子は取っちゃおうよ」と提案したのだが、ツレはなぜか障子をこのままにしたいと言った。貼り替えがめんどくさいなぁと思ったけど「じゃあとりあえず障子は残そう」と言うことになった。

さらにツレは、私が「全部畳をやめて洋室にしよう」(これも私がめんどくさがりで畳は好きなんだけど畳の取り替えがめんどくさくてお金がかかるので)と提案したのに「2階の和室は畳のままにしよう」と言うので、それもそのままになった。

 

 

1階リフォーム後:障子を残して天井、壁を取り払い、畳を無垢の床に

ただ1階は畳の部屋2間を1間にして、無垢のフローリングにした(無垢の意味は、加工してない木のフローリング)、天井を「現し」って言って、レストランやお店のように天井の板を外してしまって、通常は中にある電線やら管をそのまま出している。

 

障子は残したため、1階は和洋折衷になった。

だから現状は2階に1部屋だけ和室なのだが、1階と合わせてく障子が家には10枚もあるのだ。

ここからやっと、私たちがどの障子紙を選んでどうだったかの経験と、障子の貼り替えを考えている人への選び方のアドバイスになる。前書き能書きが長くてゴメンね!

 

障子紙取り替えの頻度は、部屋によって全く違う

他の家に囲まれているので、1階に直射日光が当たるのはそれぞれ1日の時間のうちほんのわずかな時間だ。

個人的にはこの部屋の4方全部の窓から、光が1日中回り入ってくる感じの日差しは気にいっているが、直射日光が少ないので障子は一度も取り替えていなくてもとりあえず問題ない感じ。

一方2階の和室は隣が低くなるので、日差しが1日中当たる。東と南向きでどちらも直接日光が当たるので障子も傷みやすく、引越して約12年になるがもう何回か取り替えた。

 

破れにくい障子紙は剥がれやすい

引っ越した直後に買った障子紙は、「障子が破れにくい」とホームセンターで勧められたプラスチック製のもの。

20%程度、和紙が混ざっているもののほとんどプラスチックなため、裏も表もツルツルの感触だ。でもわずかにパルプが入っているので、触らなければ普通の障子紙と見分けほとんどつかない。

ただ貼り方が普通の障子と全然違っていて、まず専用の細い両面テープも一緒に購入して両面テープを障子の枠に貼って、その上に障子紙と言う流れだ。

これはテープがものすごく細く、細い障子枠にピッタリ貼るのでそれなりにめんどくさい作業であった。
しかも日当たりでこの両面テープの接着機能が比較的衰えやすいみたいで、ほんの1年ほど経つと上部の縁が全部ピロッとはがれて、隣の窓の外が丸見えになった。

 

ほとんど和紙、プラスチックの比率が3割程度の障子紙

ホームセンターに行って、以前買ったのと同じようなプラスチックもあったけれど、別の、プラスチックの比率が3割程度とわずかで、ほとんどが和紙と言う方が、値段も3割ほど安かった。

見かけもツルツルしておらず、触ってもほとんど和紙と変わりない。

でも「本当の紙よりは強い」とホームセンターの人が言うので、前に買ったのよりだいぶ安かったと言うこともありそれにしてみた。

両面テープではなく、糊を使うそうで、前回の両面テープに慣れていたツレは躊躇していたが、私は糊の方が使いやすそうな気がした。

なぜなら小さい時に1度だけ祖母の家で糊を使って障子の1部の破れたところを貼り替えたことがあって、子供ですらできる単純作業だったから。
なのでそれを使ったところ、やはり糊の方がテープより容易な印象だった。

 

 

購入する際の注意点

障子にはよく透かし模様が入っていて、お店で買うとよく見えないので私たちは無地を買ったつもりで、1部間違いで透し模様を買ってしまい返品交換しなければならなかった。なので購入時は気をつけたい。

 

障子の紙パルプ含有率による違いとメリットデメリット (まとめ)

100%紙パルプのもの


(私たちは使ったことがないが、引っ越してきたときにもともと貼ってあったものが100%紙っぽかったのでそれを観察した印象)

メリット

価格が安い。100円ショップで売ってるのも見かけた。紙が部屋の湿気を調整をしてくれる。

デメリット


引っ越してきたときにもともと貼ってあった紙は、湿気でカビシミ等がひどくて茶色になっていた。部屋の湿気を吸うからと思われる。

 

プラスチック比率が50%以上の、ほぼプラスチック

メリット


・破れにくいので小さい子がいるいる家とかには合っているかもしれない。

・カビが生えない
・汚れても濡れたティッシュ等でふけばほぼきれいに落ちる。

・日当たりが悪い部屋では、10年以上たっても1度も交換しなくても綺麗なまま

 

デメリット

・プラスチックの比率が高い方が価格が高額。100円ショップどころか1000円から2000円位する。

・表面がツルツルで、テープでしか貼れない。テープも糊よりすぐなくなるので、コスパやや悪し。

・テープは光や熱に弱いので、日当たりの良いところだとピロンと剥がれてくる。我が家では最短1年ほどで剥がれてしまった。剥がれた場合テープを変えるだけではやり直しがしにくいので結局紙も全部取り替えることに。

・プラスチックは湿気を通さないので、木枠の方が湿気でカビてしまいダメージを受け類。日当たりの悪い部屋では紙はきれいだけど、木枠は黒っぽくカビが生えて弱くなった印象。(ただし現在のところそこまで目立たない)

・テープがものすごく細いので細い枠に合わせて貼るのが細かくてめんどくさい作業

 

ほぼ和紙の、プラスチックの比率が30%以下

メリット

・感触は紙とほぼ同じ、ツルツルしてる感じがあまりなく本物の紙っぽい

・今のところ破れた事はないが破れやすさは多分、100%和紙と上記ほぼプラスチックの中間。
デメリット

・今のところデメリットは感じていない。
・価格、破れやすさ、湿気の調節機能と、紙100%とプラスチック比率が高いもの
の中間の性質に思える。

以下は私達が実際に使った物と同じ物のようです。(8%のビニール素材含有)


アサヒペン のり貼りプラスチック障子紙 94cmx2.15m 無地


障子のり ワンタッチ式

 

結論

プラスチックの比率が30%以下の障子紙が1番オススメ!

 

 

付録:障子の貼り方

糊をつけて貼っただけ

テープでなく糊付けタイプの障子紙にしたら「別にマニアルとかいらないなぁ」と思った。

実際マニュアルにいろいろ書いてあったの完全に無視して単純に糊をつけて貼っただけでも特に問題なかった。

(テープの場合は、障子紙の入っているパッケージに書いているやり方を忠実にしていたのだが)

(障子紙以外で使ったのは、糊、ハサミ、マスキングテープ、定規だけ)

 

古い障子紙の剥がし方

私たちは前にテープで貼ったのでテープは普通にただ引っ張ってゆっくり剥がした。でもこれが場所によってはがしにくくてなかなか難儀なのだった。

糊付けの場合パッケージの説明によると、古い障子紙を剥がすには、以前のりでくっつけた場合は濡れた布で湿らせせて10 〜15分ぐらい置いてからゆっくりと剥がすらしい。

 

紙は枠に置いてから大きめにハサミで切る

私は紙は最初に枠に置いてから周辺に合わせ大きめにハサミでザクザクと切って、縁にマスキングテープで一応位置決めをした。

あらかじめ位置を決めてから貼り始める

本当に紙を貼るだけなのでとても簡単だけど、注意点は、位置を間違えたりずれたりで紙に汚れが残らないよう、一発で貼れるようあらかじめ位置を決めてから貼り始めること。

その後もマスキングテープを外さず、そのまま丸めて端っこに丸めて置いておき、すっかり糊つけしてから巻き戻して貼った。

上に丸めて置いてあるのが新しい障子紙。枠の下に敷いてあるのは古い障子紙。床に糊がたれて汚れたりしないように置いた。

 

普通よりも多めに糊を使う

プラスチックを幾分でも含む障子紙は糊がつきにくいらしく、普通よりも多めに糊を使うと良い。

なので私は伸ばすと言うよりは置く感じで枠に糊をつけてその後紙を載せていた。

特に格子以外の外枠の糊は多めに。

注意:
つけすぎるとはみ出したところが黄色くなってあまりきれいじゃないのでつけなさすぎも注意だがつけすぎも、注意するほうがいい。

 

置くように糊をつけてから、古いわり箸で伸ばした(これはちょっとつけ過ぎ)

 

紙を貼った状態。

 

完成!

写真ではわかりませんが、ちょっとたるんでいるところがあります。「たるんでいるところには霧吹きで水をかけると伸びる」とマニュアルにあり、かけてみましたが、あまり変わらなかったです。

紙パルプ100%じゃないからかも?

 

 

 

 

 

 

 

 


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