おすすめ順にアニメ制作会社紹介(※個人の感想です)
今回は私の思うアニメ制作会社17社の印象とざっくりした評価をまとめました。おすすめ順に並べているので上からご覧ください。見た本数が少ない制作会社は除いていますので、有名な制作会社がないこともあります。
結論から言うとufotable、京都アニメーション、A-1 Picturesの作品を見ておけばとりあえず外れません。アニメ好きならシャフトもおすすめ。
各制作会社のおすすめアニメにPrime Videoのアフィリエイトリンクを貼っているので、もしよかったらそこから見ていってください。
制作会社で見るアニメ(おすすめ順)
★→数あるアニメ制作会社の中でも突出していたり、特徴のある会社
★ ufotable
- 従業員:219名
- 制作ペース:TVシリーズ1年に1, 2本分+映画1本 (ufotable公式サイトより )
背景作画ならアニメ業界最高の精密さ。また、3D技術もずば抜けている。
バトル物を最近は多く描いており、戦闘描写もスピード感がありかっこいい。
PV解説:Fate/stay night UBWのPV。1:21の背景画の密度に注目。
○代表作:TVアニメ「Fate/stay night [Unlimited Blade Works]」、鬼滅の刃
☆おすすめ:とりあえず何でもいいから見てその背景技術に震えろ。
★ 京都アニメーション
- 従業員:184名 (ザ・ビジネスモールより )
- 制作ペース:放火事件後TVシリーズは3年に1本ペース(映画は1年に1本)。復活を心から願っています。 (京都アニメーション公式サイトより )
非常に丁寧な絵柄、色使いが特徴の制作会社。時には涼宮ハルヒの憂鬱のエンドレスエイトなど遊び心のこもった演出も。日常系や恋愛ものを得意とする。
PV解説:ヴァイオレット・エヴァーガーデンのPV。0:27の光の当たり方の表現、1:30の悲しげながらもカラフルな背景、各キャラクターの綺麗な瞳の色に注目。
○代表作:涼宮ハルヒシリーズ、氷菓
☆おすすめ:「日常」。京アニが描いたシュールなギャグアニメ。
★ A-1 Pictures
- 実はソニー傘下Aniplexの子会社。
- 従業員:157名
- 制作ペース:TVシリーズ1年に4本+映画1本 (A-1 Pictures公式サイトより )
シナリオ構成が上手く、テンポ感が乱れない。なおかつ絵がきれい。安心して見られる制作会社。迷ったらA-1 Picturesのアニメを見ておけば外れない。
PV解説:僕だけがいない街のPV。後半盛り上がって、色んな思いと共に時が巻き戻る演出に注目。この演出を入れるためにPV本編には文字が一切入っていない。
○代表作:ソードアートオンライン、かぐや様は告らせたい
☆おすすめ:「僕だけがいない街」。アニメとしての完成度が高い作品。過去見てきたアニメの中でNo.1アニメだと思う。
★ シャフト
- 従業員:70名 (CGWORLD.jpより )
- 制作ペース:TVシリーズ1年に2本 (シャフト公式サイトより )
シャフトのアニメは独特の間、演出があり、違和感を感じるアニメだなあと思ったらシャフトということが多々ある。他の制作会社では見られない演出はアニメ好きなら一度見ておくべき。余談だが公式サイトがシンプルでおしゃれ。
PV解説:漫画版化物語のPV。突然出てくる明朝体の文字、静けさとうるささの緩急、ステレオを活かした音の演出。何もかもが特徴的。他の作品はここまでではないものの、間の使い方が上手い作品が多い。
○代表作:物語シリーズ、魔法少女まどか☆マギカ
☆おすすめ:「物語シリーズ」。背景、演出、色使いどれも独特な作品。他の作品でも何となくわかる不思議。
◎→とりあえず大きく外れることはなさそうなアニメ会社
◎ WIT STUDIO
- ウィットスタジオと読む。
- 従業員:130名 (マイナビより )
- 制作ペース:TVシリーズ1年に2本+映画1本 (WIT STUDIO公式サイトより )
とにかく絵がうまい会社。作品によって絵柄を自在に使い分け、ストーリーの雰囲気をよくしている。ただ、スト―リー構成の上手さは作品によってまちまち。ストーリー構成が噛み合うととんでもないシナジーで名作が生まれる。
PV解説:進撃の巨人1期のPV。0:57-1:04の主人公に追従した臨場感あるカメラワークは圧巻。※このPVが作られたのは2012年!気合の入り方が違う。
○代表作:進撃の巨人(獣の巨人戦まで、マーレ以降はMAPPA)、SPYxFAMILY(共同制作)
☆おすすめ:「進撃の巨人」の戦闘シーン。9年前の作品なのに今の作品並みにぐりぐり動く。
◎ C-Station
- 従業員:36名
- 制作ペース:TVシリーズ1年に0-1本 (C-Station公式サイトより )
作品数は少ないが、ゆるキャン△、スタミュなどのヒット作を抱える会社。唯一見ているゆるキャン△から受ける印象は「センスがいい」。作画もうまいがそれを活かしたOP, EDに魅力を感じる。これからもこの会社の作品は見ていきたい。
PV解説:ゆるキャン△のPV。雰囲気を伝えることに全振りした良いPV。OPといいPVといい、雰囲気づくりが上手い。
○代表作:ゆるキャン△、スタミュ
☆おすすめ:「ゆるキャン△」。特に1期の文字の存在感が消えたOPはこの会社ならでは。
◎ キネマシトラス
- KADOKAWA、ブシロード傘下
- 制作ペース:TVシリーズ1年に3本+映画1本 (キネマシトラス公式サイトより )
比較的新しい制作会社だが、演出が上手い。引き込むようなストーリー構成もGOOD。今後も注目したい会社。
PV解説:メイドインアビスのPV。0:23-0:26、街と穴の壁面で拡大の速度が違い、吸い込まれるような演出。1:24のリコの眼鏡に文字が写り込むなど原作の絵柄を再現しつつも細かいところでリアルさを出している。
○代表作:メイドインアビス、少女☆レヴュースタァライト
☆おすすめ:「ばらかもん」。田舎の島の訛り、実際の書道家に依頼した書などこだわりを感じる作品。
◎ マッドハウス
- 従業員:64名 (マイナビより )
- 制作ペース:TVシリーズ1年に3本 (マッドハウス公式サイトより )
幅広いジャンルのアニメを描く会社。バトルも日常も恋愛も描ける万能選手。そのくせバトルシーンが上手い。安心して見られるシナリオと絵。
PV解説:ONE PUNCH MAN1期のPV。最初30秒のスピード感のあるバトルシーンがgood。
○代表作:ONE PUNCH MAN(1期、2期はJ.C.STAFF)、HUNTERxHUNTER(2011年)
☆おすすめ:「HUNTER×HUNTER」。原作シナリオが面白いのはもちろん、それをテンポ感のいいアニメに落とし込んでいるのが魅力。
◎ 東映アニメーション
- 最も古い歴史を持つらしい。(設立1948年)
- 従業員:840名(連結) (東映アニメーションコーポレートサイトより )
- 制作ペース:TVシリーズ1年に5,6本+映画7本 (東映アニメーション公式サイトより )
朝のアニメと言ったらここ。絵柄はやや古めだが、引き込まれるシナリオ構成が魅力。
PV解説:ダイの大冒険のPV。正直、特徴はシナリオ構成にあるからPV見てもわからない。なんでPV載せたかって?勘のいいガキは嫌いだよ…
○代表作:ワンピース、ドラゴンボール
☆おすすめ:「ワールドトリガー」。面白い戦闘に話数をきっちり割いて、描いている点が良い。
◎ ヤオヨロズ
- 2020年に解散済み。公式サイトは更地になっています…
石ダテコ―太郎、たつき監督などによって設立された3Dアニメの制作会社。作品数こそ少ないが、てさぐれを始めとした斬新な石ダテコ―太郎作品やけものフレンズなどのかわいさと深さを兼ね備えたたつき作品を擁する。3Dオンリーアニメが見たいならディズニーかここ(笑)
PV解説:けものフレンズのPV。3Dのキャラクターをアニメ塗りすることで違和感なくアニメに溶け込ませている。静止画だと3Dモデルであることがわからないほどのクオリティ。
○代表作:けものフレンズ(1期、2期は別会社)、てさぐれ!部活もの
☆おすすめ:「てさぐれ!部活もの」。早すぎたV-Tuber。声の先録りというとんでもない手法を取っている。どんちき♪└(^ω^ )┐♫┌( ^ω^)┘どんちき♪
○→制作会社自体よりも原作や監督、納期の影響が大きそうなところ
○ CloverWorks
- 母体はA-1 Pictures。
- 制作ペース:TVシリーズ1年に7本 (CloverWorks公式サイトより )
約束のネバーランド2期ですべての信頼を失った会社(※個人の感想です)。基本的にどのアニメも高クオリティでまとまっている会社だと思っていたのに…
代表作:約束のネバーランド(1,2期両方ともここ)、ホリミヤ、SPYxFAMILY(共同制作)
おすすめ:「約束のネバーランド」。1期は雰囲気、音楽、演出すべてが噛み合った良作。2期?そんなのなかったんだ。
○ Lerche(スタジオ雲雀)
- 「ラルケ」と読むらしい。
- 従業員:約100名
- 制作ペース:TVシリーズ1年に2本 (スタジオ雲雀公式サイトより )
いい作品と悪い作品の差が大きすぎる会社。いい作品はとことんこだわりぬかれて作られている一方、シナリオがわかりにくい作品もある。彼方のアストラ、あそびあそばせ、ハクメイとミコチの3作品はおすすめしたい。
○代表作:暗殺教室、がっこうぐらし!
☆おすすめ:「ハクメイとミコチ」。大人向けの落ち着いた日常系アニメ。各所の演出にこだわりを感じる。
○ トムス・エンタテインメント
- セガの子会社。
- 従業員:238名(単体)
- 制作ペース:TVシリーズ1年に8本+映画3本 (トムス・エンタテインメント公式サイトより )
名探偵コナンを作っているところ。シナリオのテンポ感がいい作品も悪い作品もあり、正直原作次第。ただ一部の作品で終わりを無理やり詰め込む傾向あり。
○代表作:名探偵コナン、Dr. STONE
☆おすすめ:「甘々と稲妻」。子供の反応がリアルなご飯アニメ。
○ J.C. STAFF
- 従業員:241名
- 制作ペース:TVシリーズ1年に9本 (J.C.STAFF公式サイトより )
絵はきれいだが、テンポ感とシナリオの安定感がない。名作もあれば駄作もある。
○代表作:とらドラ!、とあるシリーズ
☆おすすめ:「さくら荘のペットな彼女」。才能に悩む青春ラブコメ。
○ スタジオディーン
- イマ・グループの子会社。
- 制作ペース:TVシリーズ1年に2本 (スタジオディーン公式サイトより )
やや絵が古め。シナリオに関しては原作次第といったところ。実は今でこそType-moon=Ufotableだがその前はここが担当していた。
○代表作:ひぐらしのなく頃に(解まで)、この素晴らしい世界に祝福を!
☆おすすめ:「ひぐらしのなく頃に」。最初は意味が分からないが、少しずつ分かっていく構成が病みつきになる。
○ feel.
- ファンメディアの子会社。
- 従業員:53名
- 制作ペース:TVシリーズ1年に1本 (feel.公式サイトより )
正直3作品しか見ていないので何とも言えないが振れ幅は大きい。恋愛・日常系が多い。
○代表作:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(続、完)
☆おすすめ:「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」。珍しいシリアス調のラブコメ。feel.が担当した2期からその雰囲気が増してさらに良くなった。※リンクはfeel.が作った2期に飛ぶようになっていますが、見るなら1期から見てください。
○ SILVER LINK.
- 朝日放送グループの子会社。
- 従業員:130名 (リクナビNEXTより )
- 制作ペース:TVシリーズ1年に6本 (SILVER LINK.公式サイトより )
良くも悪くも普通のアニメを量産しているイメージの会社。最近は異世界ものを多く作っている。
○代表作:のんのんびより、乙女ゲームの破滅フラグ(略
☆おすすめ:「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ」。だんだんシリアスになるFateシリーズの魔法少女もの。イリヤルートが無くて嘆いた人におすすめ。
評価について
評価は原作ストーリーの良さよりも、原作をいかにアニメとして引き立てているかに重点を置いているため、ストーリー構成(原作ストーリーをいかに約13話に落とし込んでいるか)や画風を中心に評価しています。マークごとに3段階で評価しましたが、評価の高い会社ほどクオリティが安定していると理解していただきたいです。
あとがき
今回はアニメ制作会社17社の特徴を紹介しました。いかがでしたか?一応ランク付けはしていますが、参考程度にしてください…
Fate/stay night UBWはたまたま見たとき、その背景に心奪われた記憶があります(後に背景しか載っていない美術集を買うほど)。鬼滅の刃が流行ったときもufotableならそりゃ流行るわと思っていました。そのぐらい制作会社がアニメに与える影響は大きいと思っています。
アニメそのものだけでなく、作っている制作会社様にも目を向けることでよりアニメを楽しめるかもしれません。
記事前半で紹介したシャフト制作の特徴的なアニメ「化物語」をもっと詳しく知りたい方はこの記事もどうぞー
著作権表記
(c)TYPE-MOON・ufotable・FSNPC
Ⓒ暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
©2016 三部けい/KADOKAWA/アニメ「僕街」製作委員会
漫画『化物語』シャフト制作特別PVはYouTubeより引用。著作権は西尾維新、大暮維人、講談社、シャフトにあります。
©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
©あfろ・芳文社/野外活動サークル
©2017 つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス製作委員会
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©三条陸、稲田浩司/集英社・ダイの大冒険製作委員会・テレビ東京 ©SQUARE ENIX CO., LTD.
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