2022年の御柱祭が楽しみ
先週、駐車場から撮った写真です。
今年はゆっくりお花見は諦めました。
諏訪湖花火大会の開催判断は5月11日に決まるみたいですね。1ヶ月以上毎日毎晩あがるサマーナイト花火や新作花火大会も厳しいかなぁ…。
そうだ御柱の事を考えよう(本題)
御柱祭と言えば、御柱の上に人が乗ったまま斜面をどーんとすべり落ちる映像や、独特な「木遣り」という唄、古くから行われていて日本三大奇祭の一つである事など、なんとなくなイメージはあるものの、内容について具体的には知らずに過ごしていました。
そんな訳で、御柱祭超初心者の私や私のような人向けにメモしてみました。
御柱祭とは
数えで7年に1度、寅年と申年に行われます。
山から切り出した巨大なモミの木を、1本につき約1000〜3000人で曳行(えいこう)します。
御柱の数は諏訪大社の上社本宮、前宮、下社春宮、秋宮それぞれに4本ずつの計16本。4本の御柱をそれぞれのお宮の周りに囲うように建てます。
御柱を曳くのは担当地区の氏子達。上社は抽籤式(ちゅうせんしき)にてクジで担当する地区が決められますが、下社が曳く柱は担当地区が決まっています。
(Wikipediaに地区分けも載ってます)
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%25E5%25BE%25A1%25E6%259F%25B1%25E7%25A5%25AD
地元のケーブルテレビ、LCVにとっても最大のイベントの為生中継されます。
山出し「木落し」
<上社山出し>
4月2日(土)・3日(日)・4日(月)
茅野市、原村境の綱置場から御柱屋敷までの御柱街道を曳行します。
山出しの2日目か最終日には、氏子をめどてこ(上社の御柱についてるツノのような所)に乗せたまま御柱を木落し坂から落とす、木落しが行われます。
そして上社山出しのラストイベント、川幅43メートルの宮川を越える「川越し」があります。
今年は暖かいですが、入学式の時期に桜が咲く方が珍しい諏訪で4月上旬に川に入るなんて…!
<下社山出し>
4月8日(金)・9日(土)・10日(日)
上社の山出しから4日後、山出し開始地点の棚木場に1年安置された下社御柱の山出しがスタートします。萩倉の大曲という難所を抜け、下社山出しの最大の見せ場、木落し坂は最大斜度35度、距離100m。
山出しの最終日の翌日に注連掛祭がおこなわれ、5月の里曳きまで安置されます。
里曳き「建御柱」
<上社里曳き>
5月3日(火)・4日(水)・5日(木)
御柱屋敷から前宮と本宮へ、御柱をゆっくり曳行します。騎馬行列(お騎馬)などがあり、花笠踊りや長持ち奴は周辺地区から沢山の参加があります。
そして祭りのフィナーレといえる建御柱で各宮の四方に柱を立てます。
<下社里曳き>
5月14日(土)・15日(日)・16日(月)
上社の里曳きの翌週にスタートします。騎馬行列や花笠踊り、長持行列などが華麗な道中絵巻を繰り広げながら、華やかな雰囲気で進みます。2日目は下社で最も古い建造物と言われる、有名な下馬橋からスタートになります。最終日は春宮三の御柱と秋宮の4本の御柱の建御柱が行われます。
宝殿遷座祭
<上社本宮>
6月15日(水)
宝殿に納められているご神宝を新しい宝殿に遷す神事です。上社では建御柱が終わった後の日中、参拝客で賑わう本宮で神事が行われます。
<下社春宮>
5月13日(金)
下社では里曳きが始まる前の夜に行います。
暗い闇の中雅楽の音が響き、警蹕と共に宝物が移されます。
小宮祭って?
御柱祭について全く知らなかった頃、御柱祭が数日間ある事にも驚いたのですが、
御柱祭が行われる年には諏訪地方に点在する大小様々な神社でも御柱祭が行われます。
その中で代表的なものが、諏訪大社の御柱祭の翌年に行われる塩尻市の小野神社の御柱祭との事です。
小宮御柱祭|信州諏訪 御柱祭 平成二十八丙申年「諏訪大社式年造営御柱大祭」
御柱祭の振る舞い料理
山出しの2日目と3日目、柱が通る街道沿いの家の女性達は「御柱料理」を振る舞うのに大忙しとの事で、御柱料理って?と思ったのですが、この寒天料理、見た事ある!
寒天を使った「天寄せ」やワカサギ、おでんや煮物などの温かい料理も人気みたいです。
御柱祭りについてもっと知るには
諏訪市博物館(上諏訪)
上社の目の前にある、足湯のある博物館です。
目印にもなる赤いモニュメントは御柱や鳥居、神体山などを表しています。おんばしら情報ルームでは御柱祭について詳しく紹介していたり、記録映像の放映もおこなっています。
館内で100円で販売されているこちらの小冊子がとてもわかりやすく、気になる事がコンパクトにまとめられて居るのでおすすめです!
おんばしら館 よいさ
https://shimosuwaonsen.jp/item/1707/
下社春宮のすぐ近くにあるこちら
衣装や道具の展示、模型なども気になりますが、木落し体験装置がめちゃくちゃ気になります。
いろんな所に御柱
神社や街中の道祖神、市役所の屋上にも、4本の御柱が建っていたり、
御柱祭の建御柱の冠落しで切り取られた先端部を輪切りにし、断面に墨で御柱名や地区名が書かれた置物も、担当地区内の公共施設やクリニック、ホテル等に寄贈されていたり、いろいろな所で御柱やを見る事ができます。
最後に
この記事を書き始めたのが今月の始めごろだったので遅い話題になりますが、2日の長野日報さんで出ていた2022年の御柱祭の日程、なんと前回(2016年)の日程と日にちも曜日も同じみたいです。日程が解るとなんだか少しワクワクしてきまさした。
2年後の御柱祭りに向けて、少しでもイメトレしたいと思います。
御柱祭の公式サイトはこちら
信州諏訪 御柱祭 平成二十八丙申年「諏訪大社式年造営御柱大祭」