叢草雑記-

徒然なる日々を。わたくしを定義することはやめた。

松阪牛


そのまま流れてしまうかと思っていたけれど、松阪牛を食べに行く話、具体性を帯びて来た。

何かのついでに松阪牛を食べるのではなく、松阪牛を目掛けて食べに行くのだ。

鉄鍋に牛肉を乗せて、その上からにざらめと醤油をかけてすき焼きにする、その工程を全て中居さんがやってくれるという、時々テレビで見るやつだ。

ひとり頭10,000円は下らない高級なお店で、20,000円ぐらいから考えておかねばならず、お酒を飲んだり、追加で頼んだりすれば30,000円も射程圏内になる。

ただ、三重の思い出として、ひとつの体験として、こういう贅沢をすることは大いに意義があると考えている。

中居さんに傅かれてすき焼きを食べるなどという体験はこの機を逃せばもう二度と出来ないだろうし、少なくともひとりでのこのこ出掛けて行くようなことは今後有り得ないだろうから。

何より、そのまま流してくれても良かったこの話を彼女が蒸し返してくれた。

多少高くつくけれど、好い人と食事を共にする事が出来ると考えれば、四の五の言うのは野暮な話である。