世界平和もコロナ禍も災害も気にはなるが、まずは自らの生活に集中しよう。
車につけていたカーナビ兼カーオーディオの具合がいよいよ怪しくなってきた。
まずカーナビ。
なぜかいつも最初は東京駅あたりを表示する。ちなみに我が家は東京からは500kmくらい離れているからズレにしても甚だしい。10分くらい走っていると「ハッ!いけない私ったら」と我に返って現在地を表示するのだが、そのうちまた意識が遠のいた様に現在地から外れて山中をさまよい始める。
経路案内が必要な時には随分前から検索が便利なスマホに頼るようになっていたから、まあ、さほど大きな痛手ではないと思っていた。
どうも本体の電源関係に不具合がある様で数日乗らないとそれまでの設定が飛んでいる。
「デバイスが確認できません」とか「接続されてません」と表示される。
そのたびに設定をやり直していた。
実はこれ、2~3年前から悩まされてきたが、昨年くらいからエンジン始動の毎に発生する。
「ん?ここはどこ?あなただあれ?」
「クラリオンちゃんこんにちは、じゃあ今日も日付設定から始めようね」
クルマ移動はちょっとそこまで、の用向きが多い自分である。
毎回これではやってられない。
SDカードは遠の昔に固着してしまって動作しない。CDなんざ押入れの奥深くだ。仕方なく普段聞かないラジオに固定した。DJの大げさな抑揚をつけた喋り方がカンに障る。脅迫めいた過払い請求や車買取屋のCMなんて聞きたくない。その手のウサンクサイのが鳴り始めるたびに選局し直す。ああイラつく。それを嫌ってNHKにしておくと「今日の邦楽」などがかかってズッコケそうになる。
クラリオンちゃんはそのFM局の設定も忘れるようになった。
「あら、ここは東京かしら?それとも甲信越?え、まさか中部?」
地域設定から初めて放送局を全てプリセットしていかなければならない。
毎回これではやってられない。
仕方なく「ザー」という雑音を聞きながら走るのが常態と化した。ナビ画面はあらぬところを表示している。ナンボなんでもこれでは情けない。さらにスイッチ類のイルミネーションがクリスマスツリーみたいに赤だの緑だのの七色に変化しだした。映画に出てくるクルったロボットそのものである。「オロカナ ジンルイヨ ワレワレハ 」なんて喋り始めたら大変だ。
ここにいたって使用停止を決めた。
買って6,7年ほどだが不具合は3年ほどで出ている。寄る年波にしてはチト早すぎる気がする。ネットで検索すればこのシリーズのご乱心は”あるある”だそうだ。おそらくは電源部分の設計に弱点がある。自分はこの老舗のメーカーが好きだったのだが、実に残念だ。
もうカーナビはスマホでいい。オーディオだけのものに替えよう。仕事柄ハンズフリー電話は欲しいからブルートゥース接続が最低の希望だ。インパネや内張を外して配線引回すのが面倒臭いからできるだけ接続が簡単な様に同じメーカーの後継機種で、と思ったらクラリオンはすでにカーナビから撤退している(というか既に会社自体がフランス企業に買収されたようだ、嗚呼)
ううぬ、いかにせん・・・
この項、続く。