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アルツハイマー型認知症の人が電話をかけまくる理由と対処法は?トラブル例も

アルツハイマー型認知症の人はなぜ電話をかけまくる?理由と対処法、トラブル例も 介護
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直前の出来事をまるっと忘れてしまう『記憶障害』や、日時・季節があやふやになる『見当識障害』が起こるのがアルツハイマー型認知症の症状の特徴です。

うちの80代の母もアルツハイマー型認知症と診断された頃から、探し物・心配事などいつも同じような内容で頻繁に私や父の職場・携帯電話に電話をかけてくるようになりました。

さらにはアパートの大家さんや110番(!)にまでかけてしまったこともあるようで、110番から「どうかされましたか?!」と折り返し電話がかかってくることもありました。

本人はなんでかけたか覚えていないんですけどね笑

なぜアルツハイマー型認知症の人は電話をかけまくってしまうのでしょうか。

私の体験をもとにその理由や対処法を探ってみました!

また、世間でよく起こる認知症患者による電話トラブルについても調べてみました。

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この記事はこのような人に向けて書きました

・親がアルツハイマー型認知症だ
・認知症の親が電話をかけまくってしまう
・認知症の親からの電話が頻繁でウザイ
・認知症の電話魔に対する対処法が知りたい

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アルツハイマー型認知症の人が電話をかけまくる理由と対処法

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アルツハイマー型認知症の人が昼夜問わず電話をかけまくってしまうのには、一応ちゃんと本人なりに理由があります。

認知症の人の気持ちに寄り添って考察してみましょう!

理由①寂しいから

一人暮らしだったり昼間や夜間一人で過ごす時間が長い人は、話し相手がいなくて寂しいと感じています。

特に昔は活動的で友達の多いタイプだった人や、逆に友達は少なくほぼ夫や子供だけに依存していた無趣味なタイプだった人などは、そのような寂しさを感じやすいかもしれません。

「誰かと話したい、繋がりたい」という気持ちから無意識に電話をかけている場合があるので、寂しさを解消するような対処をしてあげると安心してくれます。

・一日に数回、決まった時間にこちらから電話をしてあげる
・WiFiを繋げて、いつでも見守れるカメラを取り付けたりして見守る
・デイサービスに通ってもらって孤独にさせない
・できれば頻繁に顔を見せる

など対処してあげることで寂しさがまぎれ、目に輝きを取り戻すことも多いですよ。

理由②不安だから

アルツハイマー型認知症の人は直前の出来事はまるっと忘れてしまいますが、自分が昔みたいに色々できなくなってきているという事実は認識している場合が多く、常にモヤモヤと不安感恐怖感を抱えています。

電話の内容は、本人が本能的にいつも感じている心配事についてが多いかもしれません。

例えば、

「生活費の支払いは大丈夫だっけ?」
「鍵がみつからないのよ」
「泥棒が入ったかもしれないの」

など、お金の管理のことや防犯について常日頃からしっかりしていた人は、このような内容の電話を家族にかけまくってくることが多いです。

毎日同じ内容の電話ばかりだとウザッ!と声をあげてしまいたくなる時もあるかもしれません。

しかし

「大丈夫だよ、ちゃんと管理してるから安心してね」

「それは困ったね。一緒に探そうか」

「鍵はあそこにあるかもしれないよ」

のように、相手の不安な心にぴたりと寄り添って安心させてあげましょう。

ちなみに、認知症の人は直前の出来事は忘れてしまっても「不安」「怒り」「喜び」「好き」「安心」「嬉しい」などの感情はちゃんと刻まれているそうです!

「この人と話していると安心する!」「この人は優しくて好きだわぁ」など、プラスの感情をたくさん積み重ねて安心させてあげたいですよね。

だから「不安」な感情には「安心」「共感」の感情で寄り添ってあげることで、電話の頻度も少し落ち着いてくるはずです。

理由③忘れているから

アルツハイマー型認知症の人は電話をかけたこと自体をすぐ忘れてしまうので、かけたそばからまた同じ内容で電話してしまうかもしれません。

根本的な不安感を会話で取り除ければ一番ですが、それでも電話の頻度が多い場合は、このような対処をするといいかもしれません。

・電話しても大丈夫な時間帯を決める
・認知症高齢者対策機能のある電話機に変える

例えば認知症高齢者対策機能のある電話機には「発信制限」「見守り機能」「詐欺防止機能」などの安心機能が付いている場合が多いです。

電話機に守ってもらったり相手をしてもらったりすることでこちらも気がラクになりますし、認知症の人も少し気が紛れ安心感につながるでしょう。

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アルツハイマー型認知症の人の電話によるトラブル例

アルツハイマー型認知症の人は電話をかけまくるだけでなく、高齢者の寂しさや不安につけこんでくるような電話がかかってきたときもうっかり応対してしまいがちです。

認知症の人が起こしやすい電話トラブル例をいくつか見つけましたのでご紹介します!

電話トラブル①オレオレ詐欺などにひっかかる

高齢者の電話トラブルといえば、昔から定番のオレオレ詐欺(母さん助けて詐欺とも言いますね)ですよね。

「こんなのいまだにひっかかる人いるのー?」

と思いますが、認知症の人や家族と離れて住んでいる一人暮らしの高齢者などは案外簡単にひっかかってしまうようです!

認知症の人の「寂しい」気持ちや「家族の役に立ちたい!」という思いに巧みにつけこんでくるので、いそいそと銀行へ振込みに行ってしまう人が後を絶ちません。

今は、登録した電話番号以外からかかってくると通知するまえにメッセージで警告を流してくれる電話機があります!

心配な人は取り入れてみると良いでしょう♪

電話トラブル②テレビショッピングなどで買いまくる

認知症の有無にかかわらず、高齢者は出かけることも億劫になり一日中テレビを見ている人も多いです。

そんな中、高齢者をターゲットにした健康食品や便利な電化製品などのテレビショッピングの番組は大変な人気があり、ついポンポンと電話で注文してしまう人が後を絶たないそうです!

家族はあとから請求書がたくさん送られてきて初めて知り、ビックリしますよね(汗)

返品できればいいのですができない店舗もあるので怖いですよね。

このような場合は、成年後見制度を利用すると親が勝手に契約を結ぶことができなくなるので安心ですよ。利用するのも一つの手かもしれません。

認知症、知的障害、精神障害などの理由でひとりで決めることが心配な方々は、財産管理(不動産や預貯金などの管理、遺産分割協議などの相続手続など)や身上保護(介護・福祉サービスの利用契約や施設入所・入院の契約締結、履行状況の確認など)などの法律行為をひとりで行うのがむずかしい場合があります。

また、自分に不利益な契約であることがよくわからないままに契約を結んでしまい、悪質商法の被害にあうおそれもあります。

このようなひとりで決めることに不安のある方々を法的に保護し、支援するのが成年後見制度です。

https://guardianship.mhlw.go.jp/personal/

厚生労働省が発行している、成年後見制度についてのパンフレットはこちらからダウンロードできますので気になる人は読んでみてくださいね。

電話トラブル③110番や119番などに電話してしまう

認知症による『物盗られ妄想』や日々の不安感から、無意識に警察や救急に電話をかけてしまうということがよくあるそうです。

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実際、うちの認知症の母もうっかり110番に電話をかけてしまい、警察から折り返されるということが先日起こりました(汗)

認知症なので電話をかけたこと自体は忘れてしまうのですが、その瞬間瞬間は「財布がない!泥棒が入ったかも!?」などれっきとした理由があって電話しているのですよね・・・

地元の警察に「うちの母は認知症なので、たびたび110番にかけてしまうことがあるかもしれません」と伝えておいてもよいでしょう。

また、発信先を制限できる機能のついた電話機に変えてみるのも一つの手ですよ。

電話トラブル④家族に毎日何度も繰り返し電話してしまう

寂しい、不安、すぐ忘れてしまう、そんな理由で家族に何度も何度も電話をかけてしまうというのが認知症の症状の一つです。

先に説明したように、認知症の人は常に「孤独感」「不安感」を感じながら生きています。

だから一番信頼している家族に助けや安心を求めたくて電話しまくってしまうのです。

本人もボケたくてボケているのではないし、不安を解消したくて電話しているので、その気持ちにまずは共感して寄り添ってあげましょう!

認知症の人はすぐに出来事は忘れてしまいますが感情として残っています。

とくに「不安」「恐怖」「孤独」などのマイナスな感情は強く残る傾向にあるので、マイナスの感情には溢れんばかりのプラスの感情で向き合ってあげて安心させてあげたいものです。

「そうなのか、心配だよね」「あとで一緒に探してあげようね」「あそこにあるかもしれないね」「大丈夫だよ、安心してね」

優しく共感してあげるだけでもホッとして電話の頻度も少し少なくなっていくでしょう。

アルツハイマー型認知症の人が電話をかけまくる理由と対処法まとめ

アルツハイマー型認知症の人がなぜ電話をかけまくってしまうのか?

今回はその理由や対処法、電話のトラブル例などをご紹介させていただきました。

『根底にある寂しさ・孤独感・不安感から、信頼している家族や周囲に助けを求めるために無意識に電話をかけてしまう』

というのが認知症の人が電話魔になってしまう一つの理由ということがわかりました。

なお対処法としてはこのような方法があります!

・決まった時間に毎日こちらから電話してみる
・WiFiを繋げて24時間見守る
・デイサービスなどの利用を検討する
・電話してきていい時間帯を決める
・発信先制限機能、見守り機能のついた電話機に変えてみる
・医師に相談してみる

ちなみに私は近くに住んでいるので、ほぼ毎日30分でも顔を見せて直接会話をするようにしたり、電話機に『電話をかける前に番号を確認しましょう!』などとメモを貼ったりしてみたところ、電話をかけまくるようなことはかなり少なくなりました♪

なお、神経の高ぶりや妄想・パニックなどの認知症の周辺症状には漢方薬の『抑肝散』が効果をもたらすこともある、と医師に処方していただいたところ、本当に効果が表れてきております!

お薬を飲んでもらうという方法もオススメです。

参照認知症に『抑肝散』を併用した効果は?実は14年前にためしてガッテンでも紹介されていた漢方薬だった

ひとりで抱えず、まずは地域包括支援センターや居宅介護支援事業所などに相談してみると解決の糸口が見つかるかもしれませんよ。

お悩みのあなたのお役に立てましたら幸いです。

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