先週末はお稽古茶事でした。
私にとって初のお茶事、且つお詰め役でした。
大変緊張しました。そしてとっても充実した楽しい時間を過ごせました。
当日は汗ばむほど、快晴の一日。
お茶事そのもの以上に、社中の多くの先輩方が水屋等で色々支えて下さって成り立ったお茶事ということに、ウルっとくるほど感動しました。3年近く社中全員が集まる初釜等が行えず、規制が多いお稽古が続いているため、今回の茶事は驚きと嬉しさと感謝の念を感じざるを得ませんでした。
お茶事は4時間ほど掛かります。
亭主は露地(お庭)の風情、床の間、掛軸、お花、懐石料理、お菓子、数々のお道具等を通して、茶事の趣旨を表しながらお抹茶(お濃茶とお薄茶)をもてなします。(もっと深い意味があると思います)
私は亭主でもなければ主催者でもありませんので、ここで詳しく書くことはできませんが、このご時世にぴったりな趣旨のお茶事でした。そのため心に響いたのだと思います。
最後にご亭主にご挨拶するのですが、本当に涙ぐんで言葉につまりました。
当日はお炭のご機嫌がよく、お湯がよく沸いておりました。炭の音、お湯が沸く音(松風)を静かな茶室の中で聞くのは心が落ち着きました。亭主がお釜に水を差し松風が一瞬で消え静かになった時、「何か」を感じました。この意味はまだ自分のなかで説明できませんが、これから少しずつ理解していきたいと思います。
お詰めとしてのお役ですが。。。
30点ぐらいでしょうか。。。
本で読んでいてもなかなか難しいですね。師匠が近くでご指導下さいました。茶事を経験することでお稽古の内容や、茶道の意味への理解が一歩進んだと思いました。
さて当日のお着物です。
気合入れすぎて、当初の予定のお着物から3回変更しました。結局この着物にしたのは前日でした。ずっとこれにしよう!と思っていたの着物は袖丈が長すぎた(リサイクル着物ですからね~。でも逸品の新品着物です)。次に濃紺の着物にしました。でも「暗すぎない!?」と数日自問自答が続き、結局紅葉の時期に合いそうなこの橙色の着物にしました。一紋付きぼかし地色無地です。
帯はブログ友に真似させて頂き、扇柄の名古屋帯。本当は塩瀬の白を探していたのですがご縁なく、こちらとなりました。畳皺があってう~ん。気合い入れすぎて着付けにいつも以上に時間を掛けた割には、いつもより上手に着付けず残念。
お茶事から帰宅した時は日没近かったため、写真もぼやけてしまいました(娘撮影)。
着崩れしているとはいえ、右側が裾つぼまりができておらず、また背中もだぶついてしまい、反省点多すぎ。(← いつもと同じ課題点)
さて、お懐石料理も大変美味しかったです。全て師匠がお料理なさり、水屋の方々がご準備して下さいました。どのようなご準備なのかは私はまだ分かりませんが、かなり大変そうです。
家族に今日のお茶事がどんなに楽しかったかを伝えたいために、懐石料理もどきを夕飯に作ってみました。なんちゃって懐石です。(こんなの懐石料理じゃな~い!)
お道具を持っていないので、家にあるあり合わせのお皿で並べてみました。
これまでの淡交社「なごみ」の懐石料理の特集ページを参考にしました。(何度もいいますが、これはなんちゃってです)
お汁椀は滅多に使わない本物のお汁椀です。結婚祝いで頂きました。中は生麩の白味噌汁です。我が家で白味噌は初めてです。赤味噌を少し加えています。
写真はありませんが、その他に
・ 煮物 デパ地下で買った
・ 焼き物 ラム肉チョップ (子供らの大好物)
です。
お茶事から帰宅して5時から用意したのですもの、これでご勘弁を。
こんないい加減なお料理ですが、予想以上に家族から高評価。
生麩in 白味噌は我が家では初だったので、子供からは大好評。主人からは「実家(関西)ではよく白味噌だったよ。だいたいこんな感じの味だった」
お刺身は通常の切り方ではなく、細く切って少しだけ加減酢を掛けてふんわりの盛り付け。少しだけ大葉をのせました。
夕食を頂きながら「本当はこんなんじゃないのよ~ もっと美味しかったんだから~」と茶事の流れを説明しました。
翌日、娘からは「カイセキリョウリっというもの、もう一度作って」
「いやいや、あれは偽物だから、大学合格したら茶懐石のお店でお祝いしようね」、と約束しました。
お目汚しで失礼しました。
それではまた。