田吾作「今回は田吾作ファームで栽培中のそら豆の品種を紹介する。」



「そら豆は地中海から西南アジアが原産でマメ科ソラマメ属の植物である。」



「古代エジプトなどで食べられていたそら豆が、紀元前約3000年以降に中国に伝わり、日本には8世紀にインドの僧が持ち込んだと言われている。」



「ヨーロッパにおいてインゲン豆が普及する前は、豆といえばそら豆のことを指していた。」



「その一方で縁起が悪いとされて、そら豆を食べたり触ったり話題にすることが禁じられた。」










田吾作「これはそら豆の花の特徴が、地上と冥界をつないでいると信じられたのが原因らしい。」



「古代ギリシャの有名な哲学者のピタゴラスも、そら豆を死の象徴として食べなかったと言われている。」



「このようにネガティブなイメージを持つようになったのは、そら豆中毒にやりやすい人が多かったのが最も大きな原因だ。」



「そら豆中毒とは食べたり花粉を吸うことで発熱や赤血球が破壊される食中毒で、場合によっては急性腎不全で死んでしまうこともある。」



「これは遺伝的要因が大きく関わっており、地中海や北アフリカや中央アジアの人々に多い。」










田吾作「日本では古くから人々に重宝されてきたことが記録として残っている。」



「江戸時代以降は米の代わりに炊いたり、味噌の原料とするなど重要な穀物として利用されていた。」



「特に飢饉が発生した年には、人々の命を支える貴重な食料だったと言われている。」



「これは日本人には遺伝的に、そら豆中毒になる人がほとんどいなかったのが理由だ。」



「そうでなければ飢饉の際に、そら豆中毒によって犠牲者が更に増えたはずだ。」





アサヒ農園: お多福





田吾作「お多福は大粒で緑色のそら豆である。」



「1株3~4本に分岐し、莢の長さは約15~20cmで幅は約3cm、1莢には2~3粒の豆が入り、形は扁平で長さは約4cm、幅は約2.5cmだ。」



「古くから知られている品種で、肉質は緻密で甘味に富み食味が優れている。」





みかど協和: 初姫





田吾作「初姫は大粒で赤色のそら豆である。」



「莢は緑色で豆が赤色、草勢が強くて耐寒性に優れ、分岐と着莢数が多くて2粒莢が中心だ。」



「味は粉質でホクホクしていて甘味が強い。」










田吾作「このようにそら豆は古くから世界中の人々の食生活を支えてきた。」



「現在では日本の枝豆が世界中で食べられるようになったが、古くはそら豆が人々に愛されてきたのだ。」



「ちなみに詩人のホラティウスは、そら豆をピタゴラス豆と呼んでバカにしていたという話がある。」



「ピタゴラスは数学で有名になったが、そら豆が何故食中毒を起こすのかは解明できなかったようだ。」



「皆さんも家庭菜園でそら豆を栽培しては如何だろうか?」

















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