東山魁夷館にいった話
こんばんは。しいたけです。今日は国家試験の発表日でした。
再来年自分もドキドキしながら結果を待つことになるとは、大学入学当初は全く実感が湧きませんでしたが、実習が始まると着々と近づいている感じがします…
先輩方合格おめでとうございます!
医学生はみんな毎日休みの日も勉強しているかというと、そうでもありません。
飲み会したり部活、バイトなどプライベートも精力的に充実させる人が多いです。
先日休日で東山魁夷館に訪れる機会がありましたので、その感想を。
東山魁夷(ひがしやま かい)について
東山の代表作品として「白い馬の見える風景」があります。私は大学になってからこの画家さんのことを知りましたが、友人でも結構な割合、知っている人が多く名前は知らずとも長野県 蓼科にある「御射鹿池」を題材にした一枚は見たことがあるようでした。
私は最近まで知らなかったけれど。
あまり背景知識のないままに、美術館に直行しました。(友人に誘われて)
東山は神戸出身、美大に入学したが第二次世界大戦の招集を受け訓練中の鹿児島の阿蘇の風景に感動し山岳風景に魅了されたそうです。
肉眼的に捉えたような構図
風景画の手法として手前を見下ろすような構図で風景画に奥行きを持たせた作品も多かったです。
ですが私はあえて近くのものにフォーカスした作品、「春潮」「沼の静寂」の作風が目に留まりました。
自分は空を見上げることが多く、その写真を撮るときにあまり日当たりの関係か逆光かでみたままのものが写真に残せず歯がゆい気持ちになります。
絵画はその分、自分の見たまま、感じたままの色彩を表現できるので(色の作成には四苦八苦しそうですが…)いいなあと思いました。
「沼の静寂」が今回見た中では印象的で、ぽつん、ぽつんと咲く純白の蓮沼にしだれ柳が上からかかっている構図で、オーストリア インスブルックが取材地だそうです。
水面にシンメトリーにものが映りこむ構図も神秘的なものを感じますよね。紅葉の季節などには波の立たない早朝にカメラを構えるおじさんたちが多数観光地に出没します。
同じように柳が沼の水面に映りこみ、全体に淡く柔らかい静寂な緑が広がっていて素敵でした。上下の対称性は展示された作品でも50代頃のものが多く、なにか作者の中であったのかなぁなんて妄想が膨らみました。
白い馬シリーズは突然モーツァルトの曲と共に作品制作中に東山の頭に白い馬が突然出てきたというのが由来だそうです。ほとんどの白い馬シリーズの取材地は展示されている中だと山梨県や長野県、石川県など関東の山の中が取材地になっていました。
うーん、私には白い馬の良さがあまりわからなかったなあ。
明らかに違和感があるけれど、幻想的な風景になるのは間違いないのかもしれません。
美術鑑賞のすすめ
本日は東山魁夷館のレポートになりました。
今回はぶっつけ本番で美術館に行きましたが、同じ作家さんの作品だったので救われた部分が大きかったです。
今までの美術鑑賞を振り返ると、結構大きな展覧会で頭が膨大な量の絵画の解釈を考えられずに終わってしまっていました。
今回の美術展は自然が題材のものが多いというのもあるけれど、58作品で、一つ一つ丁寧に作品に疑問や感想を持つことができました。
次回の美術巡りからは収蔵数も参考にしながら、じっくり鑑賞できるようにしていこうと思いました。
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