信用取引の失敗 | 株をめぐる冒険

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零細企業経営者が株式投資をする。
ウォーレン・バフェットの教え
   1.良い企業を見つける
   2.割安な価格で購入する
   3.企業が優良な限り持ち続ける
賢明な投資家でいることで一番大事なことは「待つ」ことだ。

二人の娘への書置きブログ。

 今日の市場は軟調でした。FOMCの金利発表が控えてるということらしいです。

 

 ネットで株式投資関連を見ていると、ダブルスコープの連続ストップ安で困っている個人投資家の話が目に入ってきます。信用取引で大きく張った人が大変な思いをしているのが想像できます。自分も投資したてのころ信用取引で失敗しました。

 

 過去の自分のブログで書いたことがあると思いますが、とにかく投資人生最大の失敗なので、重複しますが自戒を込めてまた書きます。

 

 2005年のちょうど今頃でした。自分が投資を始めて数か月のころです。阪神タイガースが久しぶりの優勝に向けてマジック3点灯中で大盛り上がりしていたので、阪神電鉄の株も多少上がっていました。優勝が決まれば株価も下がるに決まっていると思い、信用取引で売りを入れました。自分では余裕をもっていたつもりで、フルレバレッジまではしていませんでしたが、そこそこの株数を張っていました。

 その前の数週間で、元手の300万円を三菱自動車で信用取引を使って500万円にまで増やしていたので、完全に調子に乗っていたと思います。そして、阪神電鉄を信用で売ったその日に村上ファンドが阪神電鉄を買収する報道がでて、それから3回連続のストップ高になり、優勝が決定した次の日にやっと値が付きました。追証にはなりませんでしたが、500万円がいっきに7万になりました。Yahoo掲示板には、歴史的な締め上げだとか、何回連続ストップ高になるかわからないとかの情報が書き込んであり、それを見るたびに家族の顔が浮かんだし、その3日間ぐらい寝ようにも寝れないし、たばこは吸いっぱなしだし、横になっていると重力が強く感じられ上から押さえつけられているような感覚がしました。寿命が確実に縮まっているような感覚でした。あの日タイガースが優勝しなかったら、もう一日ストップ高が続いていたかもしれません。値幅制限も連続ストップ高で大きくなっていたので、確実に数百万円の借金をかかえることになっていたと思います。500万が7万まで減りましたが、むしろ借金を抱えずに決済できたときは心の底からほっとしました。

 

 その直後、しばらく株式投資から離れようと思いました。たくさんのお金を失いましたが村上世彰氏に対して負の感情はなく、むしろ叱咤されたような感覚でした。彼にはだいぶ痛い思いをさせられましたが、その当時メディアで彼は相当叩かれているけど、おかしいのは株式市場の意味が分かっていない叩いているほうの人たちだなと思って見ていました。

 

 そして、その大失敗の後、ウォーレン・バフェットやピーター・リンチを知り、金持ち父さんシリーズにも出会いました。天使の羽が上から降ってくるような感じでした。それらの本で人生が変わったのを思い出します。

 

 ということで、初心を忘れないためにも大失敗談を書きました。また同じことを書く時もあると思いますが、自分には何回も書くことが必要だと思っています。

 

 

 

 


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