【ライブレポート】2022年1月7日 浜田省吾”40th Anniversary ON THE ROAD 2022 LIVE at 武道館” – なぜ今、武道館再現セットリストでライブを行ったのか?

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ライブレポート

2022年1月、ソングライターの浜田省吾氏は日本武道館の舞台に立っていた。

40th Anniversary ON THE ROAD 2022 LIVE at 武道館”と題して、1月6日(木)、7日(金)の2日間にわたり、40年前の1982年1月12日日本武道館公演の曲目が完全再現された。

幸運なことに、筆者は1月7日(2日目)の公演に参加することができた。

この記事では、1月7日公演のレポートをするとともに、なぜ今浜田氏が1982年の武道館公演再現ライブを行ったのか、筆者が実際にライブを観て思いめぐらせたことも書いておきたい。

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【ライブレポート】”40th Anniversary ON THE ROAD 2022 LIVE at 武道館”1月7日(金)公演

ここでは1月7日(金)の浜田省吾氏の武道館公演のライブレポートをお届けする。ライブの告知から終演後まで、時系列に沿って書いていこうと思う。

最後に、今回なぜ1982年の武道館公演の再現ライブ、と言う形をとったのか、筆者なりにライブを観て感じたことをまとめてみた。

ライブの告知~開演前まで

まずは、ライブ当日までのことも少し書いておきたい。

2021年11月29日(月)に今回の武道館公演の告知が行われた。ファンクラブ向けのライブが続き、そこにコロナ騒動も加わって、一般向けのコンサート自体が久しぶりであった。

https://sh-otr2022budokan.jp

しかも1982年の武道館公演の再現、というとてもレアな内容である。関東圏にいない人も全国から駆け付け、チケットは争奪戦になることが予想された。

企画の面白さに惹かれ、何としても行きたいと思った。そして今回は、母を誘って行くことにした。

母は地方にいるが、ちょうど関東で別の用事があった。一方筆者は年末年始で実家に帰省していたため、7日に一緒に上京してコンサートを見に行く計画を立てたのだった。

さらに、このブログでは、チケットを手にしていない段階で、武道館公演の予習記事を書いた

【浜田省吾】”40th Anniversary ON THE ROAD 2022 LIVE at 武道館”を予習しよう!40年前の武道館公演のセットリストや収録アルバムも全紹介

企画性の高いライブなので、1982年のライブがどんな位置づけで、なぜ今その再現が行われるのか、しっかり予習してからライブに臨みたいと思った。

とは言え、予習記事まで書いて落選した時の悲しさたるや…という考えが頭をよぎったが、入手できなかったら仕方ない、と腹をくくって抽選の日を待った。

そんな気合が通じたのか、7日公演のチケットを2枚入手することができた。その後は、母とともに当日の曲目の予習もした。

前日の6日、関東では大雪の知らせを目にし、その影響も少し心配された。が、7日には天気も回復し、鉄道にも影響がなく、無事に上京することができた。

16時過ぎ頃に、日本武道館に到着した。既にお月さまが姿を見せていた。

筆者は、この日本武道館で10数年前に大学の入学式があり、その時初めて中に入った。当時は、そう言えば母も一緒にいたのだった、と思い出した。

その母と、今度は浜田氏のコンサートに武道館に来ている、不思議な気分だった。

会場前には、今回の公演の看板とともに、大きな門松が設置されていた。

そして会場前の柵にはチケット完売の張り紙も掲示されていた。改めてチケットが手に入ったことを有り難く思った。

座席は東側の2階席、ちょうど通路が前だったので、前に座席がない分、広々としていたのが良かった。あっという間に開演の時刻となった。

開演~終演まで(ライブレポート)

※最後に1月7日のセットリストを掲載している。当日演奏されたバージョンに近いアレンジで収録されたアルバムも併せて紹介している。

客電が落ちると、浜田氏が歌うTHE BEATLESIN MY LIFE」が流れ始めた。この日のために新たに収録されたものだったのだろうか。

そして立て続けに、「G線上のアリア」が流れるとメンバーが登場する。浜田氏は最後に登場し、小田原豊氏のドラムから「壁にむかって」でライブがスタートした。

2021年にシングル『この新しい朝に』のカップリングとしてリメイクされた、1stアルバムの中のロックナンバーである。

この曲がリメイクされた時には、日本武道館公演を再現する予定ではなかったはずである。不思議なめぐりあわせだなと思った。

浜田氏の格好は、グレーの長袖シャツの上に、「ON THE ROAD 2022」と書かれたTシャツを重ね着していた。グッズで販売されたTシャツとはまた異なるデザインに見えた。

浜田氏の衣装チェンジはなく、ずっとライブTシャツを着て演奏することは珍しかった。このライブに賭ける想いを、筆者は感じた。

2曲目の「明日なき世代」では、座席から立ち上がる人が多く見られた。声は出せなくても、アウトロでは多くの人の腕が上がった。

最初のMCでは、ライブに制約があることに触れ、「拍手はずっとやると手が痛いので、エア拍手で」と笑いを誘った。

次の曲はあまり演奏されることのない、5th『君が人生の時…』から「青春のビジョン」。

リメイクのない曲だけにアレンジに注目したが、印象的なイントロのコード進行が現代的なアレンジに生まれ変わっていた。よりロック色の強いサウンドになっていたと思う。

ただ最初の3曲くらいは、やや音が聞こえにくく、ホーンセクションの音や浜田氏のボーカルも小さめだった。が、その後は調整されて聴きやすくなっていった。

ダンス!」という掛け声とともに、「土曜の夜と日曜の朝」へ。ベストアルバム『The Best of Shogo Hamada vol.2』のアレンジで披露された。

続くMCでは1982年のコンサートでは、まだアルバムが7枚しかなかったことを浜田氏が説明。その当時の最新アルバムだった『愛の世代の前に』から2曲続けて演奏された。

1曲目は「愛という名のもとに」。これもベストアルバム『The Best of Shogo Hamada vol.2』のアレンジが採用され、打ち込みのドラムが主軸となっていた。

2曲目の「モダンガール」は、オリジナルのアレンジをベースにしつつも、ややしっとりしたアレンジ。

今回もコーラスには中嶋ユキノ竹内宏美の2人が参加し、ギターの町支寛二とともに素晴らしいコーラスを聴かせてくれる。

今回は思い出話も含めながらのMC、「当時小田急線に乗って新宿に出て…」とかなり具体的な話も飛び出す。

そして楽器や大荷物を抱えて、電車に乗った当時を再現するように、荷物とギターケースが実際にステージに置かれ、浜田氏はそれらを抱えた。

そんな演出も交えつつ、2ndアルバム『LOVE TRAIN』から名バラード「君の微笑」を披露。概ねバラードベスト『SAND CASTLE』のバージョンを踏まえたアレンジだった。

そして自身最大のヒット曲「悲しみは雪のように」は、1992年のシングルバージョンで披露。演奏後には、「昨日(関東は大雪だった)は最高だったんだ」とこぼしていた。

第1部最後の曲は、「『SAND CASTLE』バージョンで」と宣言して、隠れた名曲「いつわりの日々」。サビの重厚なコーラスとともに、見事な第1部の締めとなった。

浜田氏は「俺たち、すぐに戻ってきます」という、かつてのライブで映像でも聞かれる言葉を述べていたのが印象的だった。

なお予習記事のセットリストに間違いがあったのは不覚だった。「君の微笑」と「悲しみは雪のように」が逆になっていたことを、ここでお詫び申し上げたい。

第2部までの時間は、懐かしい当時の写真のスライドショーとともに、バラードベスト『SAND CASTLE』の楽曲のインストゥルメンタルが流れていたようだ。

あいにく筆者はお手洗いの長蛇の列に並んでいたため、全てを見聞きすることはかなわなかった。

お手洗いの列がなくなった頃に、第2部がスタート。「レッツゴー!」と勢いよく、デビューシングル「路地裏の少年」で幕を開けた。

近年はBメロの最後「少しの小銭」の部分は、高く上がる主旋律を町支氏が歌い、浜田氏は下をハモるスタイルが定着した。

続く「ラストショー」への流れは近年ではまるでアンコールのよう。ライブの中盤でこの流れを聴くのは今は珍しい。

アレンジはバラードベスト『EDGE OF THE KNIFE』に近い形がずっと定着している。

大いに盛り上がった2曲の後のMC。「時間の流れは多くのものを変え、失わせてしまう」「しかし音楽は当時の匂いさえ思い出させる」という趣旨の言葉が印象的だった。

そして「片想い」「陽のあたる場所」という名曲2曲を披露。この2曲に共通するのは”印象的なイントロ”であり、それがオリジナルアレンジで演奏されたのは嬉しかった。

続くMCでは自身の生い立ちやロック少年であったことを語り、おもむろにギターを鳴らしながら、まさかの「初恋」を1コーラス弾き語りを行った。

「初恋」と言えば、2005年のアルバム『My First Love』に収録されたリード曲であり、今回のライブで唯一再現セットリストから外れて披露された楽曲となった。

そのまま1980年のアルバム『Home Bound』に収録された「終りなき疾走」へ。

ロックに憧れた少年時代を歌った「初恋」から、本当にやりたい音楽を始めた頃の「終りなき疾走」の流れは鳥肌が立った。

再現ライブということではあるが、当時をそのままなぞるだけではなく、浜田氏がこれまで活動してきた歴史を踏まえた構成になっていることが素晴らしかった。

いよいよライブも後半戦。「独立記念日」「反抗期」とロックンロールナンバーが続き、会場のテンションもどんどん上がっていく。

後半にかけての浜田氏のボーカルもテンションが上がり、爆発力が増している。「反抗期」では美久月千晴のベースから始まり、ホーンセクションが入ってくるイントロだ。

そして実はこの流れ、2019年のファンクラブツアー「100% FAN FUN FAN 2019 ”Journey of a Songwriter” since 1975 Welcome back to The 80’s Part-1 終りなき疾走 ~ ALL FOR RUN」の1~3曲目と同じ流れだったのだ。

※ファンクラブライブについて書いた記事はこちら

1982年のライブの再現でもあり、ファンクラブライブの総括にもなっている点が大変興味深かった。

もう1点、「独立記念日」の後半で「空っぽの頭で」と言う歌詞があるが、「空っぽの心で」と変えられていたのも耳に残った。

機械的なサウンドから「東京」へ。この曲では町支氏のギターソロが光り、当時のスティーヴ・ルカサー(TOTO)が弾いたフレーズを完コピで弾く姿がカッコ良かった。

町支氏も浜田氏と同じく、ロック少年から続いて今があるのだと思った。

アウトロではかなり派手なライティングがあり、横にいた母は少しめまいが起きていたそうだった。

1981年8月6日に書いた曲です」と言って本編ラストの「愛の世代の前に」。8月6日と言えば広島原爆忌であり、いつも以上に重く激しく、曲が響いて聞こえた。

とは言え、ライブらしい演出も行われた。リフの部分では、炎と火花が噴出してライブ本編を華々しく締めくくった。

1度メンバーがステージを離れ、ほどなくしてアンコールへ。「あばずれセブンティーン」「HIGH SCHOOL ROCK & ROLL」と景気の良い曲を立て続けに披露した。

「HIGH SCHOOL ROCK & ROLL」が披露されるのは、かなり久しぶりのことだと言う。しかし「奴等がつくったからくり 汚ねぇやり口」と言う歌詞は、驚くほど昨今の状況を表している。

メンバー紹介を挟んで、「Midnight Blue Train」へ。アレンジは2005年のシングル『光と影の季節』のカップリングに収録されたバージョンだった。

緑の光線と、スモークで幻想的な空間が作り出されていたのも印象的だった。3曲のアンコールを披露して、再びメンバーはステージを去っていった。

再度のアンコールに応え、メンバーは全員一列になってファンに感謝の一礼。そしてアンコール最後の楽曲は、2ndアルバム『LOVE TRAIN』収録の「ラストダンス」。

ミラーボールが光り始め、無数の光が照らす空間になった。普段のライブなら、後半は演奏がなくなって、ファンの大合唱になる

それが今回できないため、サビの繰り返しは減らされたアレンジになっていた。浜田氏も、「今度こそ制約がなく、思い切り歌いたいね」とMCでしみじみ語っていた。

最大限、制約のあるライブであることを意識させないような作りになっていたのが、とても好感を持てた。「俺たちはいつも通りやる」ともMCで語っていた浜田氏、本当にいつものライブだった。

最後の曲を終えると、何度も手を振りながら浜田氏はステージから去っていった。終演はおよそ19:10頃だっただろうか。

約2時間30分、全22曲(+「初恋」)の1982年日本武道館公演の再現ライブは終わった。

終演後のスクリーンには、ライブアルバム『ON THE ROAD』のジャケットに「SHOGO HAMADA ON THE ROAD 2022 40th Anniversary LIVE at 武道館」の文字が映し出された。

会場の外に出ると、多くの人が外に貼りだされた看板を撮影していた。

さて、最後に1月7日のセットリストと、披露されたバージョンに近いアレンジの楽曲が収録されている作品をセットにして表にしている。

予習記事で作成したものだが、アレンジに関してはほぼ予想通りだった。

「モダンガール」は該当するアレンジがないのと、リメイクのない「青春のビジョン」「HIGH SCHOOL ROCK & ROLL」などは、今回オリジナルのアレンジだった。

また予習記事では、新曲「この新しい朝に」など、再現セットリスト以外の曲も数曲披露されるのではないか、という予想も立てていた。

しかしそうした番外編的な楽曲は「初恋」の弾き語りのみで、ほぼ1982年のセットリストに忠実にライブが進行した。

<セットリスト>

no.タイトル収録作品
SE.1IN MY LIFEThe Beatles Cover
SE.2G線上のアリアメンバー登場
1.壁にむかって41stシングル
2.明日なき世代39thシングル
MC
3.青春のヴィジョン5thアルバム
4.土曜の夜と日曜の朝ベストアルバム
MC
5.愛という名のもとにベストアルバム
6.モダンガールベストアルバム
MC
7.君の微笑セルフカバーアルバム
8.悲しみは雪のようにベストアルバム
MC
9.いつわりの日々セルフカバーアルバム
休憩(君に会うまでは、散歩道、朝のシルエット、丘の上の愛)
10.路地裏の少年10thアルバム
11.ラストショーセルフカバーアルバム
MC
12.片想いベストアルバム
13.陽のあたる場所ベストアルバム
MC
14.初恋(1コーラス、弾き語り)
15.終りなき疾走ベストアルバム
16.独立記念日7thアルバム
17.反抗期6thアルバム
18.東京ベストアルバム
MC
19.愛の世代の前にベストアルバム
 En.1 
20.あばずれセブンティーン6thアルバム
21.HIGH SCHOOL ROCK & ROLL1stアルバム
22.Midnight Blue Train35thシングル
 En.2 
23.ラストダンスセルフカバーアルバム

終演後に思うこと – なぜ今、1982年の武道館再現公演が行われたのか?

最後に、今回のライブを観た上で、改めて浜田氏が今武道館再現ライブをやったことの意味を考えてみたい。少し筆者の個人的な経験も交えながら書いていく。

まず、このライブが「現在の浜田氏が、過去の浜田氏のライブを再現する」、というタイムスリップが伴うライブだったこと大きなポイントである。

つまり今であって、今のことではない、不思議な感覚である。筆者はライブが終わった帰り道、ふと、かつて母と来た日本武道館を思い出していた。

ライブレポートの中でも触れたように、筆者は10数年前に大学の入学式で母と日本武道館を訪れている。上京して独り暮らしする不安と、新生活への希望の両方があったように思う。

不安な気持ちが湧いてきた時に、それを安らげてくれたのが浜田氏の音楽だった。大学以前はそれほど熱心なファンではなく、親が聴くのを一緒に聴いていたくらいであった。

しかし一人寂しい気持ちが湧き起こった時、不思議と浜田氏の音楽を聴くと心が落ち着いた。特に思い出深いのは『誰がために鐘は鳴る』の楽曲だ。

なぜそんなことを思い出したのか。やはり過去へと遡るライブの力が、あの場にいたそれぞれの人の過去を呼び覚ましたのではないか、と思った。

MCの中で浜田氏は「1982年のライブを観ていた人は?」と尋ねた。そこで拍手をした人は、きっと今回のライブを観て1982年にタイムスリップしたことだろう。

また浜田氏は「1982年生まれていなかった人?」とも尋ねた。私のことだった。

当然筆者は当時のライブを思い出すことはできないが、10数年前に訪れた武道館と、当時聴いていた浜田氏の楽曲が頭の中にはっきりと浮かんできた。

おそらくあの場にいた人が、それぞれに武道館や浜田氏のコンサート・楽曲に関する思い出を、自然と思い出したのではないか、と想像する。

そして何より、ステージ上の浜田氏自身が過去を振り返りながら、当時のセットリストでライブを行うという珍しい体験をしていた。

思い出話は得意ではないけど」と言いながら、過去のことを語りながらのライブだった。

※過去のツイートではあるが、キーボードの福田裕彦氏が過去の浜田氏の楽曲を聴いた時の不思議な感覚を言葉にしていた。

なぜそんな体験をするようなライブを行ったか。

間違いなく理由の1つには、制約のあるライブで、思い切りライブ活動を前に進められない状況があるだろう。浜田氏は声が出せない、制約のあるライブであることが本当に残念そうであった

だからこそ、今の浜田氏を見せるライブはやるべきではない、と思ったのだろう。

2021年のツアーの中止は感染症対策ということもあろうが、それだけではなく制約のあるライブで自分のパフォーマンスはできないというこだわりもあったのだと思う。

今のセットリストではなく、かつての武道館の再現であれば、それは番外編として成立する。

浜田氏のコンサートは、1982年の武道館公演の後から”ON THE ROAD”と名付けられることとなった。

”ON THE ROAD”は「途上で」などを意味する言葉だ。それは必ずしも進み続けることだけを言うのではない。

旅の途上では立ち止まることも必要である。今回のコンサートは、浜田氏自身が一度立ち止まって過去を振り返るとともに、ファンにとってもそれぞれの過去を振り返る装置になっていた。

それはどんな効果を生んだのか。

”今のライブ”が制約で存分に楽しめない分、”それぞれの過去を旅する”という味付けで、ライブの感動を高めてくれる。そんな粋なはからいを感じさせるライブになったのだ、と思った。

つまり、今回のライブはただ1982年から40周年だから再現されただけではない、と言うことだ。

100%突き進めない今だからこそ、過去を旅することで今を彩ろう、という何とも素敵な仕掛けだったのである。

私自身が過去の思い出を手繰り寄せた瞬間、本当の意味でこの再現ライブが完結したように思えた。

そしてライブ終演後の町支氏のつぶやきにあるように、浜田氏の楽曲が今も色あせていないからこそ、成立したライブだったのである。

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まとめ

今回の記事では、1月7日に行われた浜田省吾”40th Anniversary ON THE ROAD 2022 LIVE at 武道館”のライブレポートとともに、このライブの意味について考察を深めた。

1982年のセットリストの再現と言うユニークな企画は、思っていた以上に様々な効果を生んだのではないかと思う。

それは浜田氏自身の歴史の整理でもあり、ファン1人ひとりにとっても、過去を振り返って浜田氏の思い出を呼び覚ます体験となったのではないか。

そして浜田氏は2016年のツアーを最後に、その後はファンクラブ会員限定で、過去の楽曲のみで構成された企画ライブを毎年行ってきた。

そのファンクラブツアーで培った過去の楽曲を蘇らせる試みが、見事に今回のライブに結実している。さらには制約のある今だからこそ、過去の持つパワーが今を助けてくれた

”ライブ”しづらい状況下で、ここまで今が彩られた感動を呼んだライブもなかなかなかったように思う。

もちろんいち早く通常のライブが開催されることを待つばかりではあるが、今回の過去への旅も、時には悪くないと思わせてくれる、素敵なコンサートだった。

次こそは思い切り弾けるライブを楽しみに待ちたいと思う。

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