ベトナムのパンのふわふわのアレ、「チャーボン」とは
ベトナムのローカルのパン屋では、ベージュや赤いふわふわの乗った、不思議なパンがよく売られている。
初めて見たときは、「え?! おがくず? 毛糸?」と思ったけれど…
その正体は、でんぶ(田麩)こと、Chà Bông(チャーボン)。
今日は、ベトナム定番のでんぶについて、徒然に書いてみる。
ふわふわのチャーボン
ベトナムのローカルのパン屋へ行くと、こういう、ベージュや赤のふわふわの乗ったパンがよく売っている。
というか、この類のパンがあれば、ベトナムローカルなパン屋。
(シンガポール系という線もあるけど。)
一見おがくずみたいなふわふわは、ベトナムの肉でんぶ。
ベトナム語では、でんぶはChà Bông(チャーボン)と言う。
甘辛い味付けで、いろんなもののトッピングに使われる。
チャーボンは、豚、鶏、魚など
ベトナムでよく見かけるでんぶは、肉でんぶが主流。
豚肉のでんぶ(Chà bông thịt heo)が多い。
定番の味付けは、甘じょっぱい。
唐辛子入りの辛い味付けのものもある。
鶏肉のでんぶ(Chà bông thịt gà)もある。
下の写真のものは、でんぶというか、ジャーキー寄りだけど、牛肉のものもある。
肉だけでなく、唐辛子や香草を加えたものも、あったりする。
ちなみにベトナムには、肉でんぶだけでなく、魚でんぶ(Chà bông cá)や、キノコでんぶ(Chà bông nấm)などもある。
チャーボンはおこわやパンのお供
チャーボンの親友と言えば、ベトナムおこわのXôi(ソイ)。
お肉や卵などの具を乗せないときは、チャーボンが大事な肉要素。
チャーボンはベトナム料理のトッピングの定番。
ホテルの朝食ビュッフェでも、トッピングコーナーでチャーボン発見。
英語だと、ポークフロス(Pork floss)と呼ばれる理由がわかる。
豚肉のものは、ふわふわの綿毛や毛糸みたい。
ベトナムでは、パンとチャーボンの組み合わせも超定番。
こちらは、ベージュの普通のと、赤い辛口と二種類。
ベトナム航空の国内線では、機内食に、肉でんぶ入りワッフルが出てきた。
これは鶏肉のでんぶだったかな?
個人的には、ワッフルと肉でんぶは別々でお願いしたいけど…
この、肉でんぶ入りワッフル、最近すごくよく見かける。
スーパーで山積みだし。
パン屋では、肉でんぶ乗せマフィンもあった。
しかも、Trứng muối(チュン ムオイ)こと、塩卵も入っているだと?!
こういう、日本にはない組み合わせを見ると、ここは異国なんだなと思う。
個人的には、ソイセオ(緑豆おこわ)に乗せるのが、一番好きだけど...
ベトナムでは、甘いパンやお菓子にも活躍の肉でんぶ。
ふわふわで、甘辛くて、素朴なおいしさ。
機会があれば、お試しあれ。
↓ランキング参加中。クリックしてくれるとうれしいです。