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お菓子教室:がんづき

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岩手の郷土菓子なのです。

 今月の23日、月一回の菓子教室へ行ってきました。テーマはがんづき(雁月)です。小さい頃から近所のお菓子屋さんで購入したり、自宅でばあちゃんが作っていました。今は腕自慢の農家のお母さんたちが作り地元の産直で良く見かけます。

 さて、菓子教室のテーマはいつも生徒さん達と決めて作るようにしています。11月に『きりせんしょ』を作り、試食をしている時に『がんづき』を12月のお菓子に決めました。

 『じゃあ、来月はがんづきで…』と、言ったものの、最後に作ったのは何時だったっけ…?と思いだせないくらい遠い昔。

 先ずは何となく覚えている配合に近いレシピのものを幾つかネットや本で見つけ、見た目の美しさを参考に、2種類試作をすることにしました。

がんづき作りには酢を入れるのがポイントです!

 それぞれ作ってみて、納得できたのが下の写真です。

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生地の状態を見るため、胡桃は使っていません。結構くるみって買うと高いのです。

 生地にポコポコと小さな穴があるのは、鍋蓋に布巾やさらしを撒いていないので水滴が落ちたために出来た穴です。

 このがんづきという御菓子は、ふんわりしたシフォンケーキではなく、どっしりした食べ応えがある味がします。素手で掴んでガッツリ食べるのが正しい食べ方のような気がします。

 レシピを整えて、配合と作り方をパソコンで仕上げ、材料を準備してイザ!当日を迎えました。

 

いい出来です!

 お菓子教室を行っている県内の某市は、内陸部の中では結構雪が積もるところです。2日くらい前に結構な積雪があったので、少し早めに出発しましたが、当日はお日さまが照って暖かいくらいです。前夜、生姜焼きを焼いている時に油が跳ねて左目を直撃!!、太陽が目に入るたびにチクチクと痛くて涙がボロボロ出てきます。途中ドラックストアで目薬を買いました。

 会場に到着し、いつも通り備品や材料を量り準備完了です。この日は生徒さんが少なかったのですが、その分みんなでタップリ試食する事ができました。

 菓子教室は、なるべく口頭で説明しながら、生徒さんに作ってもらうスタイルをとっています。そして完成したのが下の写真です。上出来です!

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試作品と違い少し色が薄いのは、使った黒糖が違うためです。小麦は市販の薄力粉で、菓子教室は、和菓子メーカーから分けてもらったものです。食感的には、菓子教室のほうがふんわり仕上がった感じです。

 2チームで同じ配合で作ったのですが、蒸し器のサイズと形状が違ったため、大きな鍋を使ったほうは少し蒸し上げるのに時間がかかりました。

 

さて、来月は…

 来月は何を作るかまだ決めていません。1月末になるので、2月の和菓子でも作ろうかと思っています。

 今のところ候補は春を告げる『うぐいす餅』ですが...、ゆっくりお正月の間で考えようと思っています。

 

菓子教室・ブログ・新聞連載への感謝

 今年の投稿はこれで最後にする予定です。

◎菓子教室で教えて学ぶ難しさと楽しさを思いだしました。

◎ブログにて沢山の方からコメントや☆を頂きました。伝える事の難しさと自分目線でお菓子を批評しない事の大切さを知りました。

◎盛岡タイムスの連載にて、たくさんのお菓子屋さんから感謝のお言葉を頂くと同時に、優しさに触れさせていただきました。

今年は掲載間隔が昨年に比べると不定期になってしまいましたが、来年もたぶん同じ感じになると思います。焦らずゆっくり気持ちが高まったところで、素直な気持ちで美味しさを伝えていければと思っています。

 

レシピの公開

 がんづきのレシピを貼り付けます。もし宜しければご家庭で作ってみてください。素朴な味がします。

 

【材 料】

◆小麦薄力粉150g ◆黒糖150g ◆牛乳100cc ◆酢60cc ◆卵1個 ◆くるみ20g 

重曹小さじ2(10~11g) ◆黒ごま 適量

 

【調理器具】

◆蒸し器 ◆粉ふるい又はオーブン型(18cm) ◆クッキングシート ◆片手鍋 ◆計量機 ◆計量カップ

◆ボウル ◆泡だて器 ◆布巾(蒸し器の蓋が包める大きさ)または牛乳パック

 牛乳パックはシート状に解体し、鍋の中で傾斜上になるように置きます。

 牛乳パック・布巾が無くても出来ます。

 

【作り方】

1.粉ふるいにクッキングシートを隙間が無いように敷く(30㎝巾のシートが良い)

2.片手鍋に砂糖と牛乳を入れ、加熱しながら溶かし、加熱後は良く冷ます。

 ※冷めないまま3の工程を行うと卵が固まってしまう。

3.卵を溶いたボウルに2で冷ました黒糖牛乳を入れてよく混ぜる。

4.3のボウルに酢を加えて混ぜる。

5.4のボウルに小麦と重曹を入れて滑らかになるよう混ぜ合わせます。

 ※酢と重曹が反応して泡が出てきます。

6.クッキングシートを敷いた粉ふるいに5のタネを流し込む。

7.くるみと胡麻をバランスよく散らす。

8.沸騰した蒸し器に入れ、15分~20分蒸す。

 ※蒸し器の中に、牛乳パックを屋根状に置くか、鍋の蓋にさらしか布巾を巻くと水滴が落ちず蒸し上がりが良くなります。

 ※見た目がそれ程変わらないので、布や牛乳パックを使わなくても大丈夫です。

9.15分~20分経過したのち、中心部に竹串を刺して、液体状のタネが付いていなければ蒸し上がりです。

※粉ふるいを使った場合、蒸し上がりが早くなります。

 

花妖譚(かようたん)司馬遼太郎

 週刊誌に掲載された10作の短編小説です。司馬遼太郎を名乗る前の本名、福田定一名で世に出た作品。それぞれ、花に伝わる逸話をもとに書かれている興味深い内容です。司馬遼太郎作品は、自分がその小説の中に入り込み物語の中にいるような錯覚を感じさせてくれます。時代小説もそうなのですが、登場する人物がそれぞれ、痛快であり人間らしさを感じさせてくれます。司馬遼太郎が小説を書くときには、関係資料が神田の古本屋からなくなると聞いたことがあります。産経新聞記者時代、京都大学担当となり、その事から図書館や神社やお寺に入り浸り、後の司馬作品の礎になったとか。司馬遼太郎担当編集者は、速読の天才であり、時間潰しに喫茶店でコーヒーを飲んで戻ってくると、既に数冊の資料を読み終えていると語っていました。以前司馬遼太郎記念館へ行った時に、6万冊の蔵書があると聞きました。一体どんなスピードで読んでいたのでしょう?小さい頃から読書好きたったという事ですので、ページをデジタル的に脳に転写していたのかもしれません。

花妖譚...司馬遼太郎になる前の作品、興味がある方には是非読んでもらいたいお勧めの一冊です。

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今年最後の投稿にします。

 今年も一年間有難うございました。明日から正月明けまで少し休憩します。新しい切り口とか表現方法を少し工夫をしてみたいと思っています。

では、また来年!

皆さま良いお年を!

今年一年間お世話になったお菓子屋さん。

どれもみなおいしかったです!

ごちそうさまでした!

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⇩『黒豆塩大福』岩手県産ヒメノモチを自社製粉!同じく岩手産黒ひら豆を使った塩豆大福です。冷凍でお届けし、室温2時間にて食べごろになります。

⇩『土用もち』ヒメノモチを自社製粉、ふわふわの生地に甘さ控えめのこし餡で包みました。自然解凍2時間で食べごろになります。

 

 

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前作『和菓子のアン』『アンと青春』 主人公アンちゃんの成長がワクワクします。