おすすめ本2 「赤と黒」

最終更新日 2021年3月20日

今回は趣向を変えて文学作品をご紹介します。フランスの文豪スタンダールの名著「赤と黒」です。サマセット・モームの世界の十大小説にも選ばれているのでご存じの方も多いかもしれません。パイロットに限らず目標を目指して立身出世を夢見る青春時代を送る人なら主人公のジュリヤンの情熱に共感できる部分があると思います。

恋愛をめぐる駆け引きの心理描写がこれまたとても面白い。小手先のテクニックを書いた恋愛指南本なんか読む時間があるなら、ぜひこっちを読んでほしいです。自分も、もっと若い時にこういった小説に出会えていたら、違った結果になった恋もあっただろうなぁ、なんて思わせてくれます。

1800年代に書かれた本ですが現代でも十分通用する人間の内面に迫る心理描写が秀逸でページをめくる手が止まりません。なお、訳は新潮文庫のものがおすすめです。