かねりつです。
 
いやーあ、先日行われたヴィクトリアマイルですが、最低人気だった⑩ローザノワールの逃走劇痺れましたね。あと少しで馬券圏内の4着でしたが、前週のカワキタレブリーに続く最低人気の激走…。18頭出ていて、全国の競馬ファンが来そうな馬をこぞって購入して一番変われなかった馬が3着、4着するという面白い連鎖はどうしても今週以降も脳に記憶されてしまいますよね。ちなみに18頭立てのレースで18番人気が3着以内に入る複勝率は0.7%ほど。142戦に1度あるかないかという針穴です。さすがに残るGⅠ戦で最低人気旋風がまたしても巻き起こる確率は天文学的な数字になるでしょうが、引き続き穴馬には注目が必要なGⅠ開催と言えるでしょう。
特に今週末は3歳牝馬によるオークスが行われます。2400mの過酷な距離は3歳牝馬には酷と言われており、ほとんどの馬が初距離での出走となります。快速自慢達が躍動した桜花賞とは全く異質なレースであり、過去の勝ち馬には距離適性だけでオークスを勝ち切ったものの、その後の活躍はサッパリという一発屋も少なくありません。
今年はどのような結末が待ち受けるのか。超人気薄馬から妙味のありそうな馬を探してみましょう。尚、4頭中1頭だけ出走可能な抽選対象馬は除外します。
 
※穴馬度は10点満点で診断します。
 
超人気薄想定 ラブパイロー → 穴馬度0点
トレンドの最低人気該当馬。1勝クラスのミモザ賞を逃げ切って滑り込みの出走。オークスでは玉砕覚悟の大逃げも想定されているが、血統面からしてもまず距離をこなすのは難しいだろう。ダート短距離が同馬の主戦場であり、ここで5着にでも入ろうものならばレースレベルそのものが疑われてしまう。競馬に絶対はないがいくらなんでも無理。
 
超人気薄想定 サウンドビバーチェ → 穴馬度1点
マイルまでしか経験がないのは大きな減点材料。出走すれば必ず善戦してきたが、距離が一気に800m伸びる上、相手が強化されるGⅠの舞台では物足りなさは否めない。人気以上走れば上出来。
 
超人気薄想定 ニシノラブウインク → 穴馬度5点
前走のフラワーCでは人気薄ながら直線しぶとく伸びて2着を確保。また、8歳上の姉・ニシノアカツキは17番人気ながらオークスの舞台で4着に激走。父エピファネイアからして距離も十分こなせそうでダークホースの1頭として期待。
 
超人気薄想定 シーグラス → 穴馬度3点
キラリと光る末脚を武器に中距離戦を戦ってきた実績は評価できる。上がりの脚は良いものを持っていて、道中スムーズならば相手強いが出番があっても。
 
超人気薄想定 スタニングローズ → 穴馬度3点
母母にオークス2着のローズバド。フラワーCを制した薔薇一族が送る刺客。血統的に距離は問題ない。あとは力関係だけだが、2走前こぶし賞ではプリンシパルSを制したセイウンハーデスに競り勝っており、新境地でどれだけ通用するか注目である。
 
今回、上位人気陣はマイラー色が強め。なので、距離さえこなせれば付け入る隙は十分あるように思えます。ニシノラブウインク、シーグラス、スタニングローズあたりは人気がない今回、非常に妙味があるように思えますので、注目したい3頭です。