1 この記事の概要について

  シマノ 22ビーストマスター2000EJの使用感(評価、インプレ)になります。

  使用したターゲットについては、オニカサゴ等の中深海の五目、ヤリイカ等になります。

2 基本スペックについて(メーカーホームページ等より一部抜粋)

 ・最大ドラグ力:15kg

 ・自重:690g

 ・糸巻き量:PE3号500m、PE4号400m、PE5号300m(フルで巻いてもショックリーダー分の余裕はあります。(3000MDでは、フルで巻くとリーダーは入りませんが)

 ・ハンドルの長さ:60mm(←短すぎるので社外製品等長いハンドルへ交換するのがおススメ)

3 実釣時の使用感について

 まず、この記事も含め、私のインプレの記事では、ネット上のコピペ記事のようにメーカー寄りの見方で記事を書いていません。

 使えない物は使えないとバッサリと意見を言ってます。(自分の記事を見てくれた人に変な物を勧めたくないと思うためと実際に使えない物を勧められて釣り場で落胆する人も見てきたため。)

 リールの使用感について、最初に結論を言いますと、現行の同サイズのリールの中で最高のリールだと感じました。

 欠点はほぼありません。(ハンドルは短いけど)

 巻き上げ能力に関しては、錘200号までを使う釣りには全く問題がありません。

 製品の構造上、注意すべき事項については、後述しておりますが、ダイワのシーボーグと比べると、その性能は天と地ぐらいの差があるように感じます。

 シーボーグG300J-Lも使用していますが、以前のシーボーグであった故障徴候が出ているので、そろそろメーカー送りを予定しています。(故障の王様シーボーグの名は伊達じゃないじゃないというところです。)

 まず、探見丸スクリーンや強化ギアなどが特徴の本製品ですが、実際に使ってみて3000番に比べると、イカ釣りや中深場の根魚五目等に非常に使い易かったです。

 特に、本体が軽く、そしてクラッチを指1本で簡単に操作でき、かつ仕掛けを落下する際にスーパーフリースプールの構造のため、ある程度糸が出るとワインダーが中央に固定され、非常に速い着底が可能となっています。

 また、ジギングに関する機能が3000EJ同様に大幅に強化されています。

 前モデルとの対比について、巻き上げ能力については、ほとんど変わりはないように感じます。

 他のメーカーの同サイズのリールと比べても、糸巻き量もPE3号500mと多く、かつ探見丸搭載の船ならば、リールに魚探が直接表示されるので、最高のリールだと思います。

 3000EJ等との使い分けですが、青物の泳がせ釣りやヒラマサがいる地域の落とし込み釣りの場合には、3000MDまたは3000EJで、それ以外の比較的ライトな釣り物をやる場所では2000EJがお勧めです。

 3000EJはクラッチを切るのがひと手間かかるため、頻繁にクラッチ操作する釣りには向きません。

 2000EJについて、一つだけ欠点を上げると、落下速度が非常に速いため、側面のダイアルでフォール速度を調節しても錘が重たい場合は、バックラッシュする可能性があります。

 3000EJで発生していたソフトウェア?の問題も発生しておらず、今のところ初期不良を心配する必要もなさそうです。

 個人的な感覚として、電動ジギングで使用するならば、10kg未満の魚を釣る際にはこの2000EJが良いと思います。

 しかしながら、長崎のようにジギングで10キロオーバーのヒラマサが頻繁に出るような海域には2000EJは不向きです。

 これ1台あると近海の釣り(エサ釣りを含む。)は、ほぼカバーできるので、初めての電動リールとしても最適です。

 特に、ヤリイカ釣り等テンションを一定に保ったり、仕掛けの上げ下げが多い釣りはおススメです。(サクラマスのバケ釣りを除く。)

 あえてダイワ製品と使い分けをするならば、軽い竿で感度を優先する釣り(鴨川沖等の根が極端に荒い場所のオニカサゴ等)や北海道のサクラマスのように瞬間的にリールが動くことが求められている釣り等にはダイワの300番サイズ、それ以外の釣りではビーストマスター2000EJが最適です。

 高いけれども、安いリールを買って故障に悩まされたりするならば、このリールを買って釣りを楽しめるようにする方が良いと思います。

 よく安物リールを購入し、ダメになったら買い替えれば良いと、それを推奨する人もいますが、私の経験上、逆に出費が増えたという人をたくさん見てきました。

 最近ではよく元釣具屋の店員の人や金遣いの荒い釣り系のユーチューバー等がネット上でいろいろと意見を言っていますが、個人的に釣具屋の店員と言えど、そこまで詳しい人はいない(日本全国の釣具屋をめぐっていますが)ので、あくまで参考程度に聞くと良いと思います。

 ネット上ではあたかもいい加減な理論等で初心者の方等その釣りを知らない人を騙すような記事も見ますので、自分の目や耳で情報を集め、実際に手に取ってから商品を選ぶのが良いと思います。

 直感でこれが良いと思えるものは、自分にとって必須な道具になることが多いのでお金がないから妥協するではなく、少し無理してでも自分に合う道具を選ぶのをお勧めします。(高い道具は、リセールバリューも高く、大体購入価格の6割程度で売れます。(程度にもよりますが))