ゲームにおける「不正行為」にまつわる単語について。しえるです。
何がインモラルで、何がやっちゃいけないことなのかを知らないと、無自覚にアカウントBANされたり、犯罪をしてしまう可能性すらあるので知っておくに越したことはないですね。
似たような言葉も多く、混ざって覚えにくかったのでまとめてみました。
【これら不正行為です】ゲーム用語「RMT」「グリッチ」「ゴースティング」「スナイプ」「スマーフ」「チート」「デュープ」「ドッジ」「ブースティング」などの意味とは?要約メモ
RMT(アールエムティー)
Real Money Trade(リアルマネートレード)、もしくはReal Money Trading(リアルマネートレーディング)の略。
ゲーム内のアイテムや通貨、ゲームアカウントなど架空の財産を現実のお金で売買すること。
違法ではないが、ほとんどのゲームは会員規約などで禁止されている。
インモラル
不道徳なこと。道義に反する。
グリッチ
ゲームのバグを意図的に利用する不正行為。ものによっては大会で禁止事項となる。
RTA(リアルタイムアタック)では「グリッチを使っていいルール」と「グリッチを使わないルール」とで棲み分けされており、バグを使う部門ではむしろいかにグリッチを見つけて使いこなすか勝負なところがある。
RTAの針に糸を通すようなグリッチの利用は、研究熱心さとテクニックを感じますね。
昔のゲームだと発売したら修正が利かないのでバグもそのままでしたが、今は致命的なバグはアップデートで修正されるようにはなっています。
glitch:欠陥、故障。
ゴースティング
リアルタイムで実況している対戦相手の配信を見ながらプレイすること。
ゲームにおけるカンニング。BAN対象です。
FPSなどでミニマップを隠しているのは、ゴースティング対策の一種です。
スナイプ
オンライン対戦では対戦相手がランダムでマッチングされるが、配信を見てタイミングを合わせるなどで意図的にマッチングを調整しようとすること。ストリームスナイプとも言う。
ファンボ・ファンガの凸撃や、有名配信者に迷惑行為をするためにスナイプが行われるなど、マナーの悪い行為となっている。
有名どころで言うと、ベジータのモノマネやストグラなどで人気になったファン太さんが、釈迦さんと最初にPUBG上で会った時はスナイプだったことが明かされています。
スマーフ
サブアカウントなどで本来の実力より下のランク帯でプレイすること。身分を偽って参加すること。
上手い人がサブアカウントをつくることが問題なわけではなく、誰かを助けるために新しくアカウントをつくったり、意図的に低ランク帯に居座ったりすることが、初心者狩りや自力ではない不正なランク上げなどに繋がってしまうので、モラル的に問題視されています。
話題になったところでは、Crazy Raccoon(クレイジーラクーン)のオーナーであるおじじさん、ふらんしすこさん、Rionさん、Zepherさんが、ぶいすぽっ!の八雲べにさんを手伝うスマーフ行為を行い、CRおじじさんの報酬を50%カットした件が有名。
当チームにおける不祥事について - Crazy Raccoon
チーター
チート行為を行う人。CとかCの者と呼ばれたりも。
動物のチーターとは発音が違って、平坦に言われます。
どこにでも現れるので、通報してスルーでおけ。
チート
ゲームを不正に改造し、有利に進めようとすること。
アカウントBANだけでなく犯罪になりえる行為で、実際にチートツール作成・販売した人の有罪判決も出ており、民事上の損害賠償を請求される可能性もあります。
cheat:だます、欺く、不正をする、いかさま、ごまかす、浮気。
「キミみたいなプレイヤーがこのまま終わるのはもったいない。これは疑惑の検証ではなく、無実の証明だ」 - StylishNoob『今日も、感謝します。』
中には強すぎてチートを疑われることもありますが、本当に力のある人は関優太さんのように時間をかけて実力で示していっています。
エイムボット
チートの一種。自動で照準される。
ウォールハック
チートの一種。壁越しなど通常は見えない敵の位置が見える。
ハードウェアチート
ゲームの中ではなく、ゲームを遊ぶための機器を使って行われるチート行為。
連射コントローラーやマクロ機能のあるデバイス、またモニタ自体にクロスヘアの印をつけることなど。
こちらの場合、犯罪ではないけどインモラルな行為には変わりないですね。
微加速(びかそく)
チートの一種。気づくか気づかないか程度にちょっとだけ足が速いから、より厄介とのこと。
チーミング
本来チームを組む想定がされていない人と徒党を組むなど、ルールを無視したチームを組んで優位をつくる不正行為。
たとえば全員ソロのバトルロイヤルは全員が敵なはずなのに、集団で協力していて意図的に囲まれて追いつめられるような状況など。
チームキル
意図的に同じチーム内の味方をキルすること。TK(Team Kill)と略すことも。
報告対象の悪質な不正行為であり、ペナルティが科されるシステムが組み込まれているゲームもあります。
事故であれば、一言謝れば十分に済む話で問題ありません。
dupe(デュープ)
ゲーム内でチートやバグを利用して、不正にアイテムや通貨を増やすこと。増殖バグ。
dupe:だます、複製。
duplicate(デュプリケイト):複写、複製。
ドッジ
試合が組まれてから退出してしまうこと。対戦回避。ペナルティが科されることも。
dodge:避ける、身をかわす、回避する、ごまかす。
ブースティング
自分より強いプレーヤーの力を借りて、ランクやレートを引き上げてもらうこと。
スマーフによる不正な恩恵を受ける側ですね。
Boosting will get you banned, yes.
— Conor Ford / Hideouts (@RSPN_Hideouts) August 31, 2020
ゲームによっては禁止行為で、Apexのセキュリティ担当者はブースティングはBAN対象だと明言しています。
ゲームの公平性を損なうプレイについて pic.twitter.com/yEJrAejzP1
— VALORANT // JAPAN (@VALORANTjp) September 29, 2021
過去にはブースティング行為で選手やストリーマーらが処分を受けた事例も出ています。
スマーフの項目で例にあげた、Crazy Raccoon(クレイジーラクーン)とぶいすぽっ!の件では、八雲べにさんがブースティングを働いた*1ことになりますね。
APEXやってるやつスマーフに対する意識無茶苦茶低いよな
— k4sen (@k4sen) May 6, 2021
ランク合わないからサブ垢で!みたいなのただのブースティングだろ
モンハンなどで他者の力を借りてクリアするのであれば、当人のゲーム進行状況だけの話なのでなんら問題はありません。
しかし、ランクシステムのあるゲームの場合は他の同程度の実力者同士で遊べるようになっており、切磋琢磨しながら実力をつけていく過程を楽しむものであるので、仲間内で楽しく遊んでいるだけであってもチート行為となってしまいます。
ちなみにgoo辞書には「コンピューターゲームのチート行為の一で、技量のあるプレーヤーに対価を払ってゲームを代行してもらうこと。」とあるが、ゲーマー界隈ではこれは「代行プレイ」「代行」と呼ばれています。
プロアク
プロアクションリプレイというイギリスのセーブデータ改造ツール。
昔は日本でも販売されていたが、現在は不正競争防止法の改正*2でセーブデータの改造ツールの提供が禁止されているので、違法となっています。
マジコン
マジックコンピューターというゲームの開発や複製に使えるツールで、以前は違法コピーが横行していた。
割れ
非合法に商用ソフトウェアを配布・販売・使用すること。
Softwares→Warez(ウェアーズ/ワレズ)から来ている。