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股関節内転に関わるうちの薄筋・長内転筋・大内転筋の解剖と機能について紹介


下半身のキレイなラインを作るためにも必要になる筋肉、内転筋。
今回は股関節内転に関わってくる薄筋・長内転筋・大内転筋について紹介したいと思います。

内転って何かしら・・?
こんな人におすすめ!
  • 股関節内転って何?
  • 内転筋ってどれくらい必要なの?
  • 運動の参考に内転筋を知りたい!

などなどのような方の疑問・悩みの解消になれば幸いです!
内転筋については色々な種類がありますが、そのなかでも情報が揃っている薄筋・長内転筋・大内転筋について絞りました!

股関節内転の大切さや機能が理解できれば良いですね。

理学療子

股関節の他の筋肉も知りたい方はこちらの記事も参考にどうぞ!

目次

股関節の内転という運動について

股関節の内転という運動は身近な運動として存在します。
例えば、立って気を付けの姿勢をとる際に足を閉じて立ったり、座っている際に足を開かないようにくっつけたりなど・・・
様々な場面でこの股関節内転という運動が行われております。
この内転は、単純に姿勢に影響を与えるだけでなく、膝の変形などにも関与し、O脚予防の運動としても活用されやすいのが特徴です。

そんな股関節内転に関わる筋肉として存在するのが薄筋・長内転筋・大内転筋となります。
このあとの項目ではこの3つの筋肉について紹介していきましょう!

薄筋

薄筋

薄筋は長い帯状の形をした筋肉です。
太ももの最も内側を走り、膝関節の内側を通過してすねの骨である脛骨にくっつくのが特徴となります。
股関節内転に関わる筋肉でも唯一股関節・膝関節をまたぐ2関節筋で、その作用としても股関節内転だけでなく、膝関節の屈曲にも関与します。

薄筋の作用

股関節→内転(足をとじる)、屈曲(ももの付け根を曲げる)
膝関節→屈曲(膝を曲げる)
下腿→内側にひねる

このように薄筋は複数の関節をまたいでいることから股関節以外に膝関節、すねの骨である脛骨の動きにも影響を与えるのです。

理学療子

筋肉がどこからどこまで伸びてくっついているかで、筋肉が身体に与える影響というのは変化するんですね!

長内転筋

長内転筋

内転筋の中でも最も前方に位置しているのがこの長内転筋です。
この長内転筋は一番前方にあるおかげで肉眼でも形がはっきりと見え、触っても判別しやすいのが特徴的となります。

そんな長内転筋は足を閉じるという運動だけではなく股関節や骨に影響を与えます。

長内転筋の作用

股関節→足を閉じる、ももの付け根を上げる、ももが60°以上曲がっていると後ろにももをそらす、60°未満はももを上げる、股関節を外に開く
骨盤→骨盤を前方へ傾ける、片側を引き下げる

主に股関節に影響を与えることが多いと上記の項目で分かるとは思いますが、骨盤自体の動きにも大きく作用していきます。
特に足を閉じる運動や骨盤を前に傾ける影響は大きく、O脚となる変形性膝関節症の予防の筋肉としても大きく活躍します。

このように足の内側にある長内転筋は内転筋の中でもメジャーな筋肉の部類となっており、鍛える筋肉としても有名です。
また、もものラインをキレイにするにも適しています。

理学療子

長内転筋は形もはっきり出やすい筋肉なので内もものラインをキレイにするには適している筋肉ですよ!

大内転筋

大内転筋

長内転筋の後ろにあり、最も大きいのがこの大内転筋です。
この大内転筋は骨盤・大腿骨に広くくっついており、骨盤では恥骨・坐骨に、大腿骨には全体にべったりと付着しているのが伺えます。
この大内転筋は膝の筋肉である大腿四頭筋の一部である内側広筋にも接しており、内側広筋の力が入る効率を上げてくれる役割を担っているのが特徴です。

大内転筋の作用

股関節→全体が働けば足を閉じる運動に、筋線維ならももを上げる動作、腱線維ならももを後ろに伸ばす動作
骨盤→働く筋肉側の反対側の骨盤を引き下げる

大内転筋は付着部のその広さゆえに働く部位によって機能が変わります。
大内転筋全体が働けば股関節内転という純粋な足を閉じる動作として働くでしょう。
しかし、大内転筋の筋性部という場所になれば股関節屈曲というもも上げの動作になります。
腱性部が働けば逆に股関節伸展、つまりももを後ろに反らす運動へと変化します。

このように、大内転筋のどこが働くかで運動の作用も変化するのがポイントとなります。

理学療子

大内転筋は長内転筋と違って股関節の位置でなく、線維の場所によって動きが変化するよ!

【結論】膝や股関節などのライン、変形を予防するには大切!

佳吾

お疲れ様でした!いかがでしたか?
内転筋の重要性や使い方は理解したでしょうか?

理学療子

薄筋・長内転筋・大内転筋それぞれ同じ内転筋でも役割が違うのに驚きです!

佳吾

それぞれの筋肉はももの内側といってもくっついている場所は少し異なっています。
くっつく場所が少しでも変化すれば関節や骨に与える影響も違いが出るということは大きなポイントとなりますので理解しておきましょう。

理学療子

それでは今回はここまで!お疲れ様でした!

佳吾

また次の記事でお会いしましょう!

参考文献

監修/青木隆明,執筆/林典雄.改訂第2版 運動療法のための機能解剖学的触診技術 下肢・体幹.メジカルビュー社.2013.217,172,177P

大内転筋

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