あたまかくしてしりかくさず-頭かくして尻隠さず

レッスン　使い方

あーうまかったぁ。お参りでふたばさんの豆餅もらっちゃったよぉ。和尚さんたちにもって渡されたけどまぁいっか。もらっちゃお。

湛ソ

ただいま、かえりましたー

湛ソ

おしょう

おかえり、ご苦労さん。どやった？お元気にされてたか？

はい、おしょうさんにもよろしくと仰っておられましたよ。

湛ソ

おしょう

そうかそうか、なんか頂いたか？

いや、とくには。

湛ソ

おしょう

そうかそうか、それで

おしょう

豆餅はうまかったか？

げっ！なんのことですか？

湛ソ

おしょう

いやいや、お口にあんこがついとるがな
頭かくして尻隠さずやな
バレバレ

しまったー！申し訳ありません。あまりにも美味しくてつい

湛ソ

おしょう

あの方はお参りの時はいつも朝から並んで豆餅を買ってきてくれはるんじゃよ。わしもようお世話になった。

おしょう

頭かくして尻隠さずとは
本人は隠しているつもりでも全部隠せてないことを
言うんじゃ。これからはちゃんと正直に言えばいい
みんな大好きじゃからな

はい、ありがとうございます

湛ソ

それから和尚さん

湛ソ

おしょう

なんじゃ？

お酒はほどほどにお願いしますよ

湛ソ

おしょう

ん？なんでじゃ

少しお酒の匂いがいたします。まだお昼ですので

湛ソ

おしょう

あ！わしも尻隠せてなかったな(笑)
以後気を付けます

解説

このことわざの由来となった生き物がいます、それは「雉」（きじ）です。

雉は危険を感じると、草むらの中に身を隠そうとします。しかし、頭を草むらの中に隠しても、長い尾は草むらに隠れずはみ出たままとなります。その様子が「頭隠して尻隠さず」のことわざの語源なんですね。