ニュースでマンションの売れ行きが戻ったとかどうとかの記事が・・・・
本当かな?
これは私が住んでた分譲マンション販売の世界の過去のお話ですが
対外的に発表する契約戸数は・・・嘘です
ええ、売れてなくれも売れたように見せたいので、嘘の数字を発表してました
流石に即日完売してないのに即日完売したとかの嘘は言いませんでしたが
私の実体験ですが、第1期で40住戸販売して20住戸しか売れてなくても、リクルートや代理店にヒアリングされたら
(まだ、下っ端の時、20年以上前の話しです)
私「35住戸売れました」
代理店「わかりました」
となってました、本当に売れてる現場もありましたが全部の現場が売れるわけありません
だったら、第1期の販売を20住戸にして即日完売にしたらいいじゃないかという意見もありますが
それだと初月20住戸しか売りだせない駄目な現場と思われます
・・・・・
昔はマンションの接客ルームに大きな価格表を掲示してました
売れたお部屋にはバラをつけていきます、しかし先程のように40住戸販売して20住戸しか売れてない場合は・・・
(選挙のバラつけるみたいなやつです)
私「売れた20部屋はバラつけましたが、あとはどうしましょうか」
上司「う~ん、寂しいね」
ええ、初月で総戸数80戸のマンションで20部屋しか売れてません、この時代ほぼ全てのモデルームに大きな価格表がありましたが売れてる時はいいのですが売れてないときは大変です
上司「TAI、あと10部屋分くらいつけといて」
売れ残ったお部屋は先着順で販売します、あまりバラをつけすぎると新規で来るお客さんの選択肢が少なくなるのでバラを調整します
こうして他方面に色んな数字を言っていきます
バックヤードには、何日にどこのお部屋にバラをつけたかの表を置いておきます
しかし、困るのが・・・・
契約者「隣のお部屋が売れましたね、どんな人ですか」
それ、桜ですよ、誰も契約してないです
(桜=売れてないのにバラをつけてるお部屋)
私「ええ、個人的なことはちょっと・・・・」
契約者「上の階も売れてますね、お子さんはいらっしゃる方ですか」
それも、桜です
私「あっ、そこは他の営業が担当してるお客さんで、ちょっとわからないです・・・」
契約者「そうですか、でも私の家の子供と同じくらいの子供がいれば嬉しいのですが、その辺もわからないですか」
ええ、わかりません、だって桜ですから
私「私は何も言えないので、入居まで楽しみにしてくださいね」
(言えないというのは本当です)
しかし、逆パターンもあってしんどくて・・・・
当時の不動産なんて嘘ばっかりです、最近はだいぶ改善されましたが、まだ嘘は残ってると思います
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